広島国際アニメーションフェスティバル一日目(19日THU)

昨日参加したプログラムは「アニメーションフロムザワールド2」と「コンペティション1」。本当は午後2時半からの「マイケル・ デュドク・ドゥ ・ヴィット特集」を見たかったんだけど、会場入りが遅かったのであきらめた。「ファーザー・アンド・ドーター」見たかった……。
コンペティション1」はかなりの豊作。切れ味のよいギャグアニメが多くて、会場も沸いていた。以下、簡単に感想を。

  1. 「ティクハヤ・イストリヤ」 (ロシア) アレクセイ・ドゥミン:シベリアの草原に熊の親子。淡い水彩が心地よい。BGMはないが動物たちの息遣いや音が効果的に使われている。変な虫とトーテムみたいに固まった親父熊が最高。☆☆☆☆
  2. 「ピコラ・マレ」 (イタリア) シモーネ・マッシパステル画アニメ。メタモルしつつ無限ズーミング。青年の夢想の世界。☆☆
  3. 「スケルトン・ウーマン」 (イギリス) エディス・ピパホフ:線画の紙アニメ。イヌイットの伝説を教育放送っぽくアニメ化。でも濡れ場あり(笑)。☆☆
  4. 「ニブルス」 (アメリカ) クリス・ヒントンアメリカの谷岡ヤスジがまたやってくれた!魚釣りに出かける親父三人。皮膚を噛み千切るブヨが凄い。しかも実話かよ!☆☆☆☆
  5. 「ザ・トラムNo.9・ゴーズ・オン」 (ウクライナ) ステパン・コワル:雑さが味のクレイアニメ。粘土遊びの楽しさをギャグに昇華している。☆☆☆
  6. 「ダックス」 (オランダ) ウリ・クラノット:木炭画のような素朴な線ながら動きは異様に上手い。ちょっとなかむらたかしっぽいリアルなモーション。☆☆☆
  7. 「フランク」 (日本) 布山 タルト:騙し絵のような立体感。ミミズ(?)が伸びる迫力は凄かったが、全体にテンポが悪かったか?☆☆
  8. 「ザ・トール・コレクター」 (アメリカ) チェコ レイチェル・ジョンソン:ホラー系人形アニメ。話がイマイチ理解できなかったのは僕の英語力のせい(笑)。これはビデオプロジェクターではなくフィルムでの上映だったのだが、映写室の不手際が目立った。☆☆
  9. 「バッド・ボーイ」 (ロシア) ウジノフ・オレグ:いたずら少年とかしこいペット。面白い。☆☆☆
  10. 「ノーティス」 (オランダ) ルロフ・ヴァン・デル・ベル:一発ギャグ。婆さんの杖の動きが最高!☆☆☆☆
  11. 「メドレノイェ・ビストロ」 (ロシア) イワン・マクシモフ:こ、これは「ゴールデンラッキー」?鼻にこだわりを感じる。☆☆☆☆
  12. タップス」 (イギリス) マシュー・グラヴェル:蛇口によるトリオ漫才。顔を赤らめるのがかわいい。☆☆☆
  13. 「りんご色の水」 (日本) 赤木 沙英子:真夏のけだるい鼻血。何気に奥行きのある紙アニメ。☆☆☆
  14. 「スモールランドジャズ」 (日本) 佐藤 義尚:ジャズにノれるピクチュレーション。ドアの開閉が続くところはよかった。☆☆☆
  15. 「ロム・サンズ・オンブル」 (スイス) ジョルジュ・シュヴィツゲーベル:油彩のような画面の質感。前半はとにかく回り込み。後半は「ジャンピング」みたいになる。3DCGをリペイントしているような印象。☆☆☆
  16. 「エアメール」 (フィンランド) カイサ・ペンティラ:孤島の老人と図々しいけど憎めない渡り鳥。オイルサーディンとウィスキーだけの生活。ある意味男の理想の生活。女性監督がこれを作ったのは意外。☆☆☆☆☆
  17. 「フォー・ア・タンゴ」 (イギリス) ガブルエレ・ズッケリ:トゥーンシェーディングによるスタイリッシュなアニメ。ゲームのオープニングだったら最高。☆☆☆☆
  18. 「グレン、ザ・グレイト・ランナー」 (スウェーデン) アンナ・アーランソン:シンプルな線のアニメ。マラソンのオチはすぐに想像がつくが面白い。☆☆☆
  19. 「キャッツ・オア・ドッグズ?」 (イギリス) リチャード・ゴレショフスキー:アードマンスタジオによるクレイアニメ(CG?)。リップシンクでしゃべくり倒し。内容が聞き取れない身にはつらい(笑)。動きのクオリティはトップレベル。☆☆☆☆