長編小説プロット(2024/04/24)

〇タイトル

『迷宮マーダーケース ~この現実は茶番だとオレだけが知っている~』

 

〇投稿先

集英社ライトノベル新人賞IP部門

https://dash.shueisha.co.jp/award/ip.php

※長編の冒頭40ページ以内までの投稿制限あり(IP=アイデアプロローグ)

 

〇だれに:ターゲットとなる読者はだれですか?

男子中高生

 

〇その読者はラノベに対してどんな欲求を持っていますか?

現実を忘れて冒険心を満たしたりスリルを味わいたい。

 

〇舞台

現代日本(ただし全感覚投入型のVR機器が普及している)

 

〇ログライン

現実の自分が殺されゲーム内のキャラクターとして生き返った主人公が、自分からのダイイングメッセージを手がかりに現実でも知り合いのパーティメンバーから殺人犯を特定するも、その目的が現実だと思っていた世界こそが虚構であり本当の現実のゲーム世界への逃避行であると知り、仮想現実から離れ現実に生きる事を選択する話。

 

〇主要キャラクター

・主人公(リク・間宮陸)

二十三歳男性。社会人一年目。誠実な人柄で忍耐強いが、正義感の強さゆえ職場では問題児扱いをされている。

正義を堂々と行えるため、仕事の鬱憤を晴らすことのできるVRゲームだけが心の支え。ゲームでのクラスはパラディン(聖騎士)。

 

・幼馴染み(スイ・川瀬翠

十七歳女性。高校二年生。主人公リクの遠縁で隣家に住む幼馴染み。リクとは親しいが親同士は商売敵で犬猿の仲。主人公をVRゲームに誘った人物。

根は素直なのだが、思い込みが激しく非常識な言動もしばしば。ゲームでのクラスは精神操作と状態異常系の魔術を得意とするソーサレス(妖術師)。

 

・上司(ザキ・宇崎太郎)

二十八歳男性。主人公の勤める会社の課長。頭が切れるわけではないが押しが強く、営業成績トップの稼ぎ頭。

体格の良い体育会系のパワハラ気質。人の上に立つ器ではないが、慢心からつい他人の言動に口をはさむ。ゲームでのクラスはファイター(戦士)。

 

・同僚(クロ・白土九郎)

二十三歳男性。主人公の同期。努力家で仕事も熱心だが結果がともなわない。

毒親の期待に応えることだけを目的に生きてきたため、自分の気持ちを見失い苦しんでいる。ゲームでのクラスはクラッカー(鍵師)。

 

・ネットの友人(レン・天羽蓮華)

二十歳女性。大学二年生。主人公たちのパーティーに後から加わったネット友だち。仲間たちとはオフ会で親交がある。

朗らかなムードメーカーで、少々ズレた天然系の性格なため何事につけ深刻に悩むことはない。ゲームでのクラスは精霊など高位存在の力を借りて治療や賦活などを得意とするオラクル(祈祷師)。

 

〇プロット

A:登場人物、舞台、世界観の説明

VRゲームのダンジョン戦で死亡した主人公リクは、意識の断絶ののち拠点としているゲーム内ポータルの前で目覚める。ゲームから現実世界へログオフできず、元の仲間のパーティからは除名されており連絡もつかない。手がかりは死の直前現実世界の自分から届いていた「ナゼコロス」とのメッセージ。

リクはパーティメンバーがゲームにログインして来るのを待ち、気付かれないよう身を隠した状態で現実世界の仲間の会話を聞く。ゲームをプレイ中に現実の自分が死んだと知り、異常な状況にあることを悟る。ダイイングメッセージから顔見知りの犯行と推理したリクは、自分の欠けたパーティメンバーとの接触をはかる。

 

a:問題の発生

死んだはずのリクの出現に、偽物と決めつけたりシステムのバグを疑ったり死者の冒涜と憤るなど様々な反応を返す仲間たち。リクを殺した犯人の変装と断定したリーダーのザキと一騎打ちとなり、リクは得意とするスネア(下草の括り罠)の魔法でザキを転倒させ勝負を決める。それと共に生前のリクと同じ事ができることを納得させる。

大学で情報工学を専攻するレンが、これはリクがあらかじめ用意していたプレイ代行用のAIなのではないかとの問いかけ、リクもその理解で構わないと譲歩しその場を収める。半信半疑ながらも、リクの記憶を引き継ぐキャラクターとして主人公を受け入れるパーティメンバー。

 

B:発生した問題への対処

仲間に接触はしてみたものの犯人らしい反応は得られなかった。なぜ「自分」が存在しているのか糸口をつかむためにも、リクは殺人犯を探し出すことを決意する。

リクは死んだ本人が自分に何かを託したのではないか知りたいと仲間に相談する。スイの提案でリクがモンスターに襲われて死んだダンジョンに再び挑む一同。ところがリクのみがこれまでになく死の危険に直面する。リクを罠にかけるような、不審な動きを見せるスイに疑念を抱くリク。AIであってもまた一緒にいられて嬉しいとスイはリクに言うが、額面通りには受け取れないリク。

リクはデスペナルティがキツくキャラクターロストもありふれたゲーム内で、次の死が本当の死になるかもしれないと覚悟するが、絶体絶命の危地にスイが身を挺して救ったことで考えを改める。パーティ内にもリクを生前のように生きているキャラクターとして扱う空気が広がる。

b:問題が広がりを見せ、深刻化する。それによって主人公が窮地に陥る

モンスターと戦い以前と同じ信頼関係を修復しつつ、苦難のすえ死亡地点に到着する。そこには、食い荒らされたリクの亡骸が残され装備品が散らばっていた。遺体を地上の聖堂に運び高位のオラクルに依頼すればリクのキャラクターが蘇生する可能性がある。しかし、そのキャラクターを操る本人はすでに死亡している。

何を思ったか、スイは他の仲間にパラライズ(麻痺)の魔法をかけた上で、火焔魔法のスクロールを用いてリクの遺体を灰と化し、そのまま単身でダンジョンの奥へと走り去る。

C:広がった問題に翻弄される登場人物。登場人物の葛藤、苦しみ

スイを追うか否かで揉めるパーティメンバー。ザキは戦力不足として反対する。一方でこれまで意思表示を控えていたクロが追って見つけるべきと主張する

(途中まで)

c:問題解決に向かって最後の決意をする主人公

スイがリクを殺した犯人だと判明する。しかも、スイもまたすでに現実では死んでいることを知ったリクは、犯行の動機を追う。

(途中まで)

D:クライマックス。問題解決への行動

ダンジョン最下層のドラゴン戦。この事件の黒幕はドラゴンの化身であるレンだった。

この世界の秘密が明かされ物語の謎が解決される。

(途中まで)

〇世界設定

ゲームキャラに転生するアイテム、あるいは仕掛け、魔法。

幼馴染みの謀った無理心中はゲーム世界への逃避行を目的としている。

>幼馴染み同士だが親同士が商売敵の犬猿の仲というロミジュリ状態。

幼馴染みは物語前半のリクを身を挺して助けた時点で既に死んでいる。

その後は主人公同様にゲーム内のみの存在と化している。

 

転生できることを幼馴染みに吹き込んだのは者の意図は?

>ゲームの世界がオーバーテクノロジーに支えられた物質世界で、現代日本だと思われていた世界はデータ化された魂から演算された仮想現実。

>ゲームという形で魂を肉体に宿らせて量子コンピュータの外に存在させているのは、植民星であるこの新天地で人が死に魂を解き放つことで、量子コンピュータが機能しなくなっても魂のエコシステムが形成されるように高次元の地均しをしていることが理由。

>つまり、量子コンピュータでの演算を止めて植民星で子孫を残す人々を増やそうとしている。主人公はそのテストケースの一つ。

>先住種族と人類のハイブリッドを先行して居住させ、人間の魂も輪廻転生できる道筋をつける施策は数百年前から進められている。

 

事件の黒幕、真犯人は植民惑星の霊的開拓を進めているプロジェクト管理者。

>どのような人物ならオチとして面白いか?

>物質の肉体を持ちながら高次元存在としても振る舞うファンタジー世界の重鎮。

>植民プロジェクトの最初期に人類とコンタクトを取った先住種族の霊的頂点に立つ存在であるドラゴン。

>彼らもまた他の惑星からの植民者で、炭素生物が棲むには過酷な環境だった原惑星を衛星軌道上で生育した竜樹を墜とすことで竜骸と呼ばれる半分地下にめり込んだ塔のような閉鎖された生態系を一種のプラントとして運用し、大気と土壌の組成を変えテラフォーミングを行った。

>その後入植した竜人は魂の輪廻の後に肉体を捨て高次元存在へと変化し、旧神と呼ばれるこの惑星の摂理を司る存在となっている。

>一方で竜骸の依代、ダンジョンの支配者として不老不死のドラゴンがその後進化してきた種族の導き手として君臨している。

>人類の最初の入植者とコンタクトを取り、量子コンピュータの仮想現実にも侵入するドラゴンの化身が全ての鍵を握る。

 

ドラゴンの化身を物語内ではどのような立ち位置で配置するか?

>レンが実はドラゴンの化身だった!