企画書(2024/11/03)

企画書(2024/11/03)

- タイトル案
 - (第1案)『わたしの知らない昭和は大怪獣時代でした』
 - (第2案)『極東モンスターフロント ~タイムリープした昭和は大怪獣時代でした~』
 
- コンセプト
 - 女子バディの絆
 
- ターゲット
 - 男子中高生
 
- 媒体
 - カクヨムに投稿
 - カクヨムコン10の開催される11月29日(金)より投稿開始
 - エンタメ総合部門にエントリー(ジャンルは戦争SF)
 
- ログライン
 - 現代から過去に転移した女子高生が、怪獣との戦争下で共に戦う少女との絆を深める話
 
- 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
 - 主人公が育ったのは現代日本の東京都台東区(作品内設定としては2028年を設定)
 - タイムリープ先は1954年。怪獣が立て続けに襲来する並行世界の東京
 - 太平洋戦争から復興した都心の多くが大きな損害を受けている
 - 怪獣は米軍の海底核実験の影響でマリアナ海溝から現れ東京に襲来している
 - 物理攻撃がほぼ効かない怪獣の弱体化のために霊能力と超能力が活用されている
 
- 各陣営
 - 大怪獣:マリアナ海溝の地殻内部に折りたたまれた異次元空間に封じられていた
米軍の海底核実験によって空間が繋がり、怪獣1〜12号が東京に襲来している
 - 修祓隊:霊能者の集結した対怪獣組織。宮守家と八州家が二大派閥
 - 自衛隊:米軍の協力で航空自衛隊が発足。修祓隊と共同で怪獣討伐任務に当たる
 - 米軍 :空自と連携して怪獣の探索・監視を行う。表向き情報提供のみで実戦は関与しない
ただし、人工的な超能力者をテスト投入している。通称「アメリカの魔女」
 
- キャラクター
 - 宮守華(みやもり・はな/怪獣世界→現実世界→怪獣世界→現実世界)
  - 女 17歳 高校2年生 3歳の時に1954年の怪獣世界から現代日本タイムリープして来た孤児
  - 宮守奈々(78)の養子に迎え入れられ、神薙(かんなぎ)としての修行を修めている
  - 屈託ない性格の陽キャだが、特定のグループとつるむことは少ない(バランサーの自覚)
  - 戦後生まれの養母の女手ひとつで育てられたため、ついつい昭和仕草が出てしまう
 
 - Zia Flux(ジア・フラックス/怪獣世界→現実世界)
  - 女 13歳 1951年生まれ 米国防総省の研究機関で怪獣の組織を移植された合成人間
  - 年齢相応の肉体しか持たないが、訓練を受けた職業軍人で階級は少佐
  - 強力なPK(念動力)を持ち空母一隻を相手にできるほどの力量を持つ
  - 自己肯定感が高く皮肉屋だが、子供の好む服や玩具、菓子などに内心強い憧れを抱く
 
 - 宮守綾子(みやもり・あやこ/怪獣世界)
  - 女 1933年生まれ 神薙の家系に生まれ幼いころから不世出の霊能力者として知られる
  - 18歳で娘の奈々を授かり一線を退く。20歳で怪獣1号と共に東京湾外湾に沈む
 
 - 宮守奈々(みやもり・なな/怪獣世界→現実世界)
  - 女 1951年生まれ 宮守綾子の娘 3歳の時の1954年に現実世界の2015年にタイムリープ
  - 並行世界の自分自身である宮守奈々(64)の養子となり華と名付けられる
 
 - 宮守奈々(みやもり・なな/現実世界)
  - 女 1951年生まれ 宮守綾子の娘 怪獣不在の現実世界の日本で一生を過ごす
  - 並行世界の自分自身である宮守奈々(3)を養子として引き取り華と名付ける
 
 - Kuze Takumi Cartwright(久世・匠・カートライト/怪獣世界)
  - 男 29歳 1925年生まれ 日系人の母を持つ 米国防総省の研究者 軍属としての階級は中尉
  - 15歳で博士号を取得した天才。エクソフォーム計画に参画しジアの誕生に貢献した
  - その後、年齢が近いこともありジアの教育係として研究生活を送る
 
 - 八洲岳(やしま・がく/怪獣世界)
 - 男 22歳 1931年生まれ 八州一族、本家当主
 - 修祓隊(しゅうばつたい)の最年少隊長。怪獣討伐の最前線に立つ
 
- あらすじ
1.
宮守華は戦時中の不発弾の爆発に巻き込まれ、現代日本から並行世界の1954年にタイムリープする。怪獣12号の眼前で戦うジアの頭上に出現した華は彼女を押し倒してしまう。PKの操作を誤ったジアの右腕が付け根から千切れ飛ぶ。咄嗟に霊能力の障壁を張った華の作った好機を逃さず、八洲岳の指揮で戦闘機がミサイルを撃ち込み危機を逃れる。ジアはすぐに応急処置を受けるが、自分の負傷は構わず同行していた久世匠が負傷したことで華を責める。状況がつかめず混乱する華をかばい、その場は岳が取りなす
 
2.
華の話す「本来の歴史」は一笑に付されるものの、宮守という名字に関心を抱く岳。八州家に身を寄せることとなった華は、岳の語る怪獣の実在する昭和にカルチャーショックと少しの懐かしさを覚える。さらに、岳が妹として紹介した八州奈々に言葉にできない情動を抱くが、養母の宮守奈々と同じ名前だからだろうと自分を納得させる(この時点では奈々が宮守家の人間とは明かされない)
 
3.
翌日、匠が八州家を訪れる。ジアの大怪我を案じる華だが匠は心配ないと素っ気なく答える。巧は岳と共に華の抱えていた学生鞄の中の教科書を確認し、華から詳細な聞き取りを行う。岳が語るには、宮守家が最初に襲来した怪獣を一族を挙げて倒し、その後は遠戚関係にある八州家が修祓隊を創設し率いている。最初の怪獣は討伐されたことになっているが、実際には当時最強の霊能者だった宮守綾子が怪獣の体内で時間を止めて凍結している。そしてその名は華の養母、宮守奈々の母親と同じものだった。
 
4.
自分を放っておいて華を訪ねたと知ったジアはまたも憤慨して不貞腐れるが、帰宅した匠のお土産で機嫌が直る。それは華の入れ知恵で宮内庁御用達の老舗で匠が買った金平糖。匠は医療スタッフに連絡し、ジアの腕が問題なく「再生」していることを確認する。
 
5.
一方、華は勝手の分からない過去の世界に積極的に順応しようと奮闘する。そして、折に触れ同様に孤立しているように見えたジアに負傷させた自責の念と同情の気持ちを抱く。詫びたい気持ちを匠に伝えたところ、修祓隊の訓練見学という名目でジアを華に引き合わせる匠と岳。
 
6.
訓練では、宮守の血を継いでいると岳が確信するほどの霊能力を披露する華。霊能力にも造詣の深い匠も華を褒め讃える。プライドを傷つけられたジアは、自分の方が強いと華との手合わせを要求する。即席の練習試合が行われ、時空を操作する華の能力に翻弄されたジアはPKを引き出せず負けてしまう。癇癪をおこして帰るジアだったが、修祓隊が怪獣を縛ってくれるからこそ、PKや爆撃が効くと岳に諭され、華に気持ちを伝える手紙を書くジア。
 
7.
怪獣襲来の無い一時の平和が続く。六本木の焼け野原で怪獣から剥がれた体組織の回収作業を行う修祓隊。横田基地での訓練から宿舎のニュー山王ホテルへの帰路、作業に当たる華を見かけるジア。華もジアを見つけて声をかける。手合わせで華を認めたことを直接伝えるジア。作業内容に興味を持ったジアが大きな瓦礫を自在に整理し作業効率を上げる。アメリカの魔女として恐れられていたジアを見直す修祓隊の人々。華は近くの乃木神社へジアを誘いお守りを買い与える。恥ずかしげに笑顔を見せるジア。
 
8.
米軍からグアム島沖合に怪獣13号発生の報せが届く。上陸に備えて領海内で威力偵察を行う空自部隊だったが、攻撃をしても驚異的な再生能力でダメージを受けていない。13号は東京湾に入った途端に海底に姿を消す。そこは綾子が時間を凍結して抑えている、怪獣1号の沈む海底谷(かいていこく)のあるポイントだった。
 
9.
時空操作能力を持つ13号との融合で動き出す怪獣1号。パワーアップした再生怪獣との東京湾上での戦闘に苦戦する修祓隊。時を同じくして密かに上陸を果たした13号の分身体が湾岸の作戦本部に控える華たちを襲う。岳の秘技とジアの同時攻撃で撃退するものの、分身体は瞬間移動で掻き消える。そして、岳の自宅から奈々の姿が消えたと連絡が入る。大人数で捜索するが見つからず、残された痕跡から13号に捕らわれたものと推測された。
 
10.
相応のダメージを受けた再生怪獣1号は東京湾上で守りを固めて動きを止め、戦況は膠着状態に陥った。岳に連れられて修祓隊本部に向かう華。華が本当に宮守家の末裔であれば、1号の体内の宮守綾子と交信できる可能性がある。綾子は怪獣を抑える力は失ったものの生存が確認された。そして、華には宮守家直系の神薙(かんなぎ)の血が流れていることが改めて告げられる。
 
11.
力を失った綾子の後継として、1号の体内に華を送り込む作戦が立てられる。決行前夜、華の自室を訪ねるジア。全力で怪獣まで華を送り込むと誓うジアは、その一方で華に死ぬなと懇願する。奈々を見つけて文も助けて還ってくると笑う華。
 
12.
上陸した怪獣1号との総力戦。修祓隊総出の足止めが遂行され、取り込んだ生物の形質によって個体進化する1号の特性を利用して(詳細未設定。古代生物の特徴を化石から抽出とかやりたい)、華の乗り込んだカプセルがジアのPKで体内に送り込まれる。
 
13.
華は1号の体内で発見した綾子をカプセル内に救出する。華に触れた文は意識を取り戻し、一目見て華は成長した奈々だと言う。実際、華は身元不明で保護されたところを現実世界の宮守家に引き取られたのだった。華は綾子に作戦の内容を告げる。13号分体の襲撃時にジアが切り裂き匠が確保していた怪獣の組織が入った容器を取り出す。まだ生きているこの組織を媒介として、再生1号を13号もろともに元いた異次元に還すというのが真の作戦だった。
 
14.
持たされていた通信機でジアと連絡し作戦を進める華と綾子。二人の霊能力をもってしても、巨大怪獣を異界送りにするのはたやすいことではない。そのため、ジアが空間を圧縮して溜めたエネルギーの解放と同時に、それを利用して大修祓を行う算段だった。しかし、いち早く空間の歪みを察知した13号が自身を投げ打ってエネルギーを相殺した。
 
15.
万策尽きたと思われたが、匠がプランBを提案する。米軍がとらえ、惑星軌道上に留め置かれていた小型隕石を利用するというものだった。失敗した際の被害が甚大なものとなるため伏せられていたが、実行が決断される。観測機器で誘導されたジアのPKが隕石をとらえ、怪獣に向けて落下を始める。落下地点となる怪獣本体の位置は、華が念を込めジアに渡したお守りが誘導する。隕石衝突の莫大なエネルギーを用いて、華と綾子は怪獣を異次元へ送り出した。
 
16.
現代日本。不発弾爆発現場で意識を取り戻す華。全てが夢のように思われたが、握りしめた手にはジアとお揃いのお守りが残されていた。華の運ばれた病室に現実世界の養母が現れる。年老いた義母の名は奈々、若くしてなくなった夫の名は岳。怪獣を倒して、並行世界の仲間たちも無事でいることを確信する華。
同日。お台場海浜公園の砂浜に倒れている白人少女が発見された。意識をまだ取り戻さない彼女の手には、なぜか神道のお守りが握られている。
 
- 年表
1933年  宮守綾子誕生
1946年  マリアナ海溝にて米国が海底核実験を実施
    異次元障壁露出。付着していた怪獣の組織を回収(この時点で世界線分岐)
1951年  宮守綾子(18歳)の娘、奈々誕生
    同年、ジア・フラックス誕生
1953年  マリアナ海溝の異次元障壁崩壊(怪獣世界)。怪獣1号襲来
    宮守綾子(20歳)怪獣1号に呑まれた状態で体内時間停止に成功
    凍結された怪獣1号と綾子が東京湾外湾の海底谷(かいていこく)に沈む
1954年  宮守華(17歳)現代日本から怪獣世界にタイプリープ
    怪獣12号襲来も撃退成功
    華は怪獣世界の自分自身である奈々(3歳)と出会う
    奈々が怪獣13号分体との接触で2015年の現代日本タイムリープ
    華とジアと綾子が再来襲した怪獣1号(13号)を撃退
    華は並行世界の斥力の影響をうけ元の世界へタイムリープ
2028年 華が怪獣世界から元の現代日本に帰還