〇タイトル
『卓上冒険部の小規模な冒険(仮)』
〇ジャンル
青春ミステリ系ライトノベル
〇ターゲット
中高生男子
〇舞台
地方の片田舎、神楽町(かぐらまち)
〇ログライン
主人公がTRPG部のメンバーと共に亡き父親の遺したゲームシナリオの謎を解く話。
〇主要キャラクター
・主人公
十六歳、高一男子。リトルリーグのエース投手だったが肘を壊して野球を続けるか悩んでいる。体育会系の脳筋馬鹿でコミュ力はあるが異性には奥手。TRPGの知識は皆無。
・ヒロイン
十六歳、高一女子。主人公のクラスメート。TRPG歴は小学生時代からと長く、新入部員ながらGM(ゲームマスター)を務める。
・男子部員
十六歳、高一男子。新入部員。元天才子役という異色の経歴を持つ。TRPG初心者だがキャラクターを演じる芝居は堂に入っている。
・女子部員
十七歳、高二女子。日頃のストレス発散なのか悪ノリプレイで暴走しがち。普段は気遣いのできる陽キャギャル。
・部長
十八歳、高三女子。受験勉強のため一線を退いているがセッションには参加する。GMに慎重な判断を迫る頭脳派プレイヤー。TRPG関係を問わず学内外に顔が広い。
〇プロット
中学野球全国大会ブロック戦決勝。怪我を押して主人公の投げた球が打ち取られチームは敗退する。翌年四月、神楽高校。入学間もない主人公は肘の固定装具について同級生女子(ヒロイン)に尋ねられ野球で肘を壊したと話す。「野球部に入るの?」という問いに答えない主人公。
その一方、TRPG部の雑談で主人公のことを話すヒロインに部長が反応する。部室の書棚の奥から取り出した古びたゲームシナリオには、主人公と同じ名字の人物の名が製作者として書かれていた。TRPG部初代部長の書いたこの長いキャンペーンシナリオ(続き物のシナリオ)は、後半部分が欠落している。探しに行くと宣言する部長。
次の土曜日。主人公の自宅に押しかけるTRPG部員一同。息子に女の子の友達ができるなんてと無邪気に喜ぶ母親。ヒロインの姿を目にとめ何故住所がわかったと尋ねる主人公に、二年生の女子部員が主人公と同じリトルリーグ出身の野球部員に教えてもらったと明かす。部長がTRPG部の者だと名乗り初代部長のシナリオを見せる。「パパの後輩さんたちなのね!」と母親のテンションは一層上がる。訪問目的を知った主人公は、父は半年前に亡くなったと告げる。持病があり余命宣告より長く生きた方だと。
重い空気は母親の明るい声で破られ、そのままにしているという父の仕事部屋に部員たちをあげる。父親のゲーム趣味に興味のない主人公をよそに、小一時間ほどでシナリオ後半が見つかる。顔を出した母親に招かれ、皆で軽食を共にする一同。シナリオの持ち出しを快諾する母親。
月曜日。授業が終わりヒロインに声をかけられる主人公。シナリオの件で家に押しかけたことを謝られる。TRPGとはどのようなモノなのかの話になり、実際に見た方が早いと強引に部室に誘われる。主人公の父のシナリオはまだ始める準備が整っておらず、体験入部に来た別の新入生男子を交えた入門用セッションが始まった。GMはヒロインが務め、主人公は部室の壁を背に椅子に座る。ルールやセッションの進め方を丁寧に教えるGMと上級生たち。飲み込みの早い新入生がTRPGの面白さを理解していく様を見て、少し興味が湧く主人公。初代部長だったという父親にもこんな年頃があったのだろうかという、これまで考えもしなかった気持ちがその後押しをする。帰宅すると最近機嫌の良い母が夕食に父の好物だったカルボナーラを作る。TRPG研とのその後を聞いてくるが、主人公は部室の様子を見ただけだと素っ気なく言う。
数日後、いよいよ父のシナリオのプレイが始まるとヒロインに聞かされる主人公。両親の顔を思い浮かべ自分も参加していいかと聞く。無理にでも連れていくつもりだったとヒロイン。
先日の体験入部の男子生徒は入部しており、部長も併せて計四人のPC(プレイヤーキャラクター)がヒロインの務めるGMで亡父のシナリオに挑戦する。他の部員はすでにPCのキャラクターシートを作成していたが主人公は勝手が分からない。ヒロインはシナリオであらかじめ用意されていたプレロールドキャラクターを使ってみては提案する。本人とは真逆な小柄な少女レンジャーでプレイを始める主人公。シナリオは小さな城郭都市を舞台とした、レベル1キャラクターから楽しめる導入になっていた。周囲のサポートもありなんとか最初のクエスト成功までプレイする主人公。自分ではない誰かがどう考えどう行動するのかについて、はじめて深く考えたと思わず吐露する主人公。部長に正式に入部しないのかと問われ、父親のシナリオが終わるまでの仮の在籍だと答える主人公。
キャンペーンシナリオのセッションも四回目を迎え、シナリオ内の大きな事件の輪郭が見えてきた。現在PCら冒険者たちは自分たちの拠点に町の領主の娘を匿っている。セッションの際にまだ自発的な会話に慣れていない主人公は、使用しているPCのレンジャーが地理知識の技能を持つため簡易な地図を書くマッピングを任されていた。これまでのセッションで書いてきた地図の整理中に既視感を覚える主人公。セッション後にヒロインに話を振り、領主の館と拠点と城郭の位置関係に意見を求める。シナリオ中の冒険の舞台が、いま自分たちが住んでいる神楽町を下敷きにしているのではないかと気がつく二人。
週末。次のセッションに備えるという名目で、駅前で待ち合わせをする主人公とヒロイン。これまでのシナリオのモデルと推測される場所を訪れ確信を深め、次のシナリオでモデルにしているのではないかと思われる場所を確認する。やはり亡父、初代部長の書いたこのシナリオは自分たちの住むこの神楽町をモデルにしている。
シナリオ内でPCたちが拠点にしているアジトと符合する場所には古いアパートがあった。現在主人公の住む家は祖父の建てたもので、このアパートには心当たりがない。父かあるいは当時のTRPG部と何か縁があるのだろうというところまで話し、今日の調査はお開きとなる。
毎週末、セッションの前にシナリオのモデルとなった場所を探訪するのが主人公とヒロインの通例となった。キャンペーンシナリオも佳境に入り、アジト裏の井戸から地下水路に入り、領主の館へ忍び込むというミッションが待ち構えている。先日訪れたアパートの側でもう使われていない空井戸を発見し思わずハイタッチする二人だが、騒ぎを訝しんで顔を出したアパートの大家に見つかってしまう。
複雑な事の経緯を話し迂闊な行為を詫びると大家の老婦人は二人を自室へ招く。大家はこのアパートの一室に高校生のころの主人公の父親が入居していたと明かす。主人公の父は再婚した実父(主人公の祖父)とソリが合わず、また義理の母に遠慮して学生時代このアパートに下宿していたのだと聞く。それでシナリオではアジトなのかと納得する主人公とヒロイン。
長かったキャンペーンシナリオもついに終わり、大団円を迎えた。領主の娘の意に染まぬ縁談から始まった物語は、いけ好かない婿候補の貴族の悪巧みを暴露し、ついでにこの町の地下に眠っていた古代の城跡からお宝を見つけ出し冒険者たちが英雄への足がかりを得る所までに至った。冒険者たちをもてなすパーティで領主の娘は深窓の令嬢らしからぬ料理の腕前を見せ、いく品も手料理を振る舞う。主人公はどの品も母の得意料理だと気がつく。そういうことかと納得する主人公。
視点変更、アパートの大家の回想。主人公の父の部屋は第二の部室のようになっており、部員の出入りが絶えなかった。部員でこそなかったが、主人公の父同様家に居づらい理由のあった主人公の母は皆のアイドル的な存在で、大家の広い台所を借りては玄人はだしの料理を翌作っていた。
視点変更、主人公の母の回想。家にほとんど帰ってこない父親と夜の仕事ですれ違う母親。渡される食費から家族の分まで食事を作っても無駄にする毎日。そんな日々が変わったのは少し偏屈な主人公の父親との出会いだった。
帰宅した主人公は台所の母親に高校で野球を続けるのは諦めたと告げる。「自分で決めたことならお母さん応援するわよ。後悔したっていいじゃない、人生楽しんだ者勝ちなんだから」相変わらず屈託のない母親の言葉に苦笑する主人公。
数日後の部室。父親のシナリオも終わりもう用事はないはずだがつい足を向けてしまう主人公。その姿を普段通りに受け入れる部員たち。机の上に置かれていた父のシナリオをなにげなく手に取る主人公。最初に見たときはちんぷんかんだったが、いまならシナリオの記述をヒロインが広げ、臨機応変にアドリブを加えていたことが分かる。シナリオが終わり最後のページ。作者である父から、このシナリオの読者へ向けたメッセージが綴られていた。
「ゲームマスターから達人(グランド)ゲームマスターを目指すきみたちへ。すべての経験がマスターの糧となりプレイヤーの体験に資する。最高のセッションを求めるならば、自分の人生を楽しみ決断し創造せよ!」
人生を楽しみ決断し創造する。それは肘の故障で投手としてトップに立ち続ける道が閉ざされた時に、生前の父がかけてくれた言葉だった。
衣替えの季節。夕暮れの城址公園で話ながら歩く主人公とヒロイン。ヒロインはこれまで存在が知られていなかったキャンペーンシナリオの続編を手にしている。「次は教会で死霊と戦うんだけど……」考え込むヒロイン。あれだろうな、と神社の鳥居へ視線を送る主人公。主人公の手を引いて、神社へと歩みを進めるヒロイン。
長編小説プロット(2024/04/24)
〇タイトル
『迷宮マーダーケース ~この現実は茶番だとオレだけが知っている~』
〇投稿先
集英社ライトノベル新人賞IP部門
https://dash.shueisha.co.jp/award/ip.php
※長編の冒頭40ページ以内までの投稿制限あり(IP=アイデアプロローグ)
〇だれに:ターゲットとなる読者はだれですか?
男子中高生
〇その読者はラノベに対してどんな欲求を持っていますか?
現実を忘れて冒険心を満たしたりスリルを味わいたい。
〇舞台
現代日本(ただし全感覚投入型のVR機器が普及している)
〇ログライン
現実の自分が殺されゲーム内のキャラクターとして生き返った主人公が、自分からのダイイングメッセージを手がかりに現実でも知り合いのパーティメンバーから殺人犯を特定するも、その目的が現実だと思っていた世界こそが虚構であり本当の現実のゲーム世界への逃避行であると知り、仮想現実から離れ現実に生きる事を選択する話。
〇主要キャラクター
・主人公(リク・間宮陸)
二十三歳男性。社会人一年目。誠実な人柄で忍耐強いが、正義感の強さゆえ職場では問題児扱いをされている。
正義を堂々と行えるため、仕事の鬱憤を晴らすことのできるVRゲームだけが心の支え。ゲームでのクラスはパラディン(聖騎士)。
・幼馴染み(スイ・川瀬翠)
十七歳女性。高校二年生。主人公リクの遠縁で隣家に住む幼馴染み。リクとは親しいが親同士は商売敵で犬猿の仲。主人公をVRゲームに誘った人物。
根は素直なのだが、思い込みが激しく非常識な言動もしばしば。ゲームでのクラスは精神操作と状態異常系の魔術を得意とするソーサレス(妖術師)。
・上司(ザキ・宇崎太郎)
二十八歳男性。主人公の勤める会社の課長。頭が切れるわけではないが押しが強く、営業成績トップの稼ぎ頭。
体格の良い体育会系のパワハラ気質。人の上に立つ器ではないが、慢心からつい他人の言動に口をはさむ。ゲームでのクラスはファイター(戦士)。
・同僚(クロ・白土九郎)
二十三歳男性。主人公の同期。努力家で仕事も熱心だが結果がともなわない。
毒親の期待に応えることだけを目的に生きてきたため、自分の気持ちを見失い苦しんでいる。ゲームでのクラスはクラッカー(鍵師)。
・ネットの友人(レン・天羽蓮華)
二十歳女性。大学二年生。主人公たちのパーティーに後から加わったネット友だち。仲間たちとはオフ会で親交がある。
朗らかなムードメーカーで、少々ズレた天然系の性格なため何事につけ深刻に悩むことはない。ゲームでのクラスは精霊など高位存在の力を借りて治療や賦活などを得意とするオラクル(祈祷師)。
〇プロット
A:登場人物、舞台、世界観の説明
VRゲームのダンジョン戦で死亡した主人公リクは、意識の断絶ののち拠点としているゲーム内ポータルの前で目覚める。ゲームから現実世界へログオフできず、元の仲間のパーティからは除名されており連絡もつかない。手がかりは死の直前現実世界の自分から届いていた「ナゼコロス」とのメッセージ。
リクはパーティメンバーがゲームにログインして来るのを待ち、気付かれないよう身を隠した状態で現実世界の仲間の会話を聞く。ゲームをプレイ中に現実の自分が死んだと知り、異常な状況にあることを悟る。ダイイングメッセージから顔見知りの犯行と推理したリクは、自分の欠けたパーティメンバーとの接触をはかる。
a:問題の発生
死んだはずのリクの出現に、偽物と決めつけたりシステムのバグを疑ったり死者の冒涜と憤るなど様々な反応を返す仲間たち。リクを殺した犯人の変装と断定したリーダーのザキと一騎打ちとなり、リクは得意とするスネア(下草の括り罠)の魔法でザキを転倒させ勝負を決める。それと共に生前のリクと同じ事ができることを納得させる。
大学で情報工学を専攻するレンが、これはリクがあらかじめ用意していたプレイ代行用のAIなのではないかとの問いかけ、リクもその理解で構わないと譲歩しその場を収める。半信半疑ながらも、リクの記憶を引き継ぐキャラクターとして主人公を受け入れるパーティメンバー。
B:発生した問題への対処
仲間に接触はしてみたものの犯人らしい反応は得られなかった。なぜ「自分」が存在しているのか糸口をつかむためにも、リクは殺人犯を探し出すことを決意する。
リクは死んだ本人が自分に何かを託したのではないか知りたいと仲間に相談する。スイの提案でリクがモンスターに襲われて死んだダンジョンに再び挑む一同。ところがリクのみがこれまでになく死の危険に直面する。リクを罠にかけるような、不審な動きを見せるスイに疑念を抱くリク。AIであってもまた一緒にいられて嬉しいとスイはリクに言うが、額面通りには受け取れないリク。
リクはデスペナルティがキツくキャラクターロストもありふれたゲーム内で、次の死が本当の死になるかもしれないと覚悟するが、絶体絶命の危地にスイが身を挺して救ったことで考えを改める。パーティ内にもリクを生前のように生きているキャラクターとして扱う空気が広がる。
b:問題が広がりを見せ、深刻化する。それによって主人公が窮地に陥る
モンスターと戦い以前と同じ信頼関係を修復しつつ、苦難のすえ死亡地点に到着する。そこには、食い荒らされたリクの亡骸が残され装備品が散らばっていた。遺体を地上の聖堂に運び高位のオラクルに依頼すればリクのキャラクターが蘇生する可能性がある。しかし、そのキャラクターを操る本人はすでに死亡している。
何を思ったか、スイは他の仲間にパラライズ(麻痺)の魔法をかけた上で、火焔魔法のスクロールを用いてリクの遺体を灰と化し、そのまま単身でダンジョンの奥へと走り去る。
C:広がった問題に翻弄される登場人物。登場人物の葛藤、苦しみ
スイを追うか否かで揉めるパーティメンバー。ザキは戦力不足として反対する。一方でこれまで意思表示を控えていたクロが追って見つけるべきと主張する
(途中まで)
c:問題解決に向かって最後の決意をする主人公
スイがリクを殺した犯人だと判明する。しかも、スイもまたすでに現実では死んでいることを知ったリクは、犯行の動機を追う。
(途中まで)
D:クライマックス。問題解決への行動
ダンジョン最下層のドラゴン戦。この事件の黒幕はドラゴンの化身であるレンだった。
この世界の秘密が明かされ物語の謎が解決される。
(途中まで)
〇世界設定
ゲームキャラに転生するアイテム、あるいは仕掛け、魔法。
幼馴染みの謀った無理心中はゲーム世界への逃避行を目的としている。
>幼馴染み同士だが親同士が商売敵の犬猿の仲というロミジュリ状態。
幼馴染みは物語前半のリクを身を挺して助けた時点で既に死んでいる。
その後は主人公同様にゲーム内のみの存在と化している。
転生できることを幼馴染みに吹き込んだのは者の意図は?
>ゲームの世界がオーバーテクノロジーに支えられた物質世界で、現代日本だと思われていた世界はデータ化された魂から演算された仮想現実。
>ゲームという形で魂を肉体に宿らせて量子コンピュータの外に存在させているのは、植民星であるこの新天地で人が死に魂を解き放つことで、量子コンピュータが機能しなくなっても魂のエコシステムが形成されるように高次元の地均しをしていることが理由。
>つまり、量子コンピュータでの演算を止めて植民星で子孫を残す人々を増やそうとしている。主人公はそのテストケースの一つ。
>先住種族と人類のハイブリッドを先行して居住させ、人間の魂も輪廻転生できる道筋をつける施策は数百年前から進められている。
事件の黒幕、真犯人は植民惑星の霊的開拓を進めているプロジェクト管理者。
>どのような人物ならオチとして面白いか?
>物質の肉体を持ちながら高次元存在としても振る舞うファンタジー世界の重鎮。
>植民プロジェクトの最初期に人類とコンタクトを取った先住種族の霊的頂点に立つ存在であるドラゴン。
>彼らもまた他の惑星からの植民者で、炭素生物が棲むには過酷な環境だった原惑星を衛星軌道上で生育した竜樹を墜とすことで竜骸と呼ばれる半分地下にめり込んだ塔のような閉鎖された生態系を一種のプラントとして運用し、大気と土壌の組成を変えテラフォーミングを行った。
>その後入植した竜人は魂の輪廻の後に肉体を捨て高次元存在へと変化し、旧神と呼ばれるこの惑星の摂理を司る存在となっている。
>一方で竜骸の依代、ダンジョンの支配者として不老不死のドラゴンがその後進化してきた種族の導き手として君臨している。
>人類の最初の入植者とコンタクトを取り、量子コンピュータの仮想現実にも侵入するドラゴンの化身が全ての鍵を握る。
ドラゴンの化身を物語内ではどのような立ち位置で配置するか?
>レンが実はドラゴンの化身だった!
長編小説プロット(2024/04/11)
〇タイトル
『このデスゲームは茶番だとオレだけが知っている』
〇対象読者
中高生男子
〇投稿先
集英社ライトノベル新人賞IP部門
https://dash.shueisha.co.jp/award/ip.php
※長編の冒頭40ページ以内で投稿が可能
〇舞台背景
近未来の日本
〇起承転結
起)VRゲームから出られなくなった主人公は、現実世界の自分が殺されたと聞き、現在精神の宿る宿る村人の姿のままで元のパーティに潜り込み殺人の手がかりを探る。
承)信頼の厚い幼馴染みに正体を明かしパーティ内に殺人犯がいないか探るが、結局全員シロ。
転)幼馴染みが現実世界で殺され、ゲーム内のキャラクターも姿を消す。
結)精神の依代として用意していたホムンクルスを用いて幼馴染みを召喚する主人公。家族に反対され現実世界では添い遂げられないと考えた幼馴染みが、ゲームの中で主人公と一緒になりたいと思い行った犯行だったとわかる。
〇冒頭部分(全体の起承転結の起のみ)のあらすじ
■起の起■
主人公は全感覚投入型のファンタジーVRゲームプレイ中にミスをして、キャラをモンスターに殺されてしまう。
通常なら五感は実際の肉体に接続し直され、ゲームの待機画面に戻るはずが、キャラの死と共に意識を失う。
主人公はゲーム内で目覚める。状況を確認しようとメインメニューを開くとNPCの村人Aになっていると知る。
ゲームからログアウトできず、ガイドAIに状況を尋ねても埒が開かない。トラブル時の対応にあたる人間のゲームマスターにも連絡がつかない。
町のパブでパーティメンバーと再会する主人公。しかし村人Aの姿では相手にされず、周囲からも訝しがられ様子を見ることにする。
パーティメンバーたちは現実世界でも付き合いがある。職場の同僚と上司、幼馴染みの友人、オフ会で知り合ったネット友だちの四名。彼らは主人公がゲームプレイ中に殺されたと話している。
さらにメンバーたちは、主人公のキャラが殺されたあとモンスターを退治したが、死体には蘇生の魔術が効かなかったと言い、プレイヤーが死んでしまったせいなのだろうと結論づけた。
話を聞いて愕然とする主人公。ガイドAIにいまの自分の接続元を尋ねるが、ゲームサーバーから先のことは分からないとしか言わない。
主人公は事の真相を明かして犯人を見つけ、現実に帰ると決意する。
■起の承■
村人Aの体ではスキルも取得できず町の外に出ることも、ダンジョンに潜ることもできない。
ガイドAIはソロプレイ時の緊急避難に用いられるホムンクルスの体に精神転移をすれば、通常のキャラクターと同様に扱えると助言する。しかしホムンクルスを購入するための資金がない。
冒険者ギルドで村人でもできる依頼がないか探すと、錬金術師の手伝いの仕事を受けることができた。
仕事の内容は一種の人体実験。意思のあるNPCの存在に驚く錬金術師だが、体の組成はプレイヤーキャラクターもNPCも同じなので問題ないと言う。
何度か錬金術師の依頼を受けて親密になり身の上を打ち明ける主人公。しかし、これまでの報酬を合わせても高価なホムンクルスには到底手が届かない。
その話を聞いて哀れに思ったのか、錬金術師はこれまでの仕事の特別ボーナスとして賢者の石のかけらを主人公に渡す。これはキャラクターの成長限界を突破するために用いるアイテムだが、NPCに用いればおそらくステータスに変化をもたらすと言う。
考え抜いた主人公はラック(幸運)のステータス突破を望む。
■起の転■
ラックの数値は初期値のゼロ。冒険中に宝箱の罠を外すなど運を試して成功すればプラスに、失敗すればマイナスに数値は振れる。
主人公はカジノでバカラに挑戦する。コツをつかみバカラに勝利して、ラックを上げていけば更に勝率は上がる。現実世界のカジノでバイトをしていた経験を活かし、十分な資金を得た主人公はホムンクルスのカプセルを入手する。
■起の結■
主人公はホムンクルスの詳細な扱い方を錬金術師から学ぶ。そしてホムンクルスを開封してに精神転移をすることなく、村人Aの体のままでこの先も行動するつもりだと明かす。携帯していつでも使えるようにしたホムンクルスは切り札。
自分が死んでスカウト(盗賊)に欠員の出た元のパーティにうってつけの依頼をギルドに出す主人公。期待通りに元に仲間たちが依頼を引き受けた。
覆面をして正体を隠した主人公は、自分の死の手がかりを求めてかつてのパーティとともに自分の死んだダンジョンへ潜る。
長編小説企画書(2024/03/02)
■タイトル
『野蛮人のメソッド』
■ジャンル
■想定読者
中高生男子
■舞台背景
太古からエルフ、ドワーフ等の諸種族をひとまとめにヒトと呼び共生する異世界が舞台。近代日本をベースに西欧文化が取り込まれたような世界観。産業革命は部分的に達成されており、立憲君主制の議会政治が行われている。都市国家間の通商は盛んで、海路と空路による貨幣経済が発達している。
ヒトは城壁に囲まれた都市国家に居住するのが一般的で、モンスターが闊歩する地上に定住する者は少ない。舞台となるのは都市国家「上都(シャンドゥ)」。
■ログライン
モンスターの手で野外で育てられた捨て子の少年が、ルーツを知りたいと願い都市にたどりつき、そこに住む人々と関わりを持つ中で図らずも彼らの抱える問題を解決する話。
■ヒトの各種族
・モータル
いわゆる人間。諸種族の中で最も短命であることからモータル(定命の者)と呼ばれる。平均寿命は八〇歳ほど。
産業革命以降、文明の担い手として全人口の半数を占めるまでに躍進した。
・エルフ
不老で寿命を持たない種族。一〇〇〇歳を超える者もそう珍しくない。小柄で中性的な容姿をしているが、モータルとの外見上の違いは少なく、耳朶が発達していることと網膜の輝板がかすかな光でも反射すること以外で見分けるのは難しい。
五感と記憶力に優れ、口伝の魔法を能く用いる。伝統的に文字を持たないが、若者の多くは義務教育での読み書きに抵抗がない。
・ドワーフ
この世界のドワーフは氏族(クラン)ごとに異なる獣を始祖神(トーテム)として崇めており、姿形はその獣の特徴を備えている。一般に体の多くが体毛に覆われており、獣のような耳や尻尾を持つ者も多い。寿命は氏族によって異なり一〇〇歳~三〇〇歳程度の幅がある。
山猫を始祖神とする小柄な氏族から、羆を崇める大柄な氏族までバリエーションに富むが、いずれにせよ身体能力は諸種族の中でも抜きん出ている。その特徴を活かして鉱業や林業、建設業などに従事する者が多い。
・サーヴィタ
ヒトに似せて作られたと創世神話で伝承されている存在。白髪に灰色の瞳、白い肌を持ち、手先が器用なことで知られる。
雌しか生まれず、産卵個体の「女王」が多くの孵卵個体「産婆」に受精卵を渡し、遺伝子的には同一だが生殖能力を持たない「娘」をヒトの労働力として提供する。その見返りに多種族の庇護下で、都市の地下に「巣(ハイヴ)」を形成する。
稀に生まれる生殖能力を持つ「王女」は、他のハイヴ出身の王女と有性生殖し互いに受精卵を得るが、緊急時はヒトの多種族と交わることでも受精卵を得ることができる(この場合は無性生殖となる)。
女王の寿命は五〇〇歳とも云われるが、娘たちは長く生きても三〇歳ほど。
■キャラクター
・ロロ
主人公。十四歳・男性。
出生後すぐにヒトもモンスターの多くも近づかない、呪われた古代都市の荒れ果てた廃墟に捨てられた。希少な苔食いドラゴンの雌と、偶然スイッチの入った古代の超々距離追尾ミサイルのAI・スナークに育てられた。
ロロの正体は本来生まれる筈のないサーヴィタの雄。ただし、その姿は黒髪に黒い瞳のモータルのように見える。「王子」が生まれた巣は滅びると信じられているため、死を願って捨てられた。
ミサイルのAI・スナークの限定されたメモリではロロのルーツを解き明かすことができず、都市のデータベースや書庫は既に朽ち果てている。自らの出生の秘密を求めて、ロロは堅牢無比なミサイルを相棒&棍棒代わりに携えて旅に出る。
・綿毛(わたげ)
ヒロインその1。十四歳・女性。
「上都」にハイヴを構えるサーヴィタの王女として生まれ、十四歳になるまでハイヴを出ず女王としての帝王学を学んでいた。過去数十年の間に幾人かの王女が都市を出たが、配偶者と出会い帰還した者はいない。
上都議会と王の承認を得た王女はハイヴと都市の期待を受け、旅立つ日を待っている。
なお、綿毛という名前は主人公たちに出会ってから付けられたあだ名。本来の識別名は素早く呼吸するさまで表され、他種族には発声も聞き取りも難しい。
・リエル
ヒロインその2。一二〇歳・女性。
モータルとエルフの混血だが、エルフだと偽っている。まだエルフの成人年齢に達していないが、これまでに出会ったエルフの知る全ての魔法を覚え使いこなす天才。
生まれ育った「上都」を出て、世界の全ての魔法を習得したいと願っている。
・レイシ
サブキャラクター。四〇歳・男性。
穴熊(ラーテル)の氏族のドワーフ。薬用キノコを商う家に生まれ、幼少時より野外での採取に同行していた。
鼻が利き、戦闘兼用シャベルでモンスターとも渡り合う熟練のレンジャー。
周囲のドワーフとは一風変わった性格の持ち主であるレイシは、家業のキノコを扱うあまり毒性のある胞子も余分に吸って、早死にする親族が多いことを憂い改善したいと考えている。
・弥七(やしち)
サブキャラクター。十九歳・男性。
モータルの商人。商家の七男で親戚の商家での丁稚奉公も終えたのに、継ぐ当てもない実家に戻り無駄飯を食っている。
機械いじりが好きで、なにか大きい仕事をしたいと考えているが機会に恵まれない。
■作中で主人公が関わる問題
・エルフの問題
少子高齢化のすえ、魔法の担い手が途絶えようとしていること。
>解決
モータルとエルフの婚姻はタブーとされてきたが、最強の魔法使いが混血であることを公にし、法整備の機運を高める。
・ドワーフの問題
種族全体にはびこる過重労働。蓄財を好み一本気な気質から、どのような仕事であってもタフな体力で根を詰めてしまい、過労死が問題となっていること。
>解決
嗜好品としてドワーフが好むタバコに、ニコチンを上回る依存性と一時的な覚醒作用をもたらすが、徐々にリラックスさせ多幸感と鎮静作用を持つキノコを添加したものを流行らせる。
・モータルの問題
貨物用の飛行船を牽引するために必要なワイバーンに病が流行し、他の都市との交易に支障が出ていること。
>解決
これまで扱い方の分からなかった古代都市の廃墟から出土する機械の制御コマンドがを明し、エンジンにプロペラを取り付けた飛行船の運航が可能になる。
・サーヴィタの問題
女王はまだ猶予はあるものの十年、二十年後の死期を悟っており、後継者の王女に配偶者を得て緩やかにハイヴを継がせたいと危機感を持っていること。
>解決
王女は配偶者として遠いハイヴからやって来た「王子」である主人公と出会う。
■あらすじ
1.
主人公・ロロはモンスターに追われていたハーフエルフの少女・リエルを助ける。
リエルはサーヴィタの王女・綿毛の出立式の日を目前に浮き足立っている都市から家出を目論んだが、持ち出した地図の見方を間違えて往生していた。
家出を諦め都市に戻ると言うリエルに同行するロロ。
弱ったワイバーンが脱落し編成が乱れて墜落しかかっている飛行船を見たリエルは魔法で森からツタの網を伸ばし着陸を成功させる。
搭乗していた弥七に貨物と命の恩人と感謝されるリエルとロロ。
リエルの魔法で浮かせた飛行船を、ロロが尋常ではない腕力で牽引し無事都市に到着する。
2.
ロロは出立式を前にした綿毛を遠目に見て、これまでにない衝動を感じる(フェロモンの影響)。
弥七の計らいで宿を取り、リエルも交えて都市や人々のことを聞くロロ。
夜中に宿を抜け出し都市を観察していたロロは、王城近くで綿毛と間近に接し言葉を交わすが、控えていた兵士に見咎められ乱戦となり、全員倒してその場を去る。
翌日、綿毛の旅に同行する兵士が不足し募集がかけられるも、応募したロロの強さから夜襲の嫌疑をかけられる。
弥七の口利きと、王の前で再度強さを示したことで同行が認められるロロ。
さらにロロへ旅立ちの準備を助けると申し出るリエルと弥七。
しかし、出立式直前に綿毛が失踪する。
リエルと弥七も巻き込んで捜索し、サーヴィタに差別意識を持っているモータルの一派に監禁されているとわかる。
彼らを蹴散らすも、さらに仲間が追ってくる。そのまま逃げることを提案するリエルに従うロロと綿毛。弥七は分かれて人を呼びに行く。
リエルの魔法も使い、無事都市を出た三人。のちにワイバーンで追いつき合流する弥七もあわせ旅がはじまる。
(あとは前述の問題を解決していく流れ)
3.
特にここと決まった行き先もなく、綿毛の希望でロロの育った古代遺跡に立ち寄る。
誰かが踏み込んだ形跡を追い、ドワーフ・レイシと出会う。
レイシの目的(キノコ)を叶えるため、手がかりがあるという遺跡の奥のダンジョンを探索する。
その中で、リエルの魔法の強さが証明されていく(具体的なエピソードはこれから)。
古代遺跡の一部が生きていることがわかり、ワイバーンの代わりに使える機械の可能性が共有される。
弥七の目的がここで定まり、皆も協力する。
4.
反サーヴィタ派の追っ手の罠にかかり、一同はバラバラになる。
各自の努力と互いへの信頼で障害を打破し合流する。
最後の障害を排除するとともに、ロロの正体が判明する。
大団円へ。
以上
長編小説企画書(2024/02/25)
■タイトル
『野蛮人のメソッド』
■対象読者
中高生男子
■新人賞投稿先
■ジャンル
異世界転生デスゲームもの
■テーマ
社会が自分を縛っているとしたら、それは自分から社会のルールに縛られるように望んだ結果だ。
強い意志とプライドをもって、己の人生を取り戻せ!
■ログライン
種族ごとに分割統治されている異世界に転生した主人公が、己の意思に忠実に生きる「野蛮人」と出会い、思う事を成す自由意志を手に入れて異世界に革命を起こす話。
■あらすじ
平凡な境遇の男子高校生だがゲームでは世界ランカーを誇る主人公。ゲーム内で出会った人物に誘われ、最新式VRゲーム機のテストプレイヤーになったところ、機械の誤作動で脳を破壊され死亡する。
意識を取り戻すと隠り世の女神に転生先の選択を迫られ死を認識する。主人公は生前本当に生きていると感じていた、ゲームと同様の世界への転生を希望する。
人間(ヒューマン)の赤子として新たな生を受けた主人公だが、直後に機械人間(ドロイド)に村が焼き払われる。母親が身を持ってかばい唯一生き残るが、瀕死のところを旅の野蛮人(バルバロイ)に拾われる。野蛮人は聖剣に主人公の魂を入れ替え命を救う。
主人公が異世界転生したことを話すと、よくある事として受け入れる。この女性のバルバロイはヒューマンとして生まれたが、寿命を持たず不老の存在。その孤独から漂泊の旅を続けている。
この世界は機械人間によって分割統治されている。ヒューマン、エルフ、ドワーフの各種族は三すくみで互いに反目しているため、連帯して機械人間に反抗することはなかった。また、種族内でも階級差別があり、主人公の転生した村はヒューマンの社会から放逐された無国籍者の集団で、機械人間が狩りの対象としても誰からも非難されない存在だった。
野蛮人は剣の姿となった主人公と共に、モンスターに襲われていたヒューマンの少女二人を助け治療する。しかしそれは機械人間が遠隔操作している奴隷種族(サーヴィタ)の模造体だった。
安全にゲームとしての狩りを楽しんでいた機械人間は、模造体を捨て意識を機械化都市の本体へ戻そうとするが障害が起きて帰れない。機械人間は都市へ帰還するまでの護衛を主人たちに命令する。少女のうち一人は支配階級の娘だったが、もう一人は彼女に仕える奴隷と分かり、護衛を引き受ける主人公と野蛮人。
当初は支配下のヒューマンですらない野蛮人を下に見ていた機械娘だったが、ヒューマンとさして変わらないサーヴィタの体で苦難を共にするうちに、差別をする根拠など無いのではないかと自問自答するようになる。
機械化都市に着いたものの、サーヴィタの姿では身分の証を立てられず主人公たちと共に拘留される機械娘と奴隷娘。そこに機械娘に仕えていた他の奴隷が、鋭敏な嗅覚を頼りに助けに来る。その手引きで都市の地下にある奴隷種族の居住区に匿われる。
都市では政権を取った奴隷解放派と守旧派の争いが起きていた。政治家の子息だった機械娘が元の体に戻れなかったのは、守旧派の行動に規制がかかったためだった。
政治は不安定だったが種族代表戦が開催される。これは二年に一度、各種族の代表同士が争い、より多く勝ち進むほどに出身種族の待遇が良くなるという代理戦争だった。機械娘は足がつかないように原始的な紙の手紙を用いて、サーヴィタも他の種族と同様に代表戦に出られるように政治家の父を動かす。
(ボリューム的にはここまでで前半)
既存の三種族に加え、奴隷として人権を持たなかったサーヴィタが身分の解放を賭けて代表戦に出場する。代表者は各種族から三名まで出場でき共に行動する。野蛮人(と剣の姿の主人公)をリーダーに機械娘と奴隷娘が代表となる。
代表戦の舞台は都市の地下深くに広がるダンジョン。かつては地下都市として機能していたが、いまやコントロールを失った建築ロボットが無軌道に改築工事を繰り返し、モンスターが独自の生態系を作っている。ダンジョンでの様子はドローンが撮影し地上のコロシアムに映し出される。
勝利条件は最奥の管理室にたどり着き工事中止命令を発令することだが、これまで数百年以上にわたって成功者は無く、ダンジョンから離脱すれば失格、一番最後まで生き残っていた者が優勝となるのが慣例だった。
ヒューマン、エルフ、ドワーフ各種族の代表者は、相手を出し抜き、ことによっては殺害することで手っ取り早く勝者となる戦略を取ってきた。しかし、新参のサーヴィタを狙い三種族が一時的に結託したことで風向きが変わる。
サーヴィタ代表の野蛮人に打ちのめされた各種族の勇者は、管理室に到達するまでの条件付きで野蛮人をリーダーにパーティを組む。凶暴なモンスターと戦い、建築ロボットが意味も無く設置したトラップをかいくぐるなかで、種族間の対立意識が機械人間によって操られていたものだと感じ始める一同。
全員が命を落とすこと無く、ついに管理室にたどり着く。ここで勝者を決める戦いが始まると思いきや、撮影ドローンに向かって野蛮人が機械人間たちに宣戦布告する。建築ロボットの管理権限を掌握した野蛮人は全ロボットを地上侵攻に差し向けると脅す。手始めに都市中央の議会議事堂が地中に崩落する。
休戦協定はサーヴィタ居住区画の大会堂で取り交わされた。サーヴィタが機械化都市で労働力として働く現状はしばらく変わらないが、労働者としてダンジョンと建築ロボットの管理権はサーヴィタに委譲され、協定違反があれば戦闘は再開される。
機械娘は元の体に戻らず、サーヴィタの姿のままで機械人間側の全権大使に就任した。奴隷娘はその補佐官。人間の肉体を手に入れた主人公は、体を持った状態であらためて仲間たちと祝杯をあげる。
おわり
■工夫と見所
ゲームとして異世界の知識を持つ主人公と、サバイバルの実体験と古い歴史に詳しい野蛮人の掛け合いで、無理なく作品世界に導入し読む際に敷居を下げる。
機械人と支配されている各種族、機械人と奴隷種族、ヒューマン、エルフ、ドワーフ間の関係と、複数の対立を描くことで絶対悪や善と悪の二元論に陥らないリアルな価値観の描写をおこなう。
プロットでは言及していないが、ヒューマン、エルフ、ドワーフの各種族の抱える問題を、パーティを組んで共に戦う中で野蛮人と主人公が解決し、パーティを結束させる導き手となる展開。
ヒューマンの抱える問題は歪んだ宗教による倫理観の欠落。エルフの抱える問題は高齢化し活力を失った社会。ドワーフの抱える問題はモノと階級への執着による盲目的な文化(ブラック企業的な)。サーヴィタの抱える問題は奴隷としての苦難。機械人間は一見文明を享受しているように見えるが、支配者としての驕りから文明が停滞しほころびだしていること。
飲みすぎです
友人から誘いがあり夕方から飲みたおしました。
ハンバーガーショップのハッピーアワーでビールで乾杯を皮切りに、美味しい海鮮と日本酒のお店、お安いのにとても居心地のいい居酒屋さんとはしごして、最後は神田駅高架下のラーメンで締めました。
明らかに食べすぎです。
あれれ
気がついたら一日が経っていました。
明日は外出しよう。
zzz
睡眠不足でパッとしない一日でした。