企画書_20250328
# タイトル
- 『狩りと飯テロ、嫁とぼく。』
# コンセプト
- 新婚カップルのイチャイチャでニヤニヤしたい
- 主人公の爽快バトルでエキサイトしたい
- 飯テロ描写を楽しみたい
# ターゲット
- 14歳男子(の心を持つすべての人)
# ログライン
- ハンターの少年が異種族の姉さん女房とともに神へ供える巨獣を狩る話
# 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
- 数百年前に巨獣を狩るハンティング・リゾートとして開発されたが、星間航路が閉ざされ文明の衰退した系外惑星「タラニス」。
- 翼を持つ以外人間同様の姿の原住民「アヴィ」と距離を保ちつつ混血も進む中、星間文明の残滓と現地の神々への信仰に支えられた生活様式を持つに至る。
- 巨大なモンスターに支配された世界で、人々は生産プラント「トリクサー」のもたらす恵みに頼って暮らしている。
- トリクサーは大樹の姿を持つ生きた物質転換器。有機物を取り込み枝に食材を含んだ実をつける。
- 香辛料や薬効がある食材など貴重品を得るには、それに見合う巨獣を供える必要がある。
# キャラクター
- ソラ
- 男 14歳 主人公
- 職業: 巨獣を狩る一族の若き族長で腕利きのハンター。
- 性格: 思春期とは思えないクールで冷静な性格。
- 体格: 身長152センチと同世代より小柄で痩せ形。胸に巨獣「魔空イカ」に噛まれた傷がある。
- 特技: 星間文明の遺産「ストライダーカノン」の唯一の使い手。
- ウォンツ: 流通の途絶えた銃弾を入手し安定供給をはかりたい。
- クイナ
- 女 17歳 正妻ヒロイン
- 職業: 原住民アヴィの純粋な血統を保つ一族に生まれた十数年ぶりの子。
- 性格: 村人全員に愛されて育ったゆえの天真爛漫な性格。我を通す所もあるがその分芯が強い。
- 体格: 身長172センチ。抜群のプロポーションの持ち主。
- 特技: アヴィ特有の空間認識能力。目で見ずとも銃弾を避けられる。
- ウォンツ: 一目惚れしたソラの妻として夫に尽くしたい。
- アヒージョ
- 女 24歳 毎度毎度悪事を働く敵役
- 職業: 人類至上主義を掲げる結社『ダブダガ(Double Dagger)』の実行部隊リーダー。
- 性格: 結社への忠誠心よりも上昇志向が強い。キレやすく見栄っ張りだが部下から慕われる憎めなさがある。
- 体格: 身長177センチ。クイナよりグラマーだが体重を気にしている。
- 特技: 色仕掛け。結社の所有する星間文明時代の遺物を使いこなす程度にはメカにも強い。
- ウォンツ: 結社のトップに上り詰めて贅沢な生活がしたい。
# 主人公の狩猟スタイル
- 主人公ソラは身の丈ほどもある「ストライダーカノン」を用い単身で狩りを行う。
- 重機槍(ガンランス)の砲撃とブレードによる攻撃が主体の狩猟スタイル。
- 必殺技の推力突き(チャージスラスト)は、弾薬のエネルギーを推力としてストライダーカノンそのものを弾体とする攻撃。射手も共に特攻し着弾とともにさらに砲撃を加える二段攻撃が強力。
- チャージスラストの目標を上空へ向けることで、自在な空中機動をも可能とするという特色を持つ。
# あらすじ
主人公ソラは銃弾を求める旅の手始めにタカネノミヤに向かう。
アヴィ族のみが飼い慣らし騎乗に適した騎竜を買い求めるため。
そこでアヒージョたちダブダガの襲撃からヒロインクイナを救ったソラは、偶然にもアヴィ族の成人儀礼をクリアしてしまいクイナとの婚姻を迫られる。
旅があるので断るソラだが、命を助けられたクイナはソラに一目惚れしてしまう。
戦闘で金銭を谷底に落としてしまったソラは騎竜を持参金代わりに与えられ、婚姻の是非はクイナを連れて無事戻ってきたら決めても良いということになる。
以降は、「竜王杯料理コンテスト」をダシに純粋なアヴィ族でただ一人の未婚女性を拉致しようとするアヒージョ一味に邪魔をされつつ、各地で巨獣を狩り困りごとを解決していく水戸黄門的展開。
クイナの婚姻を認めないクイナの父などもだすかも。
# 各地の概要
- タカネミヤ(北・山岳地帯)
ヒロインのクイナが住む神聖な断崖の居。雲海を見下ろす高所にあり、聖域のような神秘が漂う。
- クノハ(北・山間部)
シノビの隠れ里。険しい地形や自然を利用して外部からの侵入を遮断しており、存在そのものが噂程度にしか知られていない。
- カリス(北西・山麓や森近辺)
主人公ソラの出身地であるハンター村。巨獣狩りで生計を立てており、伝統的な狩猟文化が色濃く残る。
- ユノハナ(西・川沿い)
温泉で有名な宿場町。セレシオンと北の地域を結ぶ中継点として旅人で賑わう。
- セレシオン(中央)
祝祭都市・人類の都であり、この世界の中心。星間文明の繁栄を感じさせる名残が多く、政治・文化の中心地。
- レムナ・ポート(セレシオン近郊)
かつて星間航路を担った宇宙港。現在は廃棄されている部分も多いが、当時の機械遺産が密集している。
- シンラザクラ(東)
千年桜の聖地。春には一帯が圧倒的な桜色に染まり、巡礼者や観光客が多く訪れる。
- キノンテラ(南西)
菌類が繁茂する原始の森。胞子が舞う薄暗い森は、不気味でありながら神秘的でもある。
- アルモルディ(南西・キノンテラを抜けた先)
地下に広がる工房都市。豊富な鉱脈を生かして武器弾薬などの精密機械を製造する拠点。
- ガルダ・サバナ(南東)
巨獣の聖域としても恐れられる広大なサバンナ。中央のクレーター地形が特徴で、古代文明や隕石の伝承も残る。
- アル・マジド(南東・ガルダ・サバナの奥)
砂漠の交易路を通じて賑わうオアシス都市。キャラバンが行き交い、異国情緒あふれる建物が並ぶ。
- ウカリヤ(さらに南東・アル・マジドの先)
湖上に浮かぶ島で、独自の文化と生活様式を育んでいる。漁業や水上交通の中継地としても重要。
企画書_20250322
# タイトル
- 『狩りと飯テロ、嫁とぼく。』
# コンセプト
- 新婚カップルのイチャイチャでニヤニヤしたい
- 主人公の爽快バトルでエキサイトしたい
- 飯テロ描写を楽しみたい
# ターゲット
- 自分が楽しめるもの
# ログライン
- ハンターの少年が異種族の姉さん女房とともにグルメな神へ供える巨獣を狩るバトルラブコメ
# 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
- 数百年前に巨獣を狩るハンティング・リゾートとして開発されたが、星間航路が閉ざされ文明の衰退した系外惑星「タラニス」。
- 翼を持つ以外人間同様の姿の原住民「アヴィ」と距離を保ちつつ混血も進む中、星間文明の残滓と現地の神々への信仰に支えられた生活様式を持つに至る。
- 巨大なモンスターに支配された世界で、人々は生産プラント「トリクサー」のもたらす恵みに頼って暮らしている。
- トリクサーは大樹の姿を持つ生きた物質転換器。有機物を取り込み枝に食材を含んだ実をつける。
- 香辛料や薬効がある食材など貴重品を得るには、それに見合う巨獣を供える必要がある。
# キャラクター
- ソラ
- 男 14歳 主人公
- 職業: 巨獣を狩る一族の若き族長で腕利きのハンター。
- 性格: 思春期とは思えないクールで冷静な性格。
- 体格: 身長152センチと同世代より小柄で痩せ形。胸に巨獣に噛まれた傷がある。
- 特技: 星間文明の遺産「ストライダーカノン」の唯一の使い手。
- ウォンツ: 幼少時に襲われ傷を負った巨獣魔空イカを討つ。
- クイナ
- 女 17歳 正妻ヒロイン
- 職業: 原住民アヴィの純粋な血統を保つ一族に生まれた十数年ぶりの子。
- 性格: 村人全員に愛されて育ったゆえの天真爛漫な性格。我を通す所もあるがその分芯が強い。
- 体格: 身長172センチ。抜群のプロポーションの持ち主。
- 特技: アヴィ特有の空間認識能力。目で見ずとも銃弾を避けられる。
- ウォンツ: 一目惚れしたソラの妻として夫に尽くしたい。
- アヒージョ
- 女 24歳 ヒロイン?
- 職業: 人類至上主義を掲げる結社『ディビドビ(Divine Dominion)』の実行部隊リーダー。
- 性格: 結社への忠誠心よりも上昇志向が強い。キレやすく見栄っ張りだが部下から慕われる憎めなさがある。
- 体格: 身長177センチ。クイナよりグラマーだが体重を気にしている。
- 特技: 色仕掛け。結社の所有する星間文明時代の遺物を使いこなす程度にはメカにも強い。
- ウォンツ: 結社のトップに上り詰めて贅沢な生活がしたい。
# 主人公の狩猟スタイル
- 主人公ソラは身の丈ほどもある「ストライダーカノン」を用い単身で狩りを行う。
- 重機槍(ガンランス)の砲撃とブレードによる攻撃が主体の狩猟スタイル。
- 必殺技の推力突き(チャージスラスト)は、弾薬のエネルギーを推力としてストライダーカノンそのものを弾体とする攻撃。射手も共に特攻し着弾とともにさらに砲撃を加える二段攻撃が強力。
- チャージスラストの目標を上空へ向けることで、自在な空中機動をも可能とするという特色を持つ。
# 冒頭のエピソード
(最初に主人公の紹介エピソードを入れる。『竜王杯料理コンテスト』の件でアヴィ族の村を訪ねる理由に触れる)
人類至上主義を掲げる秘密結社『ディビドビ』。彼らは純粋なアヴィ族を拉致して、数を減らしているトリクサーを殖やし勢力伸長を図っている。人間より遙かに強いアヴィ族をそそのかすため、実在するイベントを利用してアヴィたちをペテンにかけようとする。
『竜王杯料理コンテスト』の審査委員長を若く無垢で健康なアヴィの少女に任せたいと頼み込む実行委員会の使者を騙る一行(アヒージョと部下の男二人)。長命なアヴィの村で、その資格に当てはまるのはクイナしかおらず、しかも食いしん坊な彼女は乗り気。しかしたちの目的は、アヴィの血肉が不老不死すら可能にするという伝承の証明。実際にはトリクサーの供物として少女を捧げ、貴重な霊薬が得られると信じている。
偶然その場に出くわしたソラは、実行委員会を名乗る一行とアヴィの実力者たちとの協議に割って入る。アヒージョ一行の辻褄の合わない話にその企みを暴くソラ。ならば実力行使と武器を取ってクイナの拉致を敢行するアヒージョ一味。
戦闘中、敵はクイナを人質に取るが誤って断崖絶壁に突き落としてしまう。迷わずストライダーカノンを空中機動させ、激突前にクイナを抱きとめ舞い戻るソラ。練達のハンターであるソラは圧倒的な勝利を収め、アヒージョ一行は憎まれ口を叩きながらも見事な逃げ足で姿をくらます。
アヴィには男子の成人の通過儀礼として断崖絶壁から身を投げ、墜落する前に翼を広げ舞い戻るというものがある。図らずも通過儀礼を達成したソラ。
人から受けた恩義に報いることに篤いアヴィ族はソラを同族として迎え入れる。クイナは命の恩人の少年に一目惚れ。長老に少年と結婚すると嘆願するがさすがにそれは聞き入れられない。
そこへ「本当の」竜王杯料理コンテスト運営者たちが訪ねてきて、審査員に誰かお借りしたいと申し出る。ディビドビは本当に開催されるコンテストを利用してアヴィ族の拉致を企んでいたのだ。
その話に乗ると手を挙げるクイナ。たしなめても譲らないクイナに、自分が道中の護衛を引き受けると申し出るソラ。それを婚姻への同意と受け取るアヴィの実力者たち。
長老はソラが無事クイナを連れ帰ってきたら二人の結婚を認めると条件を出す。持ち前の正義感で厄介ごとに首を突っ込んでしまったと自分の不用意さを悔やむソラとは対照的に、すでに新妻気分で甘えてくるクイナ。そんな凸凹コンビの道中が始まった。
# あらすじ(仮:ほぼ思いつき。大きく変更する予定)
14歳の少年ハンター・ソラは、人類至上主義結社「ディビドビ」から純血のアヴィ族の少女・クイナを救出する。命を救われたクイナはソラに一目惚れし、結婚を宣言。アヴィ族の長老は「クイナを無事に「竜王杯料理コンテスト」に連れていき、帰還できれば結婚を認める」と条件を出す。すでに新妻気分のクイナと戸惑うソラの旅が始まる。
旅の道中、二人は様々な危険な場所を巡る。鉄の平原では機械生物と戦い、水没電気街では電気クラゲと対峙。修行峰では山岳地帯の守護者に挑み、温泉渓谷では蒸気の蛇と戦う。祭りの都で百鬼夜行の妖怪を倒し、四季島では季節を操る巨人を撃退。夢幻遊園地の悪夢の化身、空中都市でのディビドビとの空中戦、そして記憶の浜では、ソラの幼少期のトラウマである「魔空イカ」の分身と対峙するが、完全には倒せない。
各地の戦いではそこで得た食材を使い、クイナは「天空舞うオムレツ」「メカ組立弁当」「デジタル記憶ゼリー」など、奇妙な見た目だが驚くほど美味しい料理を次々と作り出す。料理を通じてソラとの絆を深めていくクイナと、少しずつ心を開いていくソラ。
星の峡谷での最後の夜、二人は互いへの思いを確かめ合い、グランド・ホールの竜王杯コンテストに到着。しかし表彰式直前、ディビドビの総帥ヘグモニーによって召喚された巨大な魔空イカが現れる。幼い頃に胸に傷を負わされたトラウマの相手との最終決戦に、ソラはクイナとの旅で得た勇気と力で立ち向かう。
クイナが集めた素材で作った「究極の一皿」の力を得たソラは、魔空イカを倒し、ヘグモニーの野望を打ち砕く。勝利の後、二人は英雄として村に戻り、長老の祝福のもと結婚。ソラの胸の傷が癒え始める中、二人の新たな冒険が始まるのだった。
# トリクサーの真実
※以下は本編ではほとんど触れない裏設定
原因不明のワープゲートの消失とその後の混乱期に、アヴィの特殊な代謝機能を転用した物質転換器「トリクサー」が人間たちの手で生み出された。肉の樹のような形状のトリクサーが実をつけるためには、定期的に有機物を与える必要がある。生きた獣が最上の食餌となる。
トリクサーは非常に太い幹と実の成る無数の枝からなるが、その中には捕縛蔓が含まれている。捕食対象を察知した蔓は一気に収縮して獲物を絡め取り、樹冠の隠れ顎(大型口腔)がそれを咀嚼する。捕縛蔓は実が成熟し地に落ちるまでの間は獲物に反応しないため、収穫は安全に行うことができる。
与える有機物は比較的捕獲の容易な魚や小動物でもよいが、香辛料や薬効がある食材、またはアルコールのような嗜好品を得るには、かつてハンティングの対象となった巨獣を提供する必要がある。
文明が衰え巨獣に対抗する手段を失った一部の村では、定期的に子供を人身御供に捧げることで貴重な物資を得る慣習が広がっている。
企画書(2024/12/27)
【タイトル】
『ラスボス倒したら転生先が隣の席』
【ジャンル】
異世界学園×恋愛×コメディ
【あらすじ】
異世界に転生し、「勇者」として世界を救った少年・ハルト。赤龍を討ち、役目を終えた彼は平凡な学園生活に戻った。だがある日、転入生としてやってきたのは銀髪赤目の美少女・ミカ。彼女の正体は、かつてハルトが討ち果たした赤龍の転生した姿だった。
「ねえ、ハルト。私を倒した責任、取ってくれる?」
「……転生してまで絡んでくるのかよ!」
ミカの積極的なアプローチに振り回されつつ、前世の因縁を抱える二人の学園生活が始まる。ラスボスと勇者、そしてクラスメイトとしての新たな関係が紡がれる異世界学園ラブコメディ
【キャラクター】
ハルト(主人公)
現代日本から異世界に転生し、勇者として魔王や赤龍と戦った少年。現在は異世界の学園に通い、普通の学園生活を送っているが、平穏を願う気持ちが強い。ミカの転入でその願いは崩れ始める。ツッコミ気質で、真面目に振る舞おうとするが振り回されがち。
ミカ(ヒロイン)
転生した赤龍。人間とドラゴンの血を引く「ドラゴンハーフ」の美少女として現れハルトの隣の席となる。自分を倒したハルトに興味を抱き、転入早々積極的にアプローチを仕掛ける。明るく強気でハルトを翻弄するが、時折見せる真剣な表情が彼の心を揺さぶる。
リュカ
ハルトと共に赤龍討伐を果たした元仲間の魔法使い。学園でも同じクラスに在籍しており、ハルトの恋愛事情(ミカとの関係)を面白がって茶化してくる。ミカの正体には気づいていない。
エルシア
エルフ族の生徒会長。ハルトやミカが問題を起こすたびに目を光らせているが、二人の秘密には気づいていない。ハルトに対してはわずかながら好意を抱いている節がある。
ルシェル・ノクターン
魔族と人間のハーフで、クールだが毒舌な少女。ハルトに積極的に絡みつつミカとはライバル関係にあり、互いにハルトを巡って張り合う。魔族の誇りを持ちながらも人間文化に興味があり、学園生活の中で独自の存在感を放つ。
【プロット】
第1章:異世界学園での平穏な生活(破られるまで)
・ハルトは転生した異世界で勇者として活躍し、赤龍を討伐して世界を救った後、学園に通いながら平穏な生活を送っていた。
・ある日、転入生としてミカが登場。学園中の注目を集める美少女だが、彼女は初日からハルトに急接近。
・放課後、ミカは「私は赤龍の転生した姿」とハルトにだけ告白し驚愕させる。
第2章:ミカの猛アプローチとツッコミの日々
・ハルトはミカを警戒しつつ、彼女の行動を観察するが、学園では普通の生徒として過ごすミカ。
・授業中や休み時間、ことあるごとにミカは隣の席からハルトにちょっかいを出してくる。
・ミカの積極的すぎるアプローチに対して、ハルトがツッコミを入れる学園コメディ要素が中心。
・リュカやエルシアなどの仲間がミカとハルトのやりとりを面白がり、周囲は「ハルトは美少女転入生にモテている」と誤解しつつ生温かく見守る。
第3章:ミカの本心と前世の思い
・ある日、ハルトとミカは学校行事のペアを組むことになる。行事の準備中に、ミカは「前世の私は強さを求めすぎて滅ぼされた。けれど……人間としての人生は案外楽しいかも」と語る。
・ミカがハルトを執拗に追いかける理由は、前世の孤独と敗北にあったことが示唆される。
・ハルトは「ただのイタズラ好きな女の子」と思っていたミカの意外な一面に触れ、彼女を少しずつ意識し始める。
第4章:ライバルの登場と学園バトル
・新たに「魔族ハーフ」の転校生ルシェルが現れ、ミカと対立する。ハルトを巡って微妙な三角関係に発展。
・学園内で行われる模擬戦やイベントで、ミカと魔族ハーフの生徒が衝突し、ハルトがその仲裁に入ることに。
第5章:クライマックス:
・学園に封印されていた古代の魔物が暴走し、校舎が崩壊の危機に。学園は封印が破れた際の対応のために建てられていた。
・ミカはドラゴンの姿に一時的に戻り、ハルトを守るために戦う。「お前がラスボスに戻ってどうするんだ!」とツッコむハルト。
・二人は力を合わせて魔物を倒し、再び学園の日常が戻る。
エピローグ:
・事件後、ハルトは「結局、ミカには勝てないな」とぼやきつつも、彼女との関係が変わり始めたことを感じる。
・ミカは「今度は卒業まで、隣の席でよろしくね」と微笑み、ハルトの学園生活は今日も騒がしい。
【差別化ポイント】
「前世の因縁」が恋愛コメディに直結している点。ラスボスと勇者の転生学園モノは珍しく、ギャップを楽しめる要素が強い。
ドラゴンハーフのヒロインというビジュアルインパクトが読者を惹きつけやすい。
学園内での異種族交流とバトルイベントを絡めることで、単なる恋愛コメディに留まらず、学園ファンタジー要素も楽しめる。
企画書(2024/11/17)
※20:35に加筆修正をおこないました
企画書(2024/11/17)
- タイトル案
- 『神物件の百合神さま』
- コンセプト
- 百合の関係性に萌えたい
- ターゲット
- 男子中高生
- 女子同士の恋愛を推したい男子
- 媒体
- カクヨムに投稿
- カクヨムコン10の開催される11月29日(金)より投稿開始
- 現代ファンタジー部門へのエントリーを想定
- ログライン
- 自由奔放な少女としっかり者の女子高生が共に暮らす中で惹かれ合う百合ストーリー
- 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
- 現代日本の田舎町。主人公が管理人を務める古い二階建てアパートが舞台
- 明石屋荘の屋上には稲荷神社があり誰でも参詣できるが今や立ち寄る者はいない
- 二階建ての明石屋荘の屋上には、建築前からあったと云われる稲荷神社がある
- キャラクター
- 宮守 奏音(みやもり・かのん)
- 女 16歳 高校1年生 生まれ育ったアパート「明石屋荘」の管理人
- 背は高い方でスタイルも良い。セミロングの髪を編み込んでアレンジする事が多い
- 母は5歳の時に亡くなり、その後祈祷師の父は放浪中。同居の祖母も昨年他界
- 祖母から継いだアパート管理の家業が忙しいため通信制高校に通っている
- 家族を捨てた父を恨んでおり、祈祷師は非科学的な詐欺師だと言ってはばからない
- 世話焼きな性格で他者への共感性が高いが少々思い込みが強いところもある
- 学業の成績は標準より上。家事や管理人の仕事もテキパキとこなす
- 行動力に富むが未経験の事態に出くわすと浮き足だってパニックに陥ることも
- しっかり者だとの自負があるが、意識下には泣き虫で人に甘えたい子供の欲求がある
- 百瀬 文(ももせ・あや)
- 女 16歳 高校1年生だが不登校 仲の良い母親と二人暮らし
- 背が低く子供のように見られる事が多い。ゆるくカールしている髪は腰に届く長さ
- 両親ともにごく普通の日本人だが、金髪に青い目を持つ
- 文の出生後、父親は妻の浮気を疑い両親は離婚
- 文の容貌はロシア人だった父方の曾祖母の隔世遺伝で母親の浮気は濡れ衣
- 母親の理解もあり美術の才能を伸ばす。美術商を通した匿名作家として世界的に有名
- 表現の欲望に枷の効かない天然系の天才。規則や常識を理解しているが優先度は低い
- 羞恥心や保身の意識も薄く頻繁に突飛な行動に出るが、勘の鋭さで切り抜けてきた
- 表裏のない性格で思った事をそのまま口に出すが、真っ直ぐな性格ゆえ嫌味はない
- 生命は寝ている状態が本来の姿であり、生存に関わる活動はそれ以上の価値を持たないという
独特の哲学を持っている。これは幼いころ母親と一緒に蝉の幼虫が羽化する様を観察して
その生態を教えられたことによるもの
- それゆえ表現だけが人間が起きてまで行う価値のある活動であるとの信念を持つ
- あらすじ
- 第1章:お社の落としもの
田舎町のアパート「明石屋荘」を管理する16歳の少女・宮守奏音は、屋上の稲荷神社で倒れていた少女・百瀬文を見つける。その非日常的な様に文は神様の化身でも現れたかと、自分の信念にそぐわない印象を抱く。文を介抱し訳を聞くと、神社で得たインスピレーションを寝食を忘れて描いていたら意識を失ったという。文の自由奔放な言動に困惑しつつも放っておけず、今日のところはアパートに滞在させる奏音。奏音は彼女の金髪や青い目に強く惹かれ、どこか神秘的なオーラを感じるが直接尋ねることをためらう。
- 第2章:大家と店子
文はアパート内で使われずにいた広いアトリエに魅了され、そのまま住むことを決意。呆気なくOKする文の母に茫然とする奏音。賑わいを失っていたアパートに、文の存在が新たな風を吹き込む。彼女は天才的な芸術家としての側面を見せるが、生活能力が著しく欠けており、奏音を何度も振り回す。文の母や個性豊かなアパートの住人にも助けられ、奏音はなんとか明石屋荘の規律を保つ。文は初対面のアパートの住人の素性を言い当てたり、失せ物を見つけ出すなど天性の勘の良さを見せつけ、混乱をもたらし尊敬を勝ち取る。奏音は最初は彼女を「手のかかる迷惑な住人」と思っていたが、次第に文の純粋さや裏表のない性格に惹かれていく。
- 第3章:アヤのテツガク
ある日、アパートに居ついている野良猫がスズメを咥えて持ってくる事件があった。埋めてあげようとする奏音に、その行為に意味があるのかと問う文。文の語る「生命の本質」についての独特の哲学に触れることで、奏音は自分がどれほど「管理」に縛られ、自由を忘れていたかを痛感する。一方で、文の無鉄砲な行動に不安を覚える奏音は、彼女を守りたいという気持ちが芽生える。ある夜、文が危険な場所で彫刻の材料を探して行方不明になり、奏音は文が死んでしまったのではないかと錯覚し、大泣きする。
- 第4章:恋のゆくえ
無事に戻った文を目にした奏音は、安心と怒りが入り混じった感情を爆発させる。奏音は「私を心配させないで」と涙ながらに訴え、文への恋心を初めて口にする。文は嬉しそうに奏音を抱きしめ、ずっと奏音のことが大好きだと言っているのに、と彼女の取る態度としては珍しく奏音を宥める。しかしその後、互いに恋心を伝え合ったはずなのに、文の態度がまったく変わらないことに奏音は困惑する。
- 第5章:両思いの片想い
これまで、気恥ずかしさからまとわりついてくる文を邪険に扱ってきた奏音だったが、いまはその華奢な身体を抱きしめることに無情の愛おしさを感じる。しかし、文は恋愛に対する概念が広すぎるのか、恋愛を特別視しない一方で、奏音をかけがえのない存在として扱う。寄ってきて甘えてみせてはスルリと逃げていく猫のような文に、奏音は「両思いなのに片想い」のようなもどかしさを抱えつつも、次第に文のペースを受け入れるようになる。
- 第6章:マスターピース
文がアトリエで一心不乱に大作を作り上げ、作品完成と共に眠り込んでしまった姿を見て、奏音は彼女の芸術への真摯な態度に感動する。自分の想いが完全に文と一致しなくても、彼女と共にいられることが幸せだと気付く奏音。アパートの屋上、神社の社殿で二人は静かに寄り添いながら、少しずつ新しい関係を築いていく。
- 奏音と文の感情の変化
- 奏音:最初は「管理人」としての責任感から文を助けるが、次第に彼女に惹かれ、自分の中の「泣き虫で甘えたい自分」を受け入れる。恋の告白で一歩成長するが、文との距離感に悩みつつも、それを乗り越え「共にいることの幸せ」に辿り着く。
- 文:最初から奏音を好いているが、自分の哲学や芸術への集中から恋愛を特別視しない。奏音の告白を通じて、彼女の気持ちを尊重しようとし、最終的に自分なりの愛情表現を見せる。
企画書(2024/11/10)
企画書(2024/11/10)
- タイトル案
- 『神物件の百合神さま』
- コンセプト
- 百合の関係性に萌えたい
- ターゲット
- 男子中高生
- 女子同士の恋愛を推したい男子
- 媒体
- カクヨムに投稿
- カクヨムコン10の開催される11月29日(金)より投稿開始
- ライト文芸部門、もしくは現代ファンタジー部門へのエントリーを想定
- ログライン
- 女子高生と、未来人を名乗る少女が、同居生活のなかで惹かれ合う話
- 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
- 近未来日本の田舎町。主人公が管理する古いアパートが舞台
- セレブラ(celebla)というSNSアプリが若者の間で流行している
- セレブラでは独自の仮想通貨が発行されており仮想空間で経済活動が可能
- セレブラ内での起業・投資で稼ぐ有名人が憧れの対象となっている
- キャラクター
- 宮守 花(みやもり・はな)
- 女 17歳 高校2年生 シンママの母親は海外赴任中 同居していた祖母も2年前に他界
- 祖母の遺した店舗付きの古いアパートと、それに一体化している神社を守っている
- 家業が忙しいため、セレブラ内にある通信制高校に通っている
-
- 五十鈴 姫(いすず・ひめ)
- 女 17歳と主張
- 花のアパートの屋上に建っている稲荷神社にいつのまにか寄りついていた自称未来人
- 名前以外不明でスマホも持っていないが、セレブラの仮想空間に神社を構えてしまう
- 該博な知識を持つが肉体の維持に食事が必要なことなど、生物の本能に実感がない
- 出自は未来から情報を送られて神社で肉体を得たAIだが、作中で詳細は明かされない
- あらすじ
1.
アパート屋上の神社で朝の掃除をしていた花は、裸のまま拝殿で寝ている姫を発見する。
身分明かすものをなにも持たない姫は、自分は時を超えて来たこの神社の神様だと言う。
祖母から神社を頼ってきた弱者の力になるように言われてきた花は、姫が自分の事を話すまでアパートに置くことにする。
大きな赤ん坊のように、服を着たり食事をしたりといった躾がまるでなっていない姫に苦労させられる花。
しかし花は、祖母の死後久しぶりの賑やかな生活に楽しみを見いだす。
アパートの住人たちに奇妙に思われつつも、姫はいつの間にか馴染んでしまう。
2.
セレブラの中の学校に通う花の姿を見て、姫はセレブラ内のアバターとして現れる。
感覚投入デバイスを装着して、仮想空間でも騒動を起こす姫を追いかける羽目になる花。
姫の提案でアパートで細々と続けていた駄菓子屋の仮想店舗を開店、ギャンブル性のある通販があたり想定外の儲けがでる。
脱法膿気味の駄菓子屋が法に問われる前に、いち早く仮想店舗を畳む花たち。
その一方で稼ぎを元にセレブラに姫が建てた神社はパワースポットとして人気を得る。
3.
現実でも仮想空間でも着実に居場所を見つけていく姫だが、花に対してはまだ子供のような質問をぶつけてくる。
姫の神秘的な内面を知りたいと思い始めた花に、常識にはまったくとらわれない姫も応じる。
穏やかさを取り戻した日常の中で、関係を深めていく二人。
そんな折り、祖母の古い写真アルバムを見つけた花は自分の生まれる前、母親もまだ子供のころには神社の例大祭が続いていたことを姫に話す。
なぜお祭りをやめてしまったのか問う姫に、誰ももう覚えていないと答える花。
4.
神様としてその怠慢は許せないとお祭りの復活をねだる姫。
仮想神社での姫の美しさに内心憧れを抱いていた花は、一回限りということならと祭の復元を決意する。
話を切り出すと田舎町の人々の反応は以外なほどに積極的だった。
期待に応えるべく奮闘する花と姫は祭を成功させ、現実のパワースポットとしてもセレブラを通して注目を集めるに至った。
5.
祭の後、姫の言葉の端々から、彼女がいなくなってしまうのではないかと思うようになる花。
ちょっとした日常生活のすれ違いから、その疑念を爆発させてしまう花。
そんな訳はないし、どこかへ行くことがあっても、すぐにまた戻ってくると約束する姫。
企画書(2024/11/03)
宮守華は戦時中の不発弾の爆発に巻き込まれ、現代日本から並行世界の1954年にタイムリープする。怪獣12号の眼前で戦うジアの頭上に出現した華は彼女を押し倒してしまう。PKの操作を誤ったジアの右腕が付け根から千切れ飛ぶ。咄嗟に霊能力の障壁を張った華の作った好機を逃さず、八洲岳の指揮で戦闘機がミサイルを撃ち込み危機を逃れる。ジアはすぐに応急処置を受けるが、自分の負傷は構わず同行していた久世匠が負傷したことで華を責める。状況がつかめず混乱する華をかばい、その場は岳が取りなす
華の話す「本来の歴史」は一笑に付されるものの、宮守という名字に関心を抱く岳。八州家に身を寄せることとなった華は、岳の語る怪獣の実在する昭和にカルチャーショックと少しの懐かしさを覚える。さらに、岳が妹として紹介した八州奈々に言葉にできない情動を抱くが、養母の宮守奈々と同じ名前だからだろうと自分を納得させる(この時点では奈々が宮守家の人間とは明かされない)
翌日、匠が八州家を訪れる。ジアの大怪我を案じる華だが匠は心配ないと素っ気なく答える。巧は岳と共に華の抱えていた学生鞄の中の教科書を確認し、華から詳細な聞き取りを行う。岳が語るには、宮守家が最初に襲来した怪獣を一族を挙げて倒し、その後は遠戚関係にある八州家が修祓隊を創設し率いている。最初の怪獣は討伐されたことになっているが、実際には当時最強の霊能者だった宮守綾子が怪獣の体内で時間を止めて凍結している。そしてその名は華の養母、宮守奈々の母親と同じものだった。
自分を放っておいて華を訪ねたと知ったジアはまたも憤慨して不貞腐れるが、帰宅した匠のお土産で機嫌が直る。それは華の入れ知恵で宮内庁御用達の老舗で匠が買った金平糖。匠は医療スタッフに連絡し、ジアの腕が問題なく「再生」していることを確認する。
一方、華は勝手の分からない過去の世界に積極的に順応しようと奮闘する。そして、折に触れ同様に孤立しているように見えたジアに負傷させた自責の念と同情の気持ちを抱く。詫びたい気持ちを匠に伝えたところ、修祓隊の訓練見学という名目でジアを華に引き合わせる匠と岳。
訓練では、宮守の血を継いでいると岳が確信するほどの霊能力を披露する華。霊能力にも造詣の深い匠も華を褒め讃える。プライドを傷つけられたジアは、自分の方が強いと華との手合わせを要求する。即席の練習試合が行われ、時空を操作する華の能力に翻弄されたジアはPKを引き出せず負けてしまう。癇癪をおこして帰るジアだったが、修祓隊が怪獣を縛ってくれるからこそ、PKや爆撃が効くと岳に諭され、華に気持ちを伝える手紙を書くジア。
怪獣襲来の無い一時の平和が続く。六本木の焼け野原で怪獣から剥がれた体組織の回収作業を行う修祓隊。横田基地での訓練から宿舎のニュー山王ホテルへの帰路、作業に当たる華を見かけるジア。華もジアを見つけて声をかける。手合わせで華を認めたことを直接伝えるジア。作業内容に興味を持ったジアが大きな瓦礫を自在に整理し作業効率を上げる。アメリカの魔女として恐れられていたジアを見直す修祓隊の人々。華は近くの乃木神社へジアを誘いお守りを買い与える。恥ずかしげに笑顔を見せるジア。
米軍からグアム島沖合に怪獣13号発生の報せが届く。上陸に備えて領海内で威力偵察を行う空自部隊だったが、攻撃をしても驚異的な再生能力でダメージを受けていない。13号は東京湾に入った途端に海底に姿を消す。そこは綾子が時間を凍結して抑えている、怪獣1号の沈む海底谷(かいていこく)のあるポイントだった。
時空操作能力を持つ13号との融合で動き出す怪獣1号。パワーアップした再生怪獣との東京湾上での戦闘に苦戦する修祓隊。時を同じくして密かに上陸を果たした13号の分身体が湾岸の作戦本部に控える華たちを襲う。岳の秘技とジアの同時攻撃で撃退するものの、分身体は瞬間移動で掻き消える。そして、岳の自宅から奈々の姿が消えたと連絡が入る。大人数で捜索するが見つからず、残された痕跡から13号に捕らわれたものと推測された。
相応のダメージを受けた再生怪獣1号は東京湾上で守りを固めて動きを止め、戦況は膠着状態に陥った。岳に連れられて修祓隊本部に向かう華。華が本当に宮守家の末裔であれば、1号の体内の宮守綾子と交信できる可能性がある。綾子は怪獣を抑える力は失ったものの生存が確認された。そして、華には宮守家直系の神薙(かんなぎ)の血が流れていることが改めて告げられる。
力を失った綾子の後継として、1号の体内に華を送り込む作戦が立てられる。決行前夜、華の自室を訪ねるジア。全力で怪獣まで華を送り込むと誓うジアは、その一方で華に死ぬなと懇願する。奈々を見つけて文も助けて還ってくると笑う華。
上陸した怪獣1号との総力戦。修祓隊総出の足止めが遂行され、取り込んだ生物の形質によって個体進化する1号の特性を利用して(詳細未設定。古代生物の特徴を化石から抽出とかやりたい)、華の乗り込んだカプセルがジアのPKで体内に送り込まれる。
華は1号の体内で発見した綾子をカプセル内に救出する。華に触れた文は意識を取り戻し、一目見て華は成長した奈々だと言う。実際、華は身元不明で保護されたところを現実世界の宮守家に引き取られたのだった。華は綾子に作戦の内容を告げる。13号分体の襲撃時にジアが切り裂き匠が確保していた怪獣の組織が入った容器を取り出す。まだ生きているこの組織を媒介として、再生1号を13号もろともに元いた異次元に還すというのが真の作戦だった。
持たされていた通信機でジアと連絡し作戦を進める華と綾子。二人の霊能力をもってしても、巨大怪獣を異界送りにするのはたやすいことではない。そのため、ジアが空間を圧縮して溜めたエネルギーの解放と同時に、それを利用して大修祓を行う算段だった。しかし、いち早く空間の歪みを察知した13号が自身を投げ打ってエネルギーを相殺した。
万策尽きたと思われたが、匠がプランBを提案する。米軍がとらえ、惑星軌道上に留め置かれていた小型隕石を利用するというものだった。失敗した際の被害が甚大なものとなるため伏せられていたが、実行が決断される。観測機器で誘導されたジアのPKが隕石をとらえ、怪獣に向けて落下を始める。落下地点となる怪獣本体の位置は、華が念を込めジアに渡したお守りが誘導する。隕石衝突の莫大なエネルギーを用いて、華と綾子は怪獣を異次元へ送り出した。
現代日本。不発弾爆発現場で意識を取り戻す華。全てが夢のように思われたが、握りしめた手にはジアとお揃いのお守りが残されていた。華の運ばれた病室に現実世界の養母が現れる。年老いた義母の名は奈々、若くしてなくなった夫の名は岳。怪獣を倒して、並行世界の仲間たちも無事でいることを確信する華。
同年、ジア・フラックス誕生
怪獣12号襲来も撃退成功
長編小説企画(2024/11/1)
- 家族の絆
- 男子中高生
- 現代から過去に転移した女子高生が、怪獣との戦争下で数奇な運命をたどり家族の絆を知る話
- 過去と現代を行き来するタイムリープもの
「新幻魔大戦(平井和正/1971)」「炎トリッパー(高橋留美子/1983)」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)」「時空のロマンサー(吉岡平/1988)」
「蒲生邸事件(宮部みゆき/1996)」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(汐見夏衛/2016)」
- 過去の文化・習俗・常識に触れたカルチャーショック
- 戦時下に殉職を強いる社会の不条理
- 後世の平和を信じて殉職する人物の崇高な精神
- 自己犠牲は欺瞞だと断じ生き延びて幸福になる選択の肯定
- 過去の戦時下の舞台として、1953年に怪獣が襲来した架空の日本を据える
- 兵器や科学力だけではなく、神仏の力を借りて怪獣を倒す
- 主人公が育ったのは日本の東京都台東区上野桜木町(作品内設定としては2028年)
- タイムリープ先は1954年の桜木町。怪獣が立て続けに襲来する並行世界で都心の多くが焼け野原になっている
- 怪獣は米軍の海底核実験の影響でマリアナ海溝から現れ東京に襲来している
- 物理攻撃がほぼ効かない怪獣を弱体化するために、神仏の力を借りる体制が取られている
- 大怪獣陣営: 地球内部に折りたたまれた異次元空間に封じられている。米軍によるマリアナ海溝での海底核実験によって異次元空間から這い出てきた
- 修祓隊陣営: 神仏・妖怪の力を宿らせた霊能者の対怪獣組織。天皇の威光が背景にある
- 自衛隊陣営: 米軍の協力で1954年に航空自衛隊が発足。怪獣特務分遣隊が修祓隊と共同で討伐任務に当たる
- 米国軍陣営: 空自と連携して怪獣の探索・監視を行う。技術協力のみで実戦には加わらない。
- 宮守 華(みやもり はな)女 17歳 高校2年生 1954年の並行世界から4歳の時に現代日本にタイムリープして来た
- 八洲 大(やしま まさる)男 18歳 修祓隊(しゅうばつたい)の最年少隊長 怪獣討伐の最前線に立つ
- 八洲 奈々(やしま なな)女 4歳 大の義妹 3歳の時に母の宮守文を失い八州家の養子となった 後の宮守華
- 犬伏 嵯峨(いぬぶせ さが)男 27歳 航空自衛隊怪獣特務分遣隊のエースパイロット 旧帝国海軍特攻隊員の過去を持つ
- 宮守 文(みやもり あや)女 22歳 奈々の母 怪獣1号にあえて呑まれ時間停止能力で怪獣を封じている
1.
宮守華は戦時中の不発弾の爆発に巻き込まれ、現代日本から1954年の過去にタイムリープする。上陸した怪獣12号の眼前で絶体絶命の華は、怪獣を足止めし障壁を崩した八州大と、戦闘機でミサイルを撃ち込んだ犬伏嵯峨のコンビネーションに助けられる。
華の宮守という名字に関心を抱く大。八州家に身を寄せることとなった華は大の妹、奈々に不思議な情動を覚える。華はこの世界について大から説明を受ける。そこは常に巨大怪獣の襲来にさらされている並行世界だった。
華の話す「本来の歴史」は一笑に付されるものの、それを耳にした嵯峨は詳しく聞き取りを行う。嵯峨が語るには、宮守家が最初に襲来した怪獣を一族を挙げて足止めし、遠戚関係にある八州家がその後修祓隊を率いている。最初の怪獣は討伐されたことになっているが、実際には宮守文が凍結している。そして彼女の名は華の曾祖母と同じだった。
(ここに華と大と嵯峨と奈々が関係を深める日常パートを置く予定)
(焼け野原の復旧ボランティア、修祓訓練、飛行機で東京上空視察などのイベントも検討)
米軍から怪獣13号発生の報が届く。上陸に備えて領海内で威力偵察を行う空自部隊だったが、攻撃をしても驚異的な再生能力でダメージを受けず進む。13号は東京湾に入った途端に海底に姿を消す。そこは文が時間を凍結して抑えている怪獣1号の沈む海底谷(かいていこく)のあるポイントだった。
時空操作能力を持つ13号との融合で動き出す怪獣1号。パワーアップした再生怪獣との東京湾上での戦闘に苦戦する修祓隊と怪特隊。時を同じくして密かに上陸を果たした13号の分身体が華たちを襲う。大の代償を伴う技で撃退するものの、分身体は瞬間移動で掻き消える。そして、気がつけば奈々の姿も消え失せていた。大人数で捜索するが見つからず、13号に捕らわれたものと推測される。
大に連れられて修祓隊本部に向かう華。華が本当に宮守家の末裔であれば、1号の体内の宮守文と交信できる可能性がある。文は怪獣を抑える力は失ったものの生存が確認された。そして、華には宮守家直系の神薙(かんなぎ)の血が流れていることが告げられる。
力を失った文の後継として華を送り込む作戦が立てられる。決行前夜、叶わない願いと知りつつも自分のために逃げて生きてくれと懇願する嵯峨。一方で自分の命を賭けて怪獣まで華を送り込むと誓う大。奈々を見つけて文も助けて還ってくると笑う華。
上陸した怪獣1号との総力戦。怪特隊による足止めと修祓隊総出の弱体化が遂行され、取り込んだ生物の形質によって個体進化する1号の特性を利用して(詳細未設定)華の乗り込んだカプセルが体内に送り込まれる。
華は1号の体内で文をカプセル内に救出する。華に触れた文は、華は成長した奈々だと言う。実際、華は身元不明で保護されたところを宮守家に引き取られたのだった。華は文に作戦の内容を告げる。13号分体の襲撃時に大が切り裂き嵯峨が確保していた組織の入った容器を取り出す。この組織を通して1号を13号もろともに元いた異次元に還すというのが真の作戦だった。
米軍がとらえ、惑星軌道上に留め置かれていた小型隕石が怪獣に向けて落下を始める。東京湾内の落下地点には戦闘機に搭乗した嵯峨が誘導する。衝突の莫大なエネルギーを用いて、華と文は怪獣を異次元へ送り出した。
現代日本。不発弾爆発現場で意識を取り戻す華。全てが夢のように思われたが、握りしめた手には文から渡された組紐が残されていた。華の運ばれた病室に育ての親が現れる。年老いた義母の名は奈々、義父の名は大。並行世界の家族たちも無事でいることを確信する華。
(現代日本での嵯峨の扱いはまた考える)
1933年 宮守母(宮守文)誕生
1950年 宮守母(17歳)の娘、花子誕生
1953年 怪獣1号襲来(この時、世界線分岐)
宮守母(21歳)怪獣1号に呑まれた状態で体内時間停止に成功。東京湾外湾の海底谷(かいていこく)に沈む
1954年 宮守華(17歳)現代日本から怪獣世界にタイプリープ
華が怪獣世界の花子(4歳。名字は里子に出された八州に変わっている)と出会う
宮守花子(4歳)怪獣12号襲来で怪獣不在世界の2015年にタイムリープ。のちの宮守華となる
宮守華(17歳)再来襲した怪獣1号(13号)を撃退し、2028年へタイムリープ(世界の斥力、修復力の影響)
2028年 宮守華(17歳)怪獣世界から元の現代日本に帰還
長編小説プロット(2024/08/09)
〇タイトル
『ネコ耳に転生したので、わちゃわちゃダンジョン攻略します』
〇コンセプト
異世界ダンジョンを舞台として、転生に焦点を当てた魂の救済の物語
ぐうたら者が危機的な状況で、か弱い存在の面倒を見る羽目になるドタバタ喜劇から、
与えられた試練が本人唯一の資質を磨き成功に導くサクセスストーリー。
〇ログライン
引きこもりで映画オタクの主人公がネコ耳娘に転生し、ちいかわなロボットたちを引き連れ映画から得た知識を用いたダンジョン攻略を通して引きこもりを克服する話。
〇登場人物
・主人公
17歳。性別未定。中学入学の翌日から登校できずサブスクの映画を見続けていた引きこもり。ネコ耳少女としてダンジョン内に転生。あらたな引きこもり先を求めている。
・フラッパー
ペンギンの雛鳥に似た小型ロボット。個々に人格を持ち人間として扱われている。片言しか喋れないものから人間に近い知性を持つものまで様々。地上のプラントで製造され、時折目覚めて世界を彷徨う。この世界では絶滅した人類の未だ成仏できない魂が宿る容れ物。
・獣人
人類と様々な動物が掛け合わされた姿をしている。もともと人類に奉仕するために作られた生体ロボットで魂を持たない。フラッパー同様プラントで製造され、地上の管理人を持って任じている。主人公の転生先もこの一体。
・オルカ
シャチの獣人。彼はシャチから進化した「現生人類」の魂が憑依している。主人公の導き手。この世界は地上は獣人が管理し、海ではシャチ人類が文化を花開かせている。
〇あらすじ
・起
転生した主人公は突然のダンジョンで何度も死にかける(実際には何度も死んでは蘇生している)。それでも主人公の新しい身体はよく動き、生前の様な倦怠感もない。碌に話もできないフラッパーと出会いなんとか生き延びるすべを見いだしていく。
・承
片言の通じるフラッパーを掘り出したことでこの世界への理解が少し深まる。フラッパーたちを多く集めることでダンジョンでも生き残りやすくなると当座の目的を定める主人公。そして内心では自分は話し相手を欲しがっていると気がつく。フラッパーたちとそれなりのダンジョン生活を送るようになる。
・転
自分以外の獣人と出会い、ここはフラッパーたちが魂を磨くための場だと教えられる。ダンジョンに用意された試練に挑み、フラッパー一人一人の抱えたカルマを解消していく。
・結
自分が転生先としてフラッパーに入らなかったのは、自分同様に獣人の身体に入り長年苦しみの中にいるダンジョン主を救うためだと知る主人公。そんな義理はないと逃げ出すが、ダンジョン主は主人公を苦しめるため仲間のフラッパーたちを壊し魂を捕らえていく。利他の精神を得た主人公はダンジョン主を殺しフラッパーともども魂を解放する。
長編小説プロット(2024/06/23)
〇タイトル
『卓上冒険部の小規模な冒険(仮)』
〇ジャンル
青春ミステリ系ライトノベル
〇ターゲット
中高生男子
〇舞台
地方の片田舎、神楽町(かぐらまち)
〇ログライン
主人公がTRPG部のメンバーと共に亡き父親の遺したゲームシナリオの謎を解く話。
〇主要キャラクター
・主人公
十六歳、高一男子。リトルリーグのエース投手だったが肘を壊して野球を続けるか悩んでいる。体育会系の脳筋馬鹿でコミュ力はあるが異性には奥手。TRPGの知識は皆無。
・ヒロイン
十六歳、高一女子。主人公のクラスメート。TRPG歴は小学生時代からと長く、新入部員ながらGM(ゲームマスター)を務める。
・男子部員
十六歳、高一男子。新入部員。元天才子役という異色の経歴を持つ。TRPG初心者だがキャラクターを演じる芝居は堂に入っている。
・女子部員
十七歳、高二女子。日頃のストレス発散なのか悪ノリプレイで暴走しがち。普段は気遣いのできる陽キャギャル。
・部長
十八歳、高三女子。受験勉強のため一線を退いているがセッションには参加する。GMに慎重な判断を迫る頭脳派プレイヤー。TRPG関係を問わず学内外に顔が広い。
〇プロット
中学野球全国大会ブロック戦決勝。怪我を押して主人公の投げた球が打ち取られチームは敗退する。翌年四月、神楽高校。入学間もない主人公は肘の固定装具について同級生女子(ヒロイン)に尋ねられ野球で肘を壊したと話す。「野球部に入るの?」という問いに答えない主人公。
その一方、TRPG部の雑談で主人公のことを話すヒロインに部長が反応する。部室の書棚の奥から取り出した古びたゲームシナリオには、主人公と同じ名字の人物の名が製作者として書かれていた。TRPG部初代部長の書いたこの長いキャンペーンシナリオ(続き物のシナリオ)は、後半部分が欠落している。探しに行くと宣言する部長。
次の土曜日。主人公の自宅に押しかけるTRPG部員一同。息子に女の子の友達ができるなんてと無邪気に喜ぶ母親。ヒロインの姿を目にとめ何故住所がわかったと尋ねる主人公に、二年生の女子部員が主人公と同じリトルリーグ出身の野球部員に教えてもらったと明かす。部長がTRPG部の者だと名乗り初代部長のシナリオを見せる。「パパの後輩さんたちなのね!」と母親のテンションは一層上がる。訪問目的を知った主人公は、父は半年前に亡くなったと告げる。持病があり余命宣告より長く生きた方だと。
重い空気は母親の明るい声で破られ、そのままにしているという父の仕事部屋に部員たちをあげる。父親のゲーム趣味に興味のない主人公をよそに、小一時間ほどでシナリオ後半が見つかる。顔を出した母親に招かれ、皆で軽食を共にする一同。シナリオの持ち出しを快諾する母親。
月曜日。授業が終わりヒロインに声をかけられる主人公。シナリオの件で家に押しかけたことを謝られる。TRPGとはどのようなモノなのかの話になり、実際に見た方が早いと強引に部室に誘われる。主人公の父のシナリオはまだ始める準備が整っておらず、体験入部に来た別の新入生男子を交えた入門用セッションが始まった。GMはヒロインが務め、主人公は部室の壁を背に椅子に座る。ルールやセッションの進め方を丁寧に教えるGMと上級生たち。飲み込みの早い新入生がTRPGの面白さを理解していく様を見て、少し興味が湧く主人公。初代部長だったという父親にもこんな年頃があったのだろうかという、これまで考えもしなかった気持ちがその後押しをする。帰宅すると最近機嫌の良い母が夕食に父の好物だったカルボナーラを作る。TRPG研とのその後を聞いてくるが、主人公は部室の様子を見ただけだと素っ気なく言う。
数日後、いよいよ父のシナリオのプレイが始まるとヒロインに聞かされる主人公。両親の顔を思い浮かべ自分も参加していいかと聞く。無理にでも連れていくつもりだったとヒロイン。
先日の体験入部の男子生徒は入部しており、部長も併せて計四人のPC(プレイヤーキャラクター)がヒロインの務めるGMで亡父のシナリオに挑戦する。他の部員はすでにPCのキャラクターシートを作成していたが主人公は勝手が分からない。ヒロインはシナリオであらかじめ用意されていたプレロールドキャラクターを使ってみては提案する。本人とは真逆な小柄な少女レンジャーでプレイを始める主人公。シナリオは小さな城郭都市を舞台とした、レベル1キャラクターから楽しめる導入になっていた。周囲のサポートもありなんとか最初のクエスト成功までプレイする主人公。自分ではない誰かがどう考えどう行動するのかについて、はじめて深く考えたと思わず吐露する主人公。部長に正式に入部しないのかと問われ、父親のシナリオが終わるまでの仮の在籍だと答える主人公。
キャンペーンシナリオのセッションも四回目を迎え、シナリオ内の大きな事件の輪郭が見えてきた。現在PCら冒険者たちは自分たちの拠点に町の領主の娘を匿っている。セッションの際にまだ自発的な会話に慣れていない主人公は、使用しているPCのレンジャーが地理知識の技能を持つため簡易な地図を書くマッピングを任されていた。これまでのセッションで書いてきた地図の整理中に既視感を覚える主人公。セッション後にヒロインに話を振り、領主の館と拠点と城郭の位置関係に意見を求める。シナリオ中の冒険の舞台が、いま自分たちが住んでいる神楽町を下敷きにしているのではないかと気がつく二人。
週末。次のセッションに備えるという名目で、駅前で待ち合わせをする主人公とヒロイン。これまでのシナリオのモデルと推測される場所を訪れ確信を深め、次のシナリオでモデルにしているのではないかと思われる場所を確認する。やはり亡父、初代部長の書いたこのシナリオは自分たちの住むこの神楽町をモデルにしている。
シナリオ内でPCたちが拠点にしているアジトと符合する場所には古いアパートがあった。現在主人公の住む家は祖父の建てたもので、このアパートには心当たりがない。父かあるいは当時のTRPG部と何か縁があるのだろうというところまで話し、今日の調査はお開きとなる。
毎週末、セッションの前にシナリオのモデルとなった場所を探訪するのが主人公とヒロインの通例となった。キャンペーンシナリオも佳境に入り、アジト裏の井戸から地下水路に入り、領主の館へ忍び込むというミッションが待ち構えている。先日訪れたアパートの側でもう使われていない空井戸を発見し思わずハイタッチする二人だが、騒ぎを訝しんで顔を出したアパートの大家に見つかってしまう。
複雑な事の経緯を話し迂闊な行為を詫びると大家の老婦人は二人を自室へ招く。大家はこのアパートの一室に高校生のころの主人公の父親が入居していたと明かす。主人公の父は再婚した実父(主人公の祖父)とソリが合わず、また義理の母に遠慮して学生時代このアパートに下宿していたのだと聞く。それでシナリオではアジトなのかと納得する主人公とヒロイン。
長かったキャンペーンシナリオもついに終わり、大団円を迎えた。領主の娘の意に染まぬ縁談から始まった物語は、いけ好かない婿候補の貴族の悪巧みを暴露し、ついでにこの町の地下に眠っていた古代の城跡からお宝を見つけ出し冒険者たちが英雄への足がかりを得る所までに至った。冒険者たちをもてなすパーティで領主の娘は深窓の令嬢らしからぬ料理の腕前を見せ、いく品も手料理を振る舞う。主人公はどの品も母の得意料理だと気がつく。そういうことかと納得する主人公。
視点変更、アパートの大家の回想。主人公の父の部屋は第二の部室のようになっており、部員の出入りが絶えなかった。部員でこそなかったが、主人公の父同様家に居づらい理由のあった主人公の母は皆のアイドル的な存在で、大家の広い台所を借りては玄人はだしの料理を翌作っていた。
視点変更、主人公の母の回想。家にほとんど帰ってこない父親と夜の仕事ですれ違う母親。渡される食費から家族の分まで食事を作っても無駄にする毎日。そんな日々が変わったのは少し偏屈な主人公の父親との出会いだった。
帰宅した主人公は台所の母親に高校で野球を続けるのは諦めたと告げる。「自分で決めたことならお母さん応援するわよ。後悔したっていいじゃない、人生楽しんだ者勝ちなんだから」相変わらず屈託のない母親の言葉に苦笑する主人公。
数日後の部室。父親のシナリオも終わりもう用事はないはずだがつい足を向けてしまう主人公。その姿を普段通りに受け入れる部員たち。机の上に置かれていた父のシナリオをなにげなく手に取る主人公。最初に見たときはちんぷんかんだったが、いまならシナリオの記述をヒロインが広げ、臨機応変にアドリブを加えていたことが分かる。シナリオが終わり最後のページ。作者である父から、このシナリオの読者へ向けたメッセージが綴られていた。
「ゲームマスターから達人(グランド)ゲームマスターを目指すきみたちへ。すべての経験がマスターの糧となりプレイヤーの体験に資する。最高のセッションを求めるならば、自分の人生を楽しみ決断し創造せよ!」
人生を楽しみ決断し創造する。それは肘の故障で投手としてトップに立ち続ける道が閉ざされた時に、生前の父がかけてくれた言葉だった。
衣替えの季節。夕暮れの城址公園で話ながら歩く主人公とヒロイン。ヒロインはこれまで存在が知られていなかったキャンペーンシナリオの続編を手にしている。「次は教会で死霊と戦うんだけど……」考え込むヒロイン。あれだろうな、と神社の鳥居へ視線を送る主人公。主人公の手を引いて、神社へと歩みを進めるヒロイン。
長編小説プロット(2024/04/24)
〇タイトル
『迷宮マーダーケース ~この現実は茶番だとオレだけが知っている~』
〇投稿先
集英社ライトノベル新人賞IP部門
https://dash.shueisha.co.jp/award/ip.php
※長編の冒頭40ページ以内までの投稿制限あり(IP=アイデアプロローグ)
〇だれに:ターゲットとなる読者はだれですか?
男子中高生
〇その読者はラノベに対してどんな欲求を持っていますか?
現実を忘れて冒険心を満たしたりスリルを味わいたい。
〇舞台
現代日本(ただし全感覚投入型のVR機器が普及している)
〇ログライン
現実の自分が殺されゲーム内のキャラクターとして生き返った主人公が、自分からのダイイングメッセージを手がかりに現実でも知り合いのパーティメンバーから殺人犯を特定するも、その目的が現実だと思っていた世界こそが虚構であり本当の現実のゲーム世界への逃避行であると知り、仮想現実から離れ現実に生きる事を選択する話。
〇主要キャラクター
・主人公(リク・間宮陸)
二十三歳男性。社会人一年目。誠実な人柄で忍耐強いが、正義感の強さゆえ職場では問題児扱いをされている。
正義を堂々と行えるため、仕事の鬱憤を晴らすことのできるVRゲームだけが心の支え。ゲームでのクラスはパラディン(聖騎士)。
・幼馴染み(スイ・川瀬翠)
十七歳女性。高校二年生。主人公リクの遠縁で隣家に住む幼馴染み。リクとは親しいが親同士は商売敵で犬猿の仲。主人公をVRゲームに誘った人物。
根は素直なのだが、思い込みが激しく非常識な言動もしばしば。ゲームでのクラスは精神操作と状態異常系の魔術を得意とするソーサレス(妖術師)。
・上司(ザキ・宇崎太郎)
二十八歳男性。主人公の勤める会社の課長。頭が切れるわけではないが押しが強く、営業成績トップの稼ぎ頭。
体格の良い体育会系のパワハラ気質。人の上に立つ器ではないが、慢心からつい他人の言動に口をはさむ。ゲームでのクラスはファイター(戦士)。
・同僚(クロ・白土九郎)
二十三歳男性。主人公の同期。努力家で仕事も熱心だが結果がともなわない。
毒親の期待に応えることだけを目的に生きてきたため、自分の気持ちを見失い苦しんでいる。ゲームでのクラスはクラッカー(鍵師)。
・ネットの友人(レン・天羽蓮華)
二十歳女性。大学二年生。主人公たちのパーティーに後から加わったネット友だち。仲間たちとはオフ会で親交がある。
朗らかなムードメーカーで、少々ズレた天然系の性格なため何事につけ深刻に悩むことはない。ゲームでのクラスは精霊など高位存在の力を借りて治療や賦活などを得意とするオラクル(祈祷師)。
〇プロット
A:登場人物、舞台、世界観の説明
VRゲームのダンジョン戦で死亡した主人公リクは、意識の断絶ののち拠点としているゲーム内ポータルの前で目覚める。ゲームから現実世界へログオフできず、元の仲間のパーティからは除名されており連絡もつかない。手がかりは死の直前現実世界の自分から届いていた「ナゼコロス」とのメッセージ。
リクはパーティメンバーがゲームにログインして来るのを待ち、気付かれないよう身を隠した状態で現実世界の仲間の会話を聞く。ゲームをプレイ中に現実の自分が死んだと知り、異常な状況にあることを悟る。ダイイングメッセージから顔見知りの犯行と推理したリクは、自分の欠けたパーティメンバーとの接触をはかる。
a:問題の発生
死んだはずのリクの出現に、偽物と決めつけたりシステムのバグを疑ったり死者の冒涜と憤るなど様々な反応を返す仲間たち。リクを殺した犯人の変装と断定したリーダーのザキと一騎打ちとなり、リクは得意とするスネア(下草の括り罠)の魔法でザキを転倒させ勝負を決める。それと共に生前のリクと同じ事ができることを納得させる。
大学で情報工学を専攻するレンが、これはリクがあらかじめ用意していたプレイ代行用のAIなのではないかとの問いかけ、リクもその理解で構わないと譲歩しその場を収める。半信半疑ながらも、リクの記憶を引き継ぐキャラクターとして主人公を受け入れるパーティメンバー。
B:発生した問題への対処
仲間に接触はしてみたものの犯人らしい反応は得られなかった。なぜ「自分」が存在しているのか糸口をつかむためにも、リクは殺人犯を探し出すことを決意する。
リクは死んだ本人が自分に何かを託したのではないか知りたいと仲間に相談する。スイの提案でリクがモンスターに襲われて死んだダンジョンに再び挑む一同。ところがリクのみがこれまでになく死の危険に直面する。リクを罠にかけるような、不審な動きを見せるスイに疑念を抱くリク。AIであってもまた一緒にいられて嬉しいとスイはリクに言うが、額面通りには受け取れないリク。
リクはデスペナルティがキツくキャラクターロストもありふれたゲーム内で、次の死が本当の死になるかもしれないと覚悟するが、絶体絶命の危地にスイが身を挺して救ったことで考えを改める。パーティ内にもリクを生前のように生きているキャラクターとして扱う空気が広がる。
b:問題が広がりを見せ、深刻化する。それによって主人公が窮地に陥る
モンスターと戦い以前と同じ信頼関係を修復しつつ、苦難のすえ死亡地点に到着する。そこには、食い荒らされたリクの亡骸が残され装備品が散らばっていた。遺体を地上の聖堂に運び高位のオラクルに依頼すればリクのキャラクターが蘇生する可能性がある。しかし、そのキャラクターを操る本人はすでに死亡している。
何を思ったか、スイは他の仲間にパラライズ(麻痺)の魔法をかけた上で、火焔魔法のスクロールを用いてリクの遺体を灰と化し、そのまま単身でダンジョンの奥へと走り去る。
C:広がった問題に翻弄される登場人物。登場人物の葛藤、苦しみ
スイを追うか否かで揉めるパーティメンバー。ザキは戦力不足として反対する。一方でこれまで意思表示を控えていたクロが追って見つけるべきと主張する
(途中まで)
c:問題解決に向かって最後の決意をする主人公
スイがリクを殺した犯人だと判明する。しかも、スイもまたすでに現実では死んでいることを知ったリクは、犯行の動機を追う。
(途中まで)
D:クライマックス。問題解決への行動
ダンジョン最下層のドラゴン戦。この事件の黒幕はドラゴンの化身であるレンだった。
この世界の秘密が明かされ物語の謎が解決される。
(途中まで)
〇世界設定
ゲームキャラに転生するアイテム、あるいは仕掛け、魔法。
幼馴染みの謀った無理心中はゲーム世界への逃避行を目的としている。
>幼馴染み同士だが親同士が商売敵の犬猿の仲というロミジュリ状態。
幼馴染みは物語前半のリクを身を挺して助けた時点で既に死んでいる。
その後は主人公同様にゲーム内のみの存在と化している。
転生できることを幼馴染みに吹き込んだのは者の意図は?
>ゲームの世界がオーバーテクノロジーに支えられた物質世界で、現代日本だと思われていた世界はデータ化された魂から演算された仮想現実。
>ゲームという形で魂を肉体に宿らせて量子コンピュータの外に存在させているのは、植民星であるこの新天地で人が死に魂を解き放つことで、量子コンピュータが機能しなくなっても魂のエコシステムが形成されるように高次元の地均しをしていることが理由。
>つまり、量子コンピュータでの演算を止めて植民星で子孫を残す人々を増やそうとしている。主人公はそのテストケースの一つ。
>先住種族と人類のハイブリッドを先行して居住させ、人間の魂も輪廻転生できる道筋をつける施策は数百年前から進められている。
事件の黒幕、真犯人は植民惑星の霊的開拓を進めているプロジェクト管理者。
>どのような人物ならオチとして面白いか?
>物質の肉体を持ちながら高次元存在としても振る舞うファンタジー世界の重鎮。
>植民プロジェクトの最初期に人類とコンタクトを取った先住種族の霊的頂点に立つ存在であるドラゴン。
>彼らもまた他の惑星からの植民者で、炭素生物が棲むには過酷な環境だった原惑星を衛星軌道上で生育した竜樹を墜とすことで竜骸と呼ばれる半分地下にめり込んだ塔のような閉鎖された生態系を一種のプラントとして運用し、大気と土壌の組成を変えテラフォーミングを行った。
>その後入植した竜人は魂の輪廻の後に肉体を捨て高次元存在へと変化し、旧神と呼ばれるこの惑星の摂理を司る存在となっている。
>一方で竜骸の依代、ダンジョンの支配者として不老不死のドラゴンがその後進化してきた種族の導き手として君臨している。
>人類の最初の入植者とコンタクトを取り、量子コンピュータの仮想現実にも侵入するドラゴンの化身が全ての鍵を握る。
ドラゴンの化身を物語内ではどのような立ち位置で配置するか?
>レンが実はドラゴンの化身だった!