※20:35に加筆修正をおこないました
企画書(2024/11/17)
- タイトル案
- 『神物件の百合神さま』
- コンセプト
- 百合の関係性に萌えたい
- ターゲット
- 男子中高生
- 女子同士の恋愛を推したい男子
- 媒体
- カクヨムに投稿
- カクヨムコン10の開催される11月29日(金)より投稿開始
- 現代ファンタジー部門へのエントリーを想定
- ログライン
- 自由奔放な少女としっかり者の女子高生が共に暮らす中で惹かれ合う百合ストーリー
- 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
- 現代日本の田舎町。主人公が管理人を務める古い二階建てアパートが舞台
- 明石屋荘の屋上には稲荷神社があり誰でも参詣できるが今や立ち寄る者はいない
- 二階建ての明石屋荘の屋上には、建築前からあったと云われる稲荷神社がある
- キャラクター
- 宮守 奏音(みやもり・かのん)
- 女 16歳 高校1年生 生まれ育ったアパート「明石屋荘」の管理人
- 背は高い方でスタイルも良い。セミロングの髪を編み込んでアレンジする事が多い
- 母は5歳の時に亡くなり、その後祈祷師の父は放浪中。同居の祖母も昨年他界
- 祖母から継いだアパート管理の家業が忙しいため通信制高校に通っている
- 家族を捨てた父を恨んでおり、祈祷師は非科学的な詐欺師だと言ってはばからない
- 世話焼きな性格で他者への共感性が高いが少々思い込みが強いところもある
- 学業の成績は標準より上。家事や管理人の仕事もテキパキとこなす
- 行動力に富むが未経験の事態に出くわすと浮き足だってパニックに陥ることも
- しっかり者だとの自負があるが、意識下には泣き虫で人に甘えたい子供の欲求がある
- 百瀬 文(ももせ・あや)
- 女 16歳 高校1年生だが不登校 仲の良い母親と二人暮らし
- 背が低く子供のように見られる事が多い。ゆるくカールしている髪は腰に届く長さ
- 両親ともにごく普通の日本人だが、金髪に青い目を持つ
- 文の出生後、父親は妻の浮気を疑い両親は離婚
- 文の容貌はロシア人だった父方の曾祖母の隔世遺伝で母親の浮気は濡れ衣
- 母親の理解もあり美術の才能を伸ばす。美術商を通した匿名作家として世界的に有名
- 表現の欲望に枷の効かない天然系の天才。規則や常識を理解しているが優先度は低い
- 羞恥心や保身の意識も薄く頻繁に突飛な行動に出るが、勘の鋭さで切り抜けてきた
- 表裏のない性格で思った事をそのまま口に出すが、真っ直ぐな性格ゆえ嫌味はない
- 生命は寝ている状態が本来の姿であり、生存に関わる活動はそれ以上の価値を持たないという
独特の哲学を持っている。これは幼いころ母親と一緒に蝉の幼虫が羽化する様を観察して
その生態を教えられたことによるもの
- それゆえ表現だけが人間が起きてまで行う価値のある活動であるとの信念を持つ
- あらすじ
- 第1章:お社の落としもの
田舎町のアパート「明石屋荘」を管理する16歳の少女・宮守奏音は、屋上の稲荷神社で倒れていた少女・百瀬文を見つける。その非日常的な様に文は神様の化身でも現れたかと、自分の信念にそぐわない印象を抱く。文を介抱し訳を聞くと、神社で得たインスピレーションを寝食を忘れて描いていたら意識を失ったという。文の自由奔放な言動に困惑しつつも放っておけず、今日のところはアパートに滞在させる奏音。奏音は彼女の金髪や青い目に強く惹かれ、どこか神秘的なオーラを感じるが直接尋ねることをためらう。
- 第2章:大家と店子
文はアパート内で使われずにいた広いアトリエに魅了され、そのまま住むことを決意。呆気なくOKする文の母に茫然とする奏音。賑わいを失っていたアパートに、文の存在が新たな風を吹き込む。彼女は天才的な芸術家としての側面を見せるが、生活能力が著しく欠けており、奏音を何度も振り回す。文の母や個性豊かなアパートの住人にも助けられ、奏音はなんとか明石屋荘の規律を保つ。文は初対面のアパートの住人の素性を言い当てたり、失せ物を見つけ出すなど天性の勘の良さを見せつけ、混乱をもたらし尊敬を勝ち取る。奏音は最初は彼女を「手のかかる迷惑な住人」と思っていたが、次第に文の純粋さや裏表のない性格に惹かれていく。
- 第3章:アヤのテツガク
ある日、アパートに居ついている野良猫がスズメを咥えて持ってくる事件があった。埋めてあげようとする奏音に、その行為に意味があるのかと問う文。文の語る「生命の本質」についての独特の哲学に触れることで、奏音は自分がどれほど「管理」に縛られ、自由を忘れていたかを痛感する。一方で、文の無鉄砲な行動に不安を覚える奏音は、彼女を守りたいという気持ちが芽生える。ある夜、文が危険な場所で彫刻の材料を探して行方不明になり、奏音は文が死んでしまったのではないかと錯覚し、大泣きする。
- 第4章:恋のゆくえ
無事に戻った文を目にした奏音は、安心と怒りが入り混じった感情を爆発させる。奏音は「私を心配させないで」と涙ながらに訴え、文への恋心を初めて口にする。文は嬉しそうに奏音を抱きしめ、ずっと奏音のことが大好きだと言っているのに、と彼女の取る態度としては珍しく奏音を宥める。しかしその後、互いに恋心を伝え合ったはずなのに、文の態度がまったく変わらないことに奏音は困惑する。
- 第5章:両思いの片想い
これまで、気恥ずかしさからまとわりついてくる文を邪険に扱ってきた奏音だったが、いまはその華奢な身体を抱きしめることに無情の愛おしさを感じる。しかし、文は恋愛に対する概念が広すぎるのか、恋愛を特別視しない一方で、奏音をかけがえのない存在として扱う。寄ってきて甘えてみせてはスルリと逃げていく猫のような文に、奏音は「両思いなのに片想い」のようなもどかしさを抱えつつも、次第に文のペースを受け入れるようになる。
- 第6章:マスターピース
文がアトリエで一心不乱に大作を作り上げ、作品完成と共に眠り込んでしまった姿を見て、奏音は彼女の芸術への真摯な態度に感動する。自分の想いが完全に文と一致しなくても、彼女と共にいられることが幸せだと気付く奏音。アパートの屋上、神社の社殿で二人は静かに寄り添いながら、少しずつ新しい関係を築いていく。
- 奏音と文の感情の変化
- 奏音:最初は「管理人」としての責任感から文を助けるが、次第に彼女に惹かれ、自分の中の「泣き虫で甘えたい自分」を受け入れる。恋の告白で一歩成長するが、文との距離感に悩みつつも、それを乗り越え「共にいることの幸せ」に辿り着く。
- 文:最初から奏音を好いているが、自分の哲学や芸術への集中から恋愛を特別視しない。奏音の告白を通じて、彼女の気持ちを尊重しようとし、最終的に自分なりの愛情表現を見せる。