〇タイトル
『このデスゲームは茶番だとオレだけが知っている』
〇対象読者
中高生男子
〇投稿先
集英社ライトノベル新人賞IP部門
https://dash.shueisha.co.jp/award/ip.php
※長編の冒頭40ページ以内で投稿が可能
〇舞台背景
近未来の日本
〇起承転結
起)VRゲームから出られなくなった主人公は、現実世界の自分が殺されたと聞き、現在精神の宿る宿る村人の姿のままで元のパーティに潜り込み殺人の手がかりを探る。
承)信頼の厚い幼馴染みに正体を明かしパーティ内に殺人犯がいないか探るが、結局全員シロ。
転)幼馴染みが現実世界で殺され、ゲーム内のキャラクターも姿を消す。
結)精神の依代として用意していたホムンクルスを用いて幼馴染みを召喚する主人公。家族に反対され現実世界では添い遂げられないと考えた幼馴染みが、ゲームの中で主人公と一緒になりたいと思い行った犯行だったとわかる。
〇冒頭部分(全体の起承転結の起のみ)のあらすじ
■起の起■
主人公は全感覚投入型のファンタジーVRゲームプレイ中にミスをして、キャラをモンスターに殺されてしまう。
通常なら五感は実際の肉体に接続し直され、ゲームの待機画面に戻るはずが、キャラの死と共に意識を失う。
主人公はゲーム内で目覚める。状況を確認しようとメインメニューを開くとNPCの村人Aになっていると知る。
ゲームからログアウトできず、ガイドAIに状況を尋ねても埒が開かない。トラブル時の対応にあたる人間のゲームマスターにも連絡がつかない。
町のパブでパーティメンバーと再会する主人公。しかし村人Aの姿では相手にされず、周囲からも訝しがられ様子を見ることにする。
パーティメンバーたちは現実世界でも付き合いがある。職場の同僚と上司、幼馴染みの友人、オフ会で知り合ったネット友だちの四名。彼らは主人公がゲームプレイ中に殺されたと話している。
さらにメンバーたちは、主人公のキャラが殺されたあとモンスターを退治したが、死体には蘇生の魔術が効かなかったと言い、プレイヤーが死んでしまったせいなのだろうと結論づけた。
話を聞いて愕然とする主人公。ガイドAIにいまの自分の接続元を尋ねるが、ゲームサーバーから先のことは分からないとしか言わない。
主人公は事の真相を明かして犯人を見つけ、現実に帰ると決意する。
■起の承■
村人Aの体ではスキルも取得できず町の外に出ることも、ダンジョンに潜ることもできない。
ガイドAIはソロプレイ時の緊急避難に用いられるホムンクルスの体に精神転移をすれば、通常のキャラクターと同様に扱えると助言する。しかしホムンクルスを購入するための資金がない。
冒険者ギルドで村人でもできる依頼がないか探すと、錬金術師の手伝いの仕事を受けることができた。
仕事の内容は一種の人体実験。意思のあるNPCの存在に驚く錬金術師だが、体の組成はプレイヤーキャラクターもNPCも同じなので問題ないと言う。
何度か錬金術師の依頼を受けて親密になり身の上を打ち明ける主人公。しかし、これまでの報酬を合わせても高価なホムンクルスには到底手が届かない。
その話を聞いて哀れに思ったのか、錬金術師はこれまでの仕事の特別ボーナスとして賢者の石のかけらを主人公に渡す。これはキャラクターの成長限界を突破するために用いるアイテムだが、NPCに用いればおそらくステータスに変化をもたらすと言う。
考え抜いた主人公はラック(幸運)のステータス突破を望む。
■起の転■
ラックの数値は初期値のゼロ。冒険中に宝箱の罠を外すなど運を試して成功すればプラスに、失敗すればマイナスに数値は振れる。
主人公はカジノでバカラに挑戦する。コツをつかみバカラに勝利して、ラックを上げていけば更に勝率は上がる。現実世界のカジノでバイトをしていた経験を活かし、十分な資金を得た主人公はホムンクルスのカプセルを入手する。
■起の結■
主人公はホムンクルスの詳細な扱い方を錬金術師から学ぶ。そしてホムンクルスを開封してに精神転移をすることなく、村人Aの体のままでこの先も行動するつもりだと明かす。携帯していつでも使えるようにしたホムンクルスは切り札。
自分が死んでスカウト(盗賊)に欠員の出た元のパーティにうってつけの依頼をギルドに出す主人公。期待通りに元に仲間たちが依頼を引き受けた。
覆面をして正体を隠した主人公は、自分の死の手がかりを求めてかつてのパーティとともに自分の死んだダンジョンへ潜る。