長編小説企画(2024/11/1)

- タイトル案
 - (第1案)『わたしの知らない昭和は大怪獣時代でした』
 - (第2案)『極東モンスターフロント ~タイムリープした昭和は大怪獣時代でした~』
 
- コンセプト
 - 家族の絆
 
- ターゲット
 - 男子中高生
 
- 媒体
 - カクヨムに投稿
 - カクヨムコン10の開催される11月29日(金)より投稿開始
 - エンタメ総合部門にエントリー(ジャンルはSF)
 
- ログライン
 - 現代から過去に転移した女子高生が、怪獣との戦争下で数奇な運命をたどり家族の絆を知る話
 
- 先行作品
 - 過去と現代を行き来するタイムリープもの
「新幻魔大戦平井和正/1971)」「炎トリッパー(高橋留美子/1983)」
バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)」「時空のロマンサー(吉岡平/1988)」
「蒲生邸事件(宮部みゆき/1996)」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(汐見夏衛/2016)」
 
- 定番要素
 - 過去の文化・習俗・常識に触れたカルチャーショック
 - 戦時下に殉職を強いる社会の不条理
 - 後世の平和を信じて殉職する人物の崇高な精神
 - 自己犠牲は欺瞞だと断じ生き延びて幸福になる選択の肯定
 
- 新規性・独自性
 - 過去の戦時下の舞台として、1953年に怪獣が襲来した架空の日本を据える
 - 兵器や科学力だけではなく、神仏の力を借りて怪獣を倒す
 
- 世界観(舞台設定/世界設定/ギミック)
 - 主人公が育ったのは日本の東京都台東区上野桜木町(作品内設定としては2028年)
 - タイムリープ先は1954年の桜木町。怪獣が立て続けに襲来する並行世界で都心の多くが焼け野原になっている
 - 怪獣は米軍の海底核実験の影響でマリアナ海溝から現れ東京に襲来している
 - 物理攻撃がほぼ効かない怪獣を弱体化するために、神仏の力を借りる体制が取られている
 
- 各陣営
 - 大怪獣陣営: 地球内部に折りたたまれた異次元空間に封じられている。米軍によるマリアナ海溝での海底核実験によって異次元空間から這い出てきた
 - 修祓隊陣営: 神仏・妖怪の力を宿らせた霊能者の対怪獣組織。天皇の威光が背景にある
 - 自衛隊陣営: 米軍の協力で1954年に航空自衛隊が発足。怪獣特務分遣隊が修祓隊と共同で討伐任務に当たる
 - 米国軍陣営: 空自と連携して怪獣の探索・監視を行う。技術協力のみで実戦には加わらない。
 
- キャラクター
 - 宮守 華(みやもり はな)女 17歳 高校2年生 1954年の並行世界から4歳の時に現代日本タイムリープして来た
 - 八洲 大(やしま まさる)男 18歳 修祓隊(しゅうばつたい)の最年少隊長 怪獣討伐の最前線に立つ
 - 八洲 奈々(やしま なな)女 4歳 大の義妹 3歳の時に母の宮守文を失い八州家の養子となった 後の宮守華
 - 犬伏 嵯峨(いぬぶせ さが)男 27歳 航空自衛隊怪獣特務分遣隊のエースパイロット 旧帝国海軍特攻隊員の過去を持つ
 - 宮守 文(みやもり あや)女 22歳 奈々の母 怪獣1号にあえて呑まれ時間停止能力で怪獣を封じている
 
- あらすじ
1.
宮守華は戦時中の不発弾の爆発に巻き込まれ、現代日本から1954年の過去にタイムリープする。上陸した怪獣12号の眼前で絶体絶命の華は、怪獣を足止めし障壁を崩した八州大と、戦闘機でミサイルを撃ち込んだ犬伏嵯峨のコンビネーションに助けられる。
2.
華の宮守という名字に関心を抱く大。八州家に身を寄せることとなった華は大の妹、奈々に不思議な情動を覚える。華はこの世界について大から説明を受ける。そこは常に巨大怪獣の襲来にさらされている並行世界だった。
3.
華の話す「本来の歴史」は一笑に付されるものの、それを耳にした嵯峨は詳しく聞き取りを行う。嵯峨が語るには、宮守家が最初に襲来した怪獣を一族を挙げて足止めし、遠戚関係にある八州家がその後修祓隊を率いている。最初の怪獣は討伐されたことになっているが、実際には宮守文が凍結している。そして彼女の名は華の曾祖母と同じだった。
4.
(ここに華と大と嵯峨と奈々が関係を深める日常パートを置く予定)
(焼け野原の復旧ボランティア、修祓訓練、飛行機で東京上空視察などのイベントも検討)
5.
米軍から怪獣13号発生の報が届く。上陸に備えて領海内で威力偵察を行う空自部隊だったが、攻撃をしても驚異的な再生能力でダメージを受けず進む。13号は東京湾に入った途端に海底に姿を消す。そこは文が時間を凍結して抑えている怪獣1号の沈む海底谷(かいていこく)のあるポイントだった。
6.
時空操作能力を持つ13号との融合で動き出す怪獣1号。パワーアップした再生怪獣との東京湾上での戦闘に苦戦する修祓隊と怪特隊。時を同じくして密かに上陸を果たした13号の分身体が華たちを襲う。大の代償を伴う技で撃退するものの、分身体は瞬間移動で掻き消える。そして、気がつけば奈々の姿も消え失せていた。大人数で捜索するが見つからず、13号に捕らわれたものと推測される。
7.
大に連れられて修祓隊本部に向かう華。華が本当に宮守家の末裔であれば、1号の体内の宮守文と交信できる可能性がある。文は怪獣を抑える力は失ったものの生存が確認された。そして、華には宮守家直系の神薙(かんなぎ)の血が流れていることが告げられる。
8.
力を失った文の後継として華を送り込む作戦が立てられる。決行前夜、叶わない願いと知りつつも自分のために逃げて生きてくれと懇願する嵯峨。一方で自分の命を賭けて怪獣まで華を送り込むと誓う大。奈々を見つけて文も助けて還ってくると笑う華。
9.
上陸した怪獣1号との総力戦。怪特隊による足止めと修祓隊総出の弱体化が遂行され、取り込んだ生物の形質によって個体進化する1号の特性を利用して(詳細未設定)華の乗り込んだカプセルが体内に送り込まれる。
10.
華は1号の体内で文をカプセル内に救出する。華に触れた文は、華は成長した奈々だと言う。実際、華は身元不明で保護されたところを宮守家に引き取られたのだった。華は文に作戦の内容を告げる。13号分体の襲撃時に大が切り裂き嵯峨が確保していた組織の入った容器を取り出す。この組織を通して1号を13号もろともに元いた異次元に還すというのが真の作戦だった。
11.
米軍がとらえ、惑星軌道上に留め置かれていた小型隕石が怪獣に向けて落下を始める。東京湾内の落下地点には戦闘機に搭乗した嵯峨が誘導する。衝突の莫大なエネルギーを用いて、華と文は怪獣を異次元へ送り出した。
12.
現代日本。不発弾爆発現場で意識を取り戻す華。全てが夢のように思われたが、握りしめた手には文から渡された組紐が残されていた。華の運ばれた病室に育ての親が現れる。年老いた義母の名は奈々、義父の名は大。並行世界の家族たちも無事でいることを確信する華。
現代日本での嵯峨の扱いはまた考える)
 
- 年表
1933年 宮守母(宮守文)誕生
1950年 宮守母(17歳)の娘、花子誕生
1953年 怪獣1号襲来(この時、世界線分岐)
宮守母(21歳)怪獣1号に呑まれた状態で体内時間停止に成功。東京湾外湾の海底谷(かいていこく)に沈む
1954年 宮守華(17歳)現代日本から怪獣世界にタイプリープ
華が怪獣世界の花子(4歳。名字は里子に出された八州に変わっている)と出会う
宮守花子(4歳)怪獣12号襲来で怪獣不在世界の2015年にタイムリープ。のちの宮守華となる
宮守華(17歳)再来襲した怪獣1号(13号)を撃退し、2028年へタイムリープ(世界の斥力、修復力の影響)
2028年 宮守華(17歳)怪獣世界から元の現代日本に帰還