「別冊モーニング 1号」講談社

なんだっけアフタヌーンの季節刊の増刊があった気がするが、それをモーニングの名前にしてリニューアルしたような感じ。「新・野球狂の詩水島新司)」は興味ないのでスルー。巻頭カラーの「天空乃狗(永井豪)」はさすがに読ませる。永井豪版「妖怪ハンター」という感じ。プロローグの特別読み切りとあるから、モーニング本誌で連載の予定でもあるのだろうか。意外とボリュームがあったのが「深海人魚姫(諸星大二郎)」。私家版魚介図譜の一作目ということらしい。鳥シリーズの次は魚ですか。ハシラの作者コメントでは、次は「虫」かなぁとのこと。なんとなくファインディングニモ>バグズライフというかんじ。そんじゃ虫の次は玩具? 一番の目当ての「暁星記菅原雅雪)」は2話掲載。単行本4巻の続きの第IV部「死闘」編の1話からということらしい。森の底の「精霊」とイナンナの「悪霊」、それにハイタワーの「管理人」と世界の秘密を握る駒がそろってきて、主人公ヒルコの動きとともに目が離せない。ヒルコとそっくりの「馳雄」も登場した。イナンナと関係の深い様子の彼も重要人物の一人のようだ。今後はモーニングでの集中連載という形はとらずこの別冊で連載していくようだが、単行本の刊行ペースが落ちないか心配。巻末の次号予告では第2号は6月発売予定らしい。執筆予定の弐瓶勉の作品が気になる。(12:50)