今日は新宿へ

連休初日。昨晩の忘年会で少し深酒してしまい若干重い寝覚め。午後イチで自主制作映画の上映会に出かけるつもりだったけど、体力的にキツそうだったので休養日にする。書留郵便を再配達してもらったり細々とした用事もあったしね。
で、夜はもう一つの用事。昨日に引き続きまた作家の先生関係のイベント。今日はSF作家の山本弘先生のトークイベント。新刊の「UFOはもう来ない」に合わせて、UFO薀蓄と語るというもの。

UFOはもう来ない

UFOはもう来ない

場所は新宿5丁目の小さな商店街の一角。元は居酒屋の宴会場だったような掘りごたつ席のみの食堂兼ミニイベント会場に30人近くの観客が集まった。大学のSF研究会の学生っぽい人から、50代の年季の入ったUFOマニアっぽい人までわりと幅広い。若い女性も一人だけいた。というか、よくこのマニアックな雰囲気に一人で来たなあ。
トークは「UFOはもう来ない」執筆の参考資料にしたUFO本の紹介を軸に、過去の日米のUFOブームの検証をするような流れ。大戦中のフー・ファイターが戦後空飛ぶ円盤として認識され、その後円盤がエイリアンクラフトになり、さらには政府と宇宙人の密約があるという陰謀論が台頭するという歴史を見ていくと、時代に合わせて人々の関心の移り変わりが透けて見える。
UFO写真のトリック解明などもはさみつつ、トーク後半は自著の読みどころや苦労話に移り、山本先生の創作論なども少し聞くことができた。SF小説にとってアイデアはあくまで素材でそのままでは食べることはできない。素材(アイデア)を料理する演出や切り口を見つけるのが最高に面白い、という創作論はなるほどと思った。
2時間のトークの後は新刊のサイン会。自分にとってははからずも好きな作家にサインを二日続けていただくことになった。やっぱ東京はこういう機会が多くてすごいなあ……。