クエイ兄弟とコドモノ

昨日土曜は静岡から出てきたつく氏と渋谷で映画を観てきた。地方は単館系の上映がないから、映画好きには厳しいよね。
一本目はシネアミューズで観た『コドモのコドモ』。小学五年生が妊娠、出産をしてしまうというちょっと衝撃的な内容。とはいえ、社会派映画という印象はあまり感じない。二時間という長尺もあって、ゆったりとした進行の中でエピソードが積み重なっていく。正直、余計な枝葉が多すぎて小学生の妊娠という焦点がぼやけてしまった感がある。原作はさそうあきらの漫画だということだが、映画化にあたって相当表現をマイルドにせざるを得なかったと思われる(性教育に関するあたりの切り込みは相当に甘い)。
子役を含め、個々の役者の演技は素晴らしかっただけに、かなり惜しい映画となっている。麻生久美子の若手担任教師役もイマイチ生きていなかった。好きな女優さんなだけに、これまであまり演じてこなかった生真面目な役柄は新鮮だったのだが。
二本目はシアター・イメージフォーラムまで移動して、企画上映『ブラザーズ・クエイの幻想博物館』からCプログラム。処女作『人工の夜景』から、近年の作品『ファントム・ミュージアム』なども含む内容。
『ストリート・オブ・クロコダイル』のような幻想的なイメージの人形アニメを期待していったのだが、今回見たプログラムはかなり実験映像よりの実写作品がメイン。正直、久しぶりに映像暴力を体感した。いやー、変な汗かいたわ。
その後は東京駅まで移動して、大学の後輩うぼんさんとも合流して呑み。八重洲の美少年本店という居酒屋。地酒の取りそろえが豊富で、ついつい呑みすぎた。その後は静岡に新幹線で帰るつく氏と別れ、うぼんさんとお茶でクールダウン。この日は、いろんな意味で酔ったわー。