上のエントリーでもちょっと書いた、さっぽろ映画祭の感想を。見たのは「トップをねらえ！＆トップをねらえ2！」合体劇場版。劇場版だし、映画祭での上映だしということで、フィルムでの上映を期待していたのだけど、残念ながらプロジェクターでの上映。まあ、“2”のほうはデジタル制作だからプリントされたフィルムが無くてもしかたないか……。一作目も映像については特に仕掛け無し。ただ、音声をドルビーデジタル5.1chにするため、オリジナルキャストで再アフレコを行っていたのには正直驚いた。特にオオタコーチ役の若本規夫は熱演と言うにふさわしい（もういい歳のはずだが……）。
映画本編は素直に楽しめた。特に一作目のほうは前半のコミカルな部分が削られていたけれど、その分ストレートなSFアニメとして芯が通ったように思う（艦長が生寿司を食べるシーンなど好きなのだが……）。“2”は初見だったので少し人間関係が把握しづらくサブキャラクターの魅力が伝わってこなかったのが残念。それでも、一作目へ回帰するストーリーと、ラストへ向けてのそれこそ惑星的スケールのアクションはやはり掛け値なしに凄い。DVDでもう一度見たいと思わせられた時点で、もうガイナックスの術中にはまっているわけだけど。そんなわけでDVDを購入してしまった。
で、上映終了後は監督、プロデューサーに主演声優、果ては制作会社社長まで出てくるという超豪華ゲストによるトークショー。これが滅法面白かった。去年の映画祭ではガイナックスの配給した韓国アニメが上映されていて、その時は韓国人の監督とガイナックスの山賀博之社長がゲストで島本和彦が司会。これは聞いているほうもなかなかつらいものがあった。今回は鶴巻監督自身がトップ2を作るときは一作目と同じくらい島本先生をリスペクトしてたなんて発言が飛び出したり、司会もやりやすそうだった。特に主演声優の福井裕佳梨をいじるときの島本先生はイキイキとしていた。劇中の名セリフをこの場で言ってください！ とか会場も盛り上がるｗ ことに福井裕佳梨が一作目の主人公の声を当てた日高のり子から伝授されたと言う「スーパーイナズマキックの打ち方」は最高だった。文字で表すとキックの部分は「きーーいいいいいいいっく！」ということらしい。いやホント。ハガキ一枚で当てたイベントとしては異例の大満足。やっぱ他の映画も応募しておくんだったな。
