妄想をひとつ

今日の野幌はひどく風が強い。快晴なのに台風のような強風で街路樹がしなっている。なんとなくアンビバレンスな状況に竹中直人の「笑いながら怒る人」を連想した(「怒りながら笑う人」という芸もあるそうだが未見)。頭痛と動悸と眩暈がひどく、喉も痛い。今日のTRPGセッションは欠席する。なんとか朝食を食べた後、敷布団の上で目を瞑るとだんだん楽になってくる。横になってふくらはぎのマッサージなどしながら、妙なことを考えた。人間に魂があるとして、死後に行くのは天国とか地獄じゃなくて似た魂同士で集まるだけなんだそうだ。そんな説明をしている心霊研究の本があった。粗暴な人は暴力沙汰の絶えない世界に。妬みの強い人は互いに引け目や嫉妬を感じる世界、無気力な人は無関心の支配する世界と言った風。これを読んだときは、どこにいっても自分には合っているのだから、それなりに楽しいのではないかと思った。でもこの霊界の構造ってまんま2ちゃんねるだよなと思い当たった次第。趣味嗜好で大分類小分類に分けられた掲示板群があって、その中にはさらに多くのスレッドがあって、スレッドの中にはそこを求めて集散した名無しさんたちが居る。同じ興味を持って集まった筈なのに、そこでは激しい罵り合いや中傷がおこなわれることもある。あるいは良い出会いをつかむ人も居るのだろう(最近話題になった純愛スレッドとかあったけど)。死んで、なんだ2ちゃんじゃん、と思うことは幸せなのか不幸せなのか……。


2ちゃんねる