「月刊アフタヌーン 八月号」講談社

漆原友紀の「蟲師」が表紙。森の中を歩くギンコが涼しげで良い。講談社漫画賞の一般部門を逃したのは惜しいけど、相手が“バジリスクせがわまさきでは分が悪かったか。付録の「大合作ムービーCD-ROM」とやらはなんのこともない、連載作家が他の連作作品の絵を描きそれを紙芝居仕立てで見せるというもの。ちっともムービーじゃない。エクスプローラーでCDを開いて画像の納められていたPicturesフォルダをHDにコピーして、再生プログラムは即行アンインストール。紙芝居で使われてた画像を壁紙に設定できるという機能は良かったが。画像が1600×1200ピクセルで収録されているというのも気が利いている。初めから素材で寄越せ(笑)。新連載「リンガフランカ」(滝沢麻耶)はお笑いもの。噺家の出来の良くない息子が被害者ツッコミで、天才肌の岸部というキャラが確信犯ボケかな。コマ割りとネームはゴチャゴチャしてて読みづらいけど絵柄は嫌味が無くて良い。「ACONY」(冬目景)がここに来て急展開。ただの属性みたいなものかと思ってたアコニーの成長停止の謎にせまるらしい。シリアスな展開は、ちょっとこの漫画の雰囲気にはそぐわない気がするけど。相変わらず一番笑かしてくれるのが巻末読者コーナーのカラスヤサトシの四コマ。映画音痴の友人の話に含み笑い。