2009年ランキング

hissa2009-12-31

2009年もあと8時間ほどで終わり。年の瀬も年の瀬ですが、地味に今年を振り返ってみたいと思います。趣味の各ジャンル別に、ランキング形式でつらつら書いてみたいと思います。


映画ベスト3
第一位 マイマイ新子と千年の魔法
第二位 グラン・トリノ
第三位 サマーウォーズ

今年はアニメ映画が豊作だったと思う。選外にもヱヴァ破、東のエデンなど良作、話題作が多かった。その中で二本選んだのがサマーウォーズマイマイ新子。奇しくもどちらもマッドハウス制作。今年はマッドが存在感を示した年だったのかもしれない。
選んだ作品はどれも甲乙をつけがたい傑作なのだけど、共通しているのは涙を誘うエモーショナルな表現にすぐれているというところ。これは僕の好みがそうした方向に振れているのかもしれない。特にマイマイ新子には心の奥底の深い部分を揺り動かされた。残念ながら上映館数の少ない映画だったが、年明けから公開を始める地域もあるようなので、未見の方には強くお勧めしたい。


漫画・書籍ベスト3
第一位 バクマン。大場つぐみ, 小畑健
第二位 滅亡の星、来たる(山本弘
第三位 刻刻堀尾省太

今年はなんといっても「バクマン。」がおもしろかった。週刊連載のスピード感で週刊少年ジャンプの内幕を描き出しつつ、少年達の成長ドラマを展開する構成力には驚嘆させられた。漫画制作の裏側が舞台と言うことではじめはマニア受けかと思ったけれど、キャラクターの魅力で読者をぐいぐいと引っ張ってくれる。これはリアルタイムで読むのが一番おもしろい種類の漫画だろう。
第二位の「滅亡の星、来たる」は近年SF作家としての活動がめざましい山本弘の、久しぶりのライトノベル向けの作品。ダイノコンチネントというシェアードワールドものの企画で、白亜紀の恐竜王国を舞台とした歴史改変もの。娯楽性とSF設定がうまく融合していて非常に僕好みの作品。続刊が楽しみ。
刻刻」は今年見つけた新人作家の中で一番の掘り出し物。時間を止める能力、という伝奇モノの要素をとことんまで突き詰めた想像力が素晴らしい。それを支える新人らしからぬ絵の上手さも評価したい。ストーリーテラーとしての才能が突出している作者なので、他にも色々な切り口の作品を読んでみたい。
本は他にも色々買っているのだけど、あまり読めなかったのが今年は口惜しい。精神状態の所為もあるけれど、読書力の衰えを感じる……。


アニメベスト3
第一位 青い花
第二位 東京マグニチュード8.0
第三位 大正野球娘

2009年の印象を一言で述べると、サスペンスや熱い展開で魅せるようなアニメよりも、日常生活を淡々と描いた作品に良作が多かった様な気がする。中でも「青い花」は地味な印象ながら卓越した心理描写で図抜けていたように思う。綿密に取材された鎌倉の情景もよかった。描写が現実で裏打ちされるし、視聴者の旅情を誘うのもいい。
東京マグニチュード8.0」はなんといっても弟くんがかわいいw ショタコン属性は無かったはずなのに、すっかり開発されてしまった。この作品も丁寧な心理描写が秀逸。
「大正野球娘」は安定した作りとかなり緻密に考証された大正時代の風俗描写が素晴らしかった。後半の野球での勝利にかける展開はかなり熱いものがあったし。視聴を終えた後の印象が爽やかなのも良かった。
他にも今年は「けいおん!」や「化物語」で楽しませてもらった。この両作品はDVD/BDセールスも伸びたようでなにより。ただ、個人的にはあまり心に残る余韻は無かったかな。
番外で2006年の作品だけど「うたわれるもの」も挙げておきたい。BS11の再放送で一番はまってしまった。原作のゲームもやってみたいなー。


ゲームベスト3
第一位 デモンズソウル
第二位 ファイナルファンタジーXIII
第三位 セブンスドラゴン

一位二位はPlayStation3、三位はニンテンドーDS。ゲームジャンルとしては全部RPGになった。最近はアクションをプレイする集中力も、シミュレーションを攻略する気力も薄れてきてるからなあ。
今年一番の神ゲーのみならず、PS3のゲームで今のところベスト1に挙げたいのがデモンズソウル。アクション要素が難しく、非常に取っつきづらい手触りながら、やり込むほどに自分の操作スキル向上を楽しめるスルメゲー。正月中にもう一度プレイしたい。
FF13はただいま絶賛プレイ中。ビジュアル・音楽面はさすがの王者の風格。細かい部分まで配慮の行き届いたインターフェースといい、PS3ユーザーならプレイしてみるべき傑作。まだクリアしていないので最終的な評価は保留中だけどいいものはいい。
最後は世界樹の迷宮のディレクターがセガで制作したマップ踏破型RPGセブンスドラゴン。かわいいキャラクターと相反する硬派な歯ごたえがクセになる。戦略性の高いスキルシステムが、キャラクターを色々交代させて育てようという気持ちを駆り立てる。続編は無いかもしれないけど古くからのRPGファンならやっておいて損はない。


そんなわけで、今年も様々な創作物に楽しませてもらった。来年も素晴らしい作品に出会えることを期待しつつ今年を締めくくりたい。