吊り橋効果の罠

ぼーっと見てたら引き込まれてしまった。『スクールランブル』は面白いなあ。学園ラブコメだったのか。マガジンに連載されてたというアタマがあったから、勝手に不良青春ものだと思ってた。Aパート、Bパートで違う話な上に、一話中に複数のネタが仕込まれてるから展開がスピーディ。その中に「吊り橋効果」*1の話題が出てきた。ああ、僕も大学で習ったよ……と既視感。“吊り橋効果”で検索をかけてみると、最近は恋愛心理学みたいなネタとして流布してるみたいだ。つき合い始めのカップルが遊園地へ行ったら、お化け屋敷に行くと良い、とかね。映画『スピード』でサンドラ・ブロックの言う「異常な状況で結ばれた男女は、長続きしないんだから」というセリフも、この有名な実験を下敷きにしているのだろう。実際『スピード2』でサンドラ・ブロックは冒頭から新しい恋人と登場してたね。

*1:ダットンとアロンは、深い谷に架かっている長い吊り橋を渡る男性に、魅力的な女性が声をかけ、電話番号を書いた紙を渡すという心理学の実験を行った。その結果、吊り橋を渡っている最中に紙を渡された男の方が、安全な場所にいる時に紙を渡された男よりも高い割合で女性に電話をかけてきた。この有名な実験は、死の危機に接している時の方が、そうでない時よりも性的に興奮しやすいという事実を実証している。Dutton, D.G., & Aron, A.P.“Some Evidence for Heightened Sexual Attraction Under Conditions of High Anxiety”Journal of Personality and Social Psychology 30(1974) pp.510-517