坂本真綾にほめられた

新札幌のサンピアザ劇場で行われたさっぽろ映画祭のあとは、午後五時から坂本真綾のファンクラブイベントに行ってきた。「IDS! in プラネタリウム」。奇しくも「トップをねらえ2!」の主役二人のイベントをハシゴすることになった*1
今日の札幌が皮切りで、順次全国のプラネタリウムを回る。明日は秋田で、来週は滋賀と和歌山。再来週が京都で、東京は年末に。なんていうか、あまりイベントとは無縁な土地を選んでいる気がする。コアなファンは全国追っかけるんだろうけど、そこまでの体力もお金も無いのが残念。で、運よく札幌で開催された会場は、手稲駅から徒歩五分ほどの「サッポロ スターライトドーム」。新札幌の青少年科学館以外に札幌にプラネタリウムがあるなんて知らなかった。市内とはいえ土地勘の無い場所だったから、雨の中坂道を歩いていくうちに大きな外壁が見えて安心。
毎年秋に行われるFCイベントはライブが通例で、去年はペニーレーンが会場。今年はプラネタリウムが会場ということで、11月18日から池袋のサンシャインスターライトドームでかかる、坂本真綾がナレーションをつとめる新番組の先行上映があるんじゃないかと期待したけど、残念ながら番組自体は普通のものだった。その後にちょっと歌とトーク。全席指定でぼくはB列の10番。前から二列目の中央通路側端の席。これって、ほとんど正面斜めかぶりつき状態。段差の無い会場なので、本人まで五メートルも離れてない。いや、もうファンやっててよかった……。で、生ギターだけの伴奏で二曲。最初は「ループ」、そんで会場にあわせて「うちゅうひこうしのうた」。ここでギターの人は退場しちゃって、ほんとに歌はほんの少しだった。チケット代も二千円と格安だし、公演案内にも「プラネタリウム番組観覧・トーク・ちょっと歌など」なんてしっかり書いてあったんだけどね。でも、目の前でなんの邪魔も入らず生歌を聞けただけで本当に感涙もの(しつこいか)。
その後のトークでは最近のラジオ番組やテレビでの海外ドラマ吹き替えの話など。坂本真綾が自称道産子ハーフって言っていて、父親が北海道出身の映像畑の人だってのは(ファンの中では)有名だけど、祖父母が滝川にまだ住んでいらっしゃるという話は初耳。明日も公演があるから顔を見せに行けないのが残念なんて言っていた。こどもの頃とか遊びに来ていたのかな、滝川。隣の深川市にぼくの祖父母が住んでいたので、さらに親近感アップ。トークのネタの中で、会場に入ってすぐに記入したアンケートが使われていて、お題は「今年の自分をほめたいこと」。坂本真綾本人は2004年からの「レ・ミゼラブル」の舞台を終えたことだったらしい。ここでぼくの書いたアンケートが四番目くらいに取り上げられた! びっくりしたと言うより、流れ的に使いやすいだろうなと、若干考えて書いたのは事実。むしろ、やるな、自分! って感じ。もちろん坂本真綾からほめてもらって、会場のみんなから拍手貰って、本当に元気がでた。今日はほかにも色々良いことがあって、その最高潮がここだったよ。
そんなこんなでフィンランドへ行ってきた事などに話題は移り、アンケート用紙を用いたお土産の抽選会があったり等してトークは終了。最後のサプライズに、新曲披露があった。これは今日この時まで、どこにも出ていない情報(と本人が強調してたw)。タイトルは「ユニバース」。件のサンシャインのプラネタリウム番組の挿入歌として使われるとのことで、お披露目は今日の札幌のイベントが本当に初公開だそう。作詞は坂本真綾本人、作曲は最近楽曲提供の多い鈴木祥子。結構壮大な詩なんだけど、地に足が着いている感じが良い、素直な感じの曲だった。そろそろ新しいアルバム制作に入っててくれてるといいんだけど……(どうもフィンランドへ行ったというあたり、アルバムのロケなんじゃないかという気がする)。この曲は録音されてるものが流されて、その間プラネタリウムには星空が映し出されていた。これはこれで心憎い演出。最初の四十分のプラネタリウムを含めて、丁度一時間半のイベントで、しっかり満足させてもらった。あまりビジネスライクじゃなくて、手作り感が漂っていた雰囲気も良かったな。

*1:坂本真綾は「トップをねらえ2!」では福井裕佳梨演じる主人公ノノのパートナー、ラルクを演じている。