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「HUNTER×HUNTER 19巻」 富樫義博 集英社 ISBN:4088735625
待望の新刊。僕はハンターハンターの新刊だけは小学生のように待ちわびている。ことによったら一番楽しみにしている本かもしれない。表紙はレオリオ。でも前巻で終わったグリードアイランド編に引き続き、NGL編でも登場する気配無し。読者に忘れられないようにカバーにしたのは作者の配慮？ キメラアントが続々登場の本編。人間じゃないって事で枷がはずれたか残虐度はこれまでで最高。どんな人倫にもとることをしても、奴らは人間をエサとしてしか見ていないからタチが悪い。ハンターハンターの楽しみはアクションやキャラクターの造形にもあるけど、設定の謎が解き明かされていく部分が肝。これまでは「念」能力の仕組みやG.I.編のゲームの世界設定が興味をどんどん引っ張っていった。NGL編ではキメラアントの生態が好奇心を満たしてくれる。只の超人バトルのフレーバーとしてではなく、世界やキャラクターの強さの設定そのものを読ませることに成功したこの物語は、どこまで僕らを連れて行ってくれるのだろう。(14:00)