『DEATH NOTE HOW TO READ (13)』 集英社 大場つぐみ,小畑健 ISBN:4062135094
『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』 集英社 西尾維新,大場つぐみ, 小畑健 ISBN:4087804399
『×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』 講談社 西尾維新 ISBN:4062135094
『ROOM NO.1301 #4 お姉さまはヒステリック!』 富士見書房 新井輝,さっち ISBN:4829162821
昨日今日で買った本。漫画・小説編。デスノ13巻を買ってから西尾維新のノベライズはようやく興味を持った。一緒にホリックのノベライズも購入。同じ版型、似た装丁で同じ時期に出版されて書店でも並んで置かれている事が多かったこの二冊。コラボ企画だと言うのはわかってたけど、実物を手にとってそういや出版社が違ったなと。本文二段組みで厚さも紙質も同じ。実写映画やテレビアニメとも同時展開するあたり商売上手。そういやデスノを西尾維新が書くという噂が流れ始めたころ、乙一も「ジョジョ」のノベライズを書いているという話があった。こっちはどうなってるんだろう……。
最後の「ROOM NO.1301」最近だらだらと読んでいるライトノベル。最新刊が8巻、短編集も数冊出ているようなので結構な人気シリーズらしい。内容はなんというか、18禁ギャルゲーから性描写を省いてそのまま小説の体裁にしたという感じ。主人公の行動の動機付けが希薄な一方、ヒロインのキャラ立てはしっかり行っていたりなど、いかにもと言う感じである（そして主人公は彼にとって非常に都合の良いヒロインたちに取り囲まれている）。主人公の恋愛や性遍歴しか描かれておらず、小説としては相当に偏った構成。4巻まで費やしても作品内でも時間経過は微々たる物だし、なにより各巻ごとにオチがない。何事も無かったかのようにそのまま話が次巻に続く。それでも読ませるのはキャラクター小説として押さえるべきところは押さえているからだろうな。いい年した三十男が読むのも相当問題があるが、こうした恋愛観を描いた小説を中高生向けのレーベルで出して市場で受け入れられていると言うのも、なんというか隔世の感がある。
