「なつまち」1〜4話考察


今クールのアニメで一番熱心に見てる「あの夏で待ってる」。
昨晩もBS11で第4話の放送があって、高校生の主人公たちが夏休みに入る所まで描かれた。物語の転換点、というか丁寧なプロローグがようやく終わったというところ。
で、これまでは、このアニメは甘酸っぱい青春群像劇にSFテイストをふりかけたもの……くらいに思ってたのだけど、ここにきて存外骨太なSFテーマを内包してるんじゃないかという気がしてきた。
以下、このアニメの某SNSコミュニティにも投下した考察。


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1話から4話までの出来事を時系列で整理してみたんだけど、どうにも腑に落ちない。最初にイチカの宇宙船が海人に接触事故を起こした時に、単に海人の体を修復しただけじゃなくて、何らかの形で時間に干渉したんじゃないかという可能性を捨て切れない。
時を進めると海人の死が確定してしまうので、事故の瞬間から時間を逆回しにしつつ、各種イベントや季節の移り変わりはそのまま起こるという奇妙な世界を想定すると、一応整合性が保てるような……無理があるような……。
整理するとこんな感じ。


一日目:火曜日
・湖畔で海人が高感度フィルムの撮影テスト中に、イチカの宇宙船と接触事故
(この瞬間から時間逆転?)


二日目:月曜日
・昨夜、湖畔で事故にあった時と同じ服装で、自室で目覚める海人
・学校は午前午後ともに授業あり
・柑菜の「明日の休みはみんなで集まって、映画製作の決起集会ね」のセリフ
・海人の妄想に不自然に割り込む形だが、イチカは予定してた下宿のアテが無くなったことを肯定している(時間を逆転させているから下宿先が存在しない?)


三日目:日曜日
・七海おねえちゃん、長期出張に出発
・出来事はイチカの服の買い物と、決起集会のみで学校は休み


四日目:土曜日
・学校があるのにズル休みする海人
・昼休みの描写なしで、午後から軽井沢に出かける余裕あり(授業は午前中のみ?)
・海人の「7月の土曜日だからね」というセリフから少なくともこの日は曜日確定


五日目:金曜日
・普通に登校する登場人物たち
・昼休みと午後の体育の授業の描写
・その後、真奈美に拾われて買い物に付き合う海人


六日目:木曜日
・この日も登校と昼休みの描写あり
・前日の約束で、押しかけてまで海人の勉強を見るイチカ


数日間分の描写が早送りされ、期末試験終了


終業式の日
・下校時に「夏休みが始まろうとしていた」という海人のモノローグ


こうすると土曜日の午前授業も含めて、学校授業と曜日の整合性が取れるんだよね。
あの夏で待ってる」という時間の一点から振り返った形のタイトルからも、時間遡行・時間ループのトリックを仕掛けているような気がしてならない(この場合「あの夏」は接触事故のあった晩)。


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で、もしこの考察が正しい場合、自分がいま書いてる小説とかなりネタがかぶるんだよね……w できれば外れて欲しいよ。