「サウンド・オブ・サンダー」 2004年/米・独・チェコ合作/102分

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続けて今日はもう一本。レイ・ブラッドベリの小説「いかずちの音」が原作のSF映画。タイムトラベルによる歴史改変ものということで、すでにやり尽くされているテーマをなぜ今更というのが見る前の気分。原作が古いだけあって、大幅に脚本に手が入っているのかと思ったら、内容的に目新しさはない。CGによるスペシャルエフェクトも今時の水準からすると若干のチープさが漂う。でも、久々にSF映画らしいSF映画を見たという気分で、安心して見ていられる。タイムトラベルの部分より、生命進化や獰猛な生態系に破壊された近代都市のビジュアルなどが見物かも。なにげにゾンビ映画が好きな人にもお勧め。しかし、いくらタイムトラベルものだからって、同じカットの使い回しが多すぎはしないかと。予算があまり付かなかったのかなあ……。エンディングテロップにやたらドイツ系の名前が出てくるなと思ってたら、米・独・チェコ合作映画だったらしい。いったい制作がどんな経緯をたどったのか気になる。