主演のハリソン・フォードは、銀行に勤めるコンピュータセキュリティのスペシャリスト役という設定。見始めてしばらくは、まずここんトコに馴染めない。だって本人のこれまでの出演作のイメージとコンピュータって、どうしても結びつかない(笑)。冷徹な強盗団に家族を人質に取られた主人公が自分の組んだ完璧なセキュリティシステムをかいくぐり、銀行の預金データへのバーチャルな強盗行為に加担させられるという筋書き。さらに強盗団の裏もかいて家族を取り戻そうと立ち回る様は緊張感がある。贅沢を言うならコンピュータ犯罪（とその裏をかく逆転劇）のトリックは、もう少しひねってあってもいいんじゃないかというのが鑑賞後の印象。飽きずに楽しめる映画としては問題なし。でも、見終わった後に残るものはあまり無いかな。（以下ネタバレ、選択して反転させて読めます）だいたい、結局オチは殴り合いだもんなあ。あと米人の犬好きはガチ。
