「茶の味」2004年/日/143分

茶の味
長い。でも美しい映像とゆるいストーリーと濃い役者の顔に麻痺してくると、いつまでもこのままでいいんじゃないかという気持ちにもなる。手塚理美が在宅主婦アニメーターであるという設定から、劇中アニメも挿入される。アニメ監督役で庵野秀明が出てくるのに笑う。子役の坂野真弥は天才的。六歳にして役どころを理解してることが感じられる演技。我修院達也とか三浦友和とか土屋アンナとか、写るだけで濃い俳優に疲れる中、僕には一服の清涼剤でした。ラスト近くでちらりとでてくる“おじい”のスケッチブックに描かれていたパラパラアニメ。家族への愛を感じさせるやさしい絵柄は大ベテランの平田敏夫氏の手によるもの。ちゃんとリピートの作画になってたし、これも動かして見せて欲しかった。
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