「奇現象ファイル」ボーダーランド文庫 F.W.ホリディ 和巻耿介訳 ISBN:4894563665

奇現象ファイル (ボーダーランド文庫)
原題は「The Dragon And The Disc」。その名のとおり、ネス湖の怪獣に代表されるドラゴン伝説とUFOを扱っている。その二つを結びつけるものとして先史時代のヨーロッパ巨石文明を持ち出しているが正直関連性はよく判らない(笑)。日本でいえば河童と邪馬台国の関係を酒船石遺跡で解き明かそうとした感じ、とかいえば雰囲気だろうか。最終的に未確認生物やUFOは、物質的な存在でありながら“観察されづらい”点において非現実の存在でもあるという話になる。ある意味真っ当なことを言ってる気になってしまうのはそれまでがグダグダだからかも。巻末の並木伸一郎氏の解説は、本書の内容にさらに爬虫類型エイリアンまで絡めてて、もう言いっぱなし状態。このくらいの鉄面皮じゃなくちゃオカルト研究はできないということか。