夕食後自室で横になって本を読んでいたら猛烈な睡魔に襲われた。ちょっとだけ開いていたドアから、父が廊下をしきりに行き来するのが感じられた。半覚醒状態だったのでその気配を父だと思ったが、確認できぬまま眠りに落ちた。二時間ほどで酷い喉の渇きを覚え、なんとか起き上がった。左膝に疼痛を感じ、見ると赤い打ち身が二つできている。奇妙なのは膝のへこんだところにできていることと、その形がほぼ完全な円であること。もちろん横になる前に膝を打った記憶は無い。
これはひょっとしてインプラントってやつ？ アブダクション？ 第四種接近遭遇？ 父だと思ってたあの気配はエイリアンで知らないうちに人体改造された上に記憶も消されてる？ う〜む、これは逆行催眠をかけてもらって真実を確認せねば！
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