今日の購入物

ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)
う……疲れた。TRPGセッション終了。なんだかんだで結構喋ってしまった。セッション会場のHの家に行く前に札幌駅ステラプレイス旭屋書店に寄った。文芸と人文の棚の間の柱を囲むように澁澤龍彦フェアをやっていた。ぐるりとパネルなど貼ってあってそこそこ力が入っている*1旭屋書店のウェブサイトにはフェアは十日までとあるけど延長したのかな。二年前の文藝別冊の表紙でも使われていた髑髏を持った澁澤龍彦の写真のパネルがイカす。この人の年齢を感じさせない風貌は、本当に魔術を実践していたのではないかとすら思わせる。野暮ったいセルロイドフレームの眼鏡がまたかっこいいんだよな。本そのものについては河出の全集を集める気でいるので、装丁の魅力で「ジェローム神父」(平凡社 マルキ・ド・サド=原作 澁澤龍彦=訳 会田誠=絵 ISBN:4582831737)を買っておく。このホラー・ドラコニア少女小説集成は弐巻だけ持っていたので。でも、もう四巻まで出てるのか……ま、すぐに絶版にはならないだろうから折に触れ集めることとする。最近出ていた会田誠特集の美術雑誌に載っていた図版がかなり収録されている。雑誌は立ち読みで済ませてしまったのでかぶらなくて良かった。逆にいえばこの本のために描きおろした絵は無いということなのだろうか。「食用人造少女・美味ちゃん」*2から採った絵が目立つ。まあファインアートを挿絵に使っただけで、挿画画家というわけではないものな。僕が本を手に取る横で、同じシリーズの一冊を矯めつ眇めつしながら逡巡している高校生くらいの女の子がいた。そうそう、このころがやっぱり澁澤龍彦デビューの年頃なのねと。稲垣足穂とか森茉莉とか熱病に浮かされたみたいに読み漁る時期がある(ヒトもいる)。
セッション後、新道沿いの暖中でメンバーと晩飯。五目餡かけ焼きそば、ちょっと量が多かったけど旨し。八時過ぎに帰宅すると珍しく両親がまだ起きていた。普段ならもう寝ている時間。やはり選挙速報が気になると見える。まだ開票数パーセントの時点だが、かなり民主党がリードしている様子。そういや昼食を取ったステラプレイスの中華料理屋で、厨房のスタッフが選挙を話題にしていたのを思い出した。北海道から出馬している候補者の名前が鈴木宗男しか出てこなかったのが残念だが。しかもムルワカ、ムルワカと連呼する男がいて、それはムルアカだろと言いたくなること甚だし。ムルアカとムネオが並んで立つと凄い身長差だったという話はちょっと面白かったけど。