本日の購入物

札幌からの帰りがけに札幌駅ステラプレイス旭屋書店へ寄る。購入した本は以下の3冊。

蟲忍」は古橋秀之の書き下ろしかと思っていたら、前嶋重機の原作設定に古橋氏が小説を「おこし」、さらに前嶋氏が書き下ろした50枚を超すイラストをレイアウトしてできているという……文庫本としては異様に凝った作りになっている。しかし、ざっと眺めた感じでは、設定をもてあそんで楽しんでいる同人誌をハイレベルで作ったという雰囲気が抜けない。なんかこう2D格闘ゲームの設定本っぽいというか。古橋秀之の濃い描写をたっぷり読みたい僕としては拍子抜け。まあもっとじっくり眺めますか。
「マジックツリーハウス」はアメリカでシリーズ1500万部突破の大ベストセラー! との帯の惹句が目にとまった。とはいえ児童書の棚をのぞく趣味のない人は永遠に手に取らないかもしれない。総ルビで160ページの薄い本に2話が入った形で10巻まで刊行されているようだ。ペンシルバニア州に住むジャックとアニーの幼い兄妹が魔法の木の上の小屋で不思議な冒険をするという筋立て。対象年齢7歳以上といったところかな。本好きの8歳の兄と空想好きの7歳の妹というキャラクター設定も嫌みがなくて読みやすい。1巻目に収められた2話では恐竜時代と中世ヨーロッパに旅をする。妹は恐れげもなくどんどん未知の世界へ足を踏み入れて話を転がし、兄はその時代へ飛ぶことになった原因の本から知識を得て元の世界へ戻る解決法を見つける。おそらくシリーズを通しての設定である「M」の刻印の秘密など、続きへ興味を持続させるくすぐりも心憎い。奥付を見ると第1刷が一昨年の3月なのに、僕が手にしている今年2月の刷は第15刷になっている。ずいぶんと売れているようだ。もうひとつこの本で気になったのがイラスト。ペインター着色の淡彩だけど鮮やかなCGといった雰囲気のカバーも、マンガっぽい輪郭線にウス墨の挿絵もある漫画家の作風を思い起こさせる。奥付では甘子彩菜となっているけど、OKAMA氏じゃないのかなこの仕事*1
最後の1冊「ヒント?」は児童向け小説誌の創刊号。これも児童書の棚から。今月創刊されたこども向けのミステリー文庫と連動して作家陣に連載させようということらしい。執筆陣では深沢美潮と文庫を書き下ろしているあちたろうが気になる。10月1日締め切りで小説も募集しているし挑戦してみようかな。児童小説家って憧れの職業です。あと発行元のジャイブっていえば、テレビアニメ「おもいっきり科学アドベンチャーそーなんだ!」のコミック版出している会社なんだよな〜。北海道にきて結構ショックだったのがコレがみれないことで(w。(24:00)

*1:甘子 > AMAKO > OKAMAアナグラム……だよね。