いばらの王 3巻」 岩原裕二 エンターブレイン ISBN:4757717709
病院の帰りに五反田のあおい書店で購入。岩原裕二アフタヌーン四季賞*1をハードボイルド物(「狼の瞳」)で獲って出てきたのは読んでいた筈。そこからサムライレンズマンのカバーイラストで名前を見るまですっかり忘れていた。いばらの王は昨年末に1、2巻が書店で平積みされてるのを見て衝動的に買ってしまった。タイトルは「いばら姫(グリム童話)」+「蝿の王ゴールディング)」なんだろうなと思いつつ、読んでる間は気にしないように気をつけて(笑)読んでいる。3巻では非常識な超常現象が正面切って描写されていて、真面目なサバイバルアクションだと思って読んでいた人は置いてけぼりになってしまうかもしれない。主人公達の心の闇と、それを具現化したかのような怪物との闘争はヒートアップ。さらに怪物の力は主人公たちの恐怖をリフレクトして彼らに幻覚を見せ、ついには死者すら幻惑のうちに幻の肉体を得る。そろそろ駒は揃ったという感じで、この先は連載を掲載しているコミックビームで毎号内容を追っていった方が良いかもしれない。(25:40)