mixiでつけたあるコメントより

Q:なぜ人は小説を書くのだろう?


A:書きたいものという「真実」は確かにあると僕らにはわかります。感じ取ることができます。でも、それをそのまま小説というかたちに「事実」としてあらわすことはとても難しいことです。不可能といってもよいでしょう。この不可能性を数学的に証明したのがクルト・ゲーデルという人です。これは1930年に発表され、「ゲーデル不完全性定理」と呼ばれています。
この定理の詳細は省きますが、それゆえに“小説を書く”という「行為」は人間にしかなしえない特別なものだと、僕は思います。これを霊感とかインスピレーションと言っても良いのでしょう。考えてみれば時代も国も違う誰かの残した文章を読んで、僕らは作者の心の中まで想像しイメージを受け取ることができるのです。これは凄いことだと思いませんか? 理性だけでは、真実には触れることすらできないのです。
Don't think. Feel! (考えるな感じるんだ) - 燃えよドラゴン/ブルース・リー