おおきくなったら

こないだの日曜日に航空自衛隊千歳基地航空祭を見に行った人の日記を読んだ。昔から乗り物には全く心動かされないコドモだったが、最近飛行機を見るのはいいなあと思っている。操縦したいとは考えないけれど、空を飛ぶものを見るのは好きだからかもしれない。鳥とか虫とか草の綿毛とか。
先日小学一年生のときの文集が出てきた。将来の夢に「ひこうきのパイロット」と書いてあってビックリした。そして実際には飛行機を作る人になりたかった、ということを思い出した。当時の語彙力ではエンジニアとか技師などという言葉が出てこなかったから「パイロット」になったのだ。でも実はこのパイロットも一番なりたいものではなかった。当時から妙なところで世間体を気にするところのあった僕は、オトナに見せるための回答としてこう書いたのだ。
当時の僕がなりたかった職業は「迷路を作る人」だった。チラシの裏に延々と立体交差する迷路を描くのが大好きだった僕は、これだけで生活できないかと思っていた。でも迷路を作る仕事などないと、勝手に判断してしまったのだ。あの時文集に「めいろをつくるひと」と書けていれば、僕はなにか違うものになれただろうか。

平成16年度航空自衛隊主要基地広報行事