引っ越し荷物運び入れの疲れと、寝る場所がきちんと確保できなかったための睡眠不足で調子は悪い。夢の記録。

一九六〇年代の札幌、繁華街。目抜き通りを見下ろすビル上階の応接室のようなところで四十がらみの男性と二人で話をしている。どうも彼は僕の大学(北大)の先輩であるらしい。北海道の古書流通に通じている彼はある一群の本を東京の古書即売会に流そうと画策しているらしく、その構想を熱心に話している。僕は話の内容にはさほど興味が無く、道を流れる車の姿を目で追っている。

色調もセピア色で、古い映画を見ているような作りだった。今日はこれから新札幌の神経科の病院へ行かなければならない。祖母の葬儀が気になるが……。(9:10)
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朝食後午前十一時に間に合うように、今月初めに初診の予約を入れてあった新札幌駅近くのこぶしクリニックに行く。JRに乗ってしまえば乗り継ぎが面倒なだけだが、野幌駅まで風が強くて自転車を漕ぐのが辛かった。原付が欲しい。クリニックは駅から歩いて五分。小さな病院がたくさん入っているビルの二階。そのフロアだけでも三軒の病院が入っている。ここの院長の江別での講演を聞いた両親の勧めで、五反田の村木医院から転院した。ちょっと気の利いた歯科医院と言った風の受付と待合室。ソファや椅子が沢山並べられていて、思い思いに診察を待つ患者が暗い顔をして座っている。まあこういうところに明るい顔をしてくる人もあまり居ないわな。村木医院は個人病院なのに三階以上ある建物で入院設備もあった。しかし診てくれるのは老女医のM先生だけ。建物も調度品も古びていたので戦前の妖しい精神病院といった趣を醸し出して正直怖い。全体に照明は落ちているし、人気の無い暗がりはそこここにあるし。一方こぶしクリニックは近代的な心療内科といった感じ。看護士もテキパキと働いていて雰囲気は良い。若い女性のK先生が担当になった(帰宅後両親に聞いた話では最近まで出産休暇を取っていたお母さん先生らしい、つかなぜそこまで知っている)。問診の結果、薬をトフラニールからSNRIであるトレドミンに変えてみることとなった。夜中に目が覚めた際の恐怖感への対策としてリーゼ錠というのも貰った。これは抗不安薬&睡眠剤で、毎日飲まなくてもよいらしい。夜中にラップ音みたいなのを(頭の中で)聞いてしまい灯りをつけていないと眠れない日が続いているので、効いてくれると助かる。こどもみたいなことを言っているがあれはあれで暗いうちは怖い。K先生が言うには春みたいな季節の変わり目はウツの症状が重くなりやすいので、薬とか変えるのにいい時期じゃないそうですが。そうですか。調剤薬局で受けた説明によるとどちらの薬も眠気や目眩をひきおこすのだそう。アルコールと運転はしばらく控えなくちゃ。(16:30)
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今日から薬も切り替わったのでちゃんと記録をつけていく。夕食後以下を服用。

服用後一時間ほど経つが、座っていても目眩がしてきた。さっそくトレドミンの副作用かもしれない。今日はもう寝る。(19:20)