性懲りも無く夢の記録。
【その1】

広い家でひとり留守番をしている。どうも自分は10代半ばであるらしい。夕暮れになってカーテンを閉めると、背を向けた途端に風が吹き込んでバタバタとはためきギョッとする。慌てて開いていた窓を閉める。部屋の灯りをつけようと照明のスイッチの紐を引っぱっても応答が無い。暗い室内でパニックになりかけたところで、壁のメインスイッチがオフになっていることに気づく。手を触れスイッチを押した途端にブレーカーが落ちた時のようなバン! という音が鳴り響き目が覚めた。耳の中ではまだ残響が響いている。

【その2】

二度目に見た夢は最初に見た夢と舞台が同じ様子である。同様に陰鬱なトーン。僕は母と妹と暮らしている(自分を含め実際の家族とは違うようだ)。妹と図書館に行き、以前から(自分の見る)夢の中でよく見かける全集を手に取る。内容が気になっていたのだが、これまで夢の中で内容を見ることができなかった。1巻目は戦前に採集された口承伝承を一般向けに説話物語に仕立てた読み物であるらしい。どこそこの村で最初に蒸気機関車が通った時にこんな不思議な出来事があった、というような話が大きな活字で素朴な切り絵のような挿絵がふんだんに盛り込まれ割り付けされている。案外読みやすくこれなら幼い妹にも面白かろうと呼ぶと、ここだけ現実の人間である以前務めていた会社のY課長に静かにしろと叱られる(w。帰宅すると妹は部屋に引きこもる。どうも精神を病んでいるらしい。図書館に連れて行ったのがまずかったかと悔やむ。母が心配そうに窓の外を見やると、とても近いところで自動車の急ブレーキの音が鳴り響き、ズシンと地震のような振動をたてて激突する。そのショックでまた目が覚める。目が覚めたと同時になにか破裂音のようなものが(実際の耳に)聞こえた。

以上。二つとも似た構成の夢。僕が夢をネットで公表しているのを知って、何か霊的な存在が自分の体験を語りたがっているのではないかなどと、オカルトじみたことを考える。そのせいで落ち着かず、暗い部屋の中テレビをつけイラク邦人拉致の報道などをぼーっと見ている。(8:00)