大阪みてあるき -発作的大阪、ぷらっと関西-

ここから下は13日の記録と同様、東京に帰宅したあとの15日に思い出しつつ書いています。
さてさて。前日カプセルホテルに泊まったわたくし。前の日は徹夜だったのでよく眠れるかと思いきや、寝つかれない。結局朝までまんじりともせず。それでも足の疲れはずいぶん取れた。寝てないようで目も休まっているのだろう。身支度をして8時前にはチェックアウト。まずは駅の中にあるJR東海ツアーズに行ってみる。ぷらっとこだまエコノミープランを購入するため。すると普通のチケットは売れるけど、そうした旅行のチケットは10時からと断られる。あらそうですか。仕方ないので構内の蕎麦屋「信州庵」できざみうどんなど食べつつ、今日の予定を練る。昨晩、高山に旅行中のH氏に電話したところ海遊館を薦められた。まずはそこへ行こう。それからなにか大阪らしいものを食おう。イカ焼きとか。それだけ決めてじゃらんのガイド本片手に地下鉄でGO! まずは海遊館ジンベエザメのいる世界規模ででかい水族館だ。たぶん頭の中では小林恭二の「ゼウスガーデン衰亡史」*1 が巻き戻されていた。鮫入りプールだ。下高井戸オリンピック遊戯場だ。大阪港駅下車徒歩5分。付近は天保山ハーバービレッジという名称で再開発されてるらしく、ミニお台場といった感じ。大観覧車もあるし。ファミリーと団体客の小学生とカップルとともに入場。春休みで日曜なだけに結構混んでいる。施設内の展示は素晴らしいの一言。地球上の各地域を再現することを目的に、「モンタレー湾」や「クック海峡」、「グレート・バリア・リーフ」などと名づけられた水槽群。しかも深い水深の水槽にらせん状に巻きつくような形で順路が作られているから、おのおのの水深でまったく異なる情景を見ることができる。たとえば「南極大陸」槽では最初は実際の氷の撒かれた地上でよちよちと歩くペンギンたちを見ることができるが、しばらくして水中から同じ水槽を眺めると、地上とは見違えるスピードと優雅さで水中を「はばたく」彼らを見ることができる。ことに素晴らしいのが「太平洋」槽。館内でも最大のこの水槽は厚さ30cmのアクリルガラスで製造されている。いたいた、ジンベエザメが。思ったより小さくて5メートルくらいとのこと。大きいものでは12メートルくらいにまでなるそうだ。それでも周囲に小魚の群れを従え悠々と泳ぐ様は圧巻。同じ水槽のクロマグロナポレオンフィッシュもいい味出していた。意外に良かったのがアシカとアカウミガメ。テレビ映像などで地上の姿を見ることはあるが、水中の姿を間近で見る機会は少ない。なんというか水中で生活することを楽しんでいるとでもいうような様子がとてもいい。2時間近くかけて全て回ったが、できればもう少しゆっくり見たかった(もう足が疲れて……)。
12時も過ぎて昼飯を食べに移動する。ガイドブックに載っていた鰻が旨そうだったので、天満駅近くの「鰻天五屋」へ向かう。天神橋筋商店街の一角ですね。ところが本の営業時間とは異なり、日曜日は昼の営業は無し。しゃあないので「すし政」で500円のランチ。値段のわりにこれは旨いです。まだいけそうだったので屋台でイカ焼きも食べる。醤油味で七味と辛子マヨネーズも入れてもらった。威勢のいい兄ちゃんが鉄板でプレスして焼いてくれる、これも旨い。粉もののジャンクフードかと思いきや、これはほとんどイカゲソの玉子焼き。居酒屋でツマミに出てきても納得の味です。感心した。よい陽気の中歩いて疲れてきたので、JR環状線に乗り大阪駅から乗り継いで新大阪へ。こんどはぷらっとこだまの券もすんなり取れて2時半の便で帰京しました。発作的に家を飛び出した大阪旅行。思わぬ展開になったけど、結果としては大満足の旅でした。また来るよ、大阪。(3/15 26:00)

*1:登場キャラの山本るるると近藤るるる(漫画家)と菫川ねねね(作家、出典はR.O.D.)の間に関係はあるのだろーか。