おもしろかった

いろいろ新作映画が封切られた3連休初日。自宅から一番近い錦糸町で、2作品をハシゴしてきた。まずはTOHOシネマズ錦糸町で「劇場版 まどか☆マギカ 前編」。この映画館がこんなに混んでるのはじめて見たというレベルの込み具合。連休だってのもあるし、いろいろ話題作が重なったからみたい。ネット予約していたチケットの発券だけでも大行列ができてしまって、これは当日の席目当てで来た人はほとんど見れなかったんじゃないかというカンジ。映画自体はTVシリーズの再編集で、ストーリーはほぼ忠実に一度語られたものをなぞっていた。しかし、劇場の大スクリーンでも映えるように動画は描き直され、背景美術も劇伴もずいぶん豪華なものに差し替えられていたので、映像美を堪能できただけでも儲けもの。また、少なくとも今日観た前編ではお話に変更はなかったが、セリフは全て新録で、言い回しもかなり変わっていたおかげで、TV放送時は1話ごとの緊張感や謎解きのためにボカされていたような部分がずいぶんクリアになった。全体に各キャラクターの心情が掘り下げられていたように思う。実際演じていた声優さんも、TV放送分を収録していた際には次回以降の脚本内容は知らされず、ストーリーが進むごとに明かされる展開にびっくりしていたという話もあるしなー。そうした仕掛けがTVでは良いサプライズになっていたけど、やはりキャラクターの心情を深く理解した上での今回の劇場版での演技は一味違う。後編は間をおかず来週の封切りということだから、これも楽しみ。
お昼からは同じ錦糸町でも場所を移して、楽天地シネマズ錦糸町で「アウトレイジ ビヨンド」を観た。こっちはぐっと視聴層の年代が上がって、しかもヤクザ映画なので歓楽街でこういう映画を見ると、あきらかにその筋のお客さんなど散見されて、ぐっと緊張感が増すというもの。こちらも飽きずに2時間楽しんで観ることができた。何と言うかファイナル・デスティネーション的な、次は誰がどういう風に死ぬか予想するのが楽しいヤクザ映画ってもたけし映画らしいというか。特にラストはスカッとした! あと、俳優の松重豊さんが結構良い役で出てるんだけど、孤独のグルメ見た後だとゴローちゃんにしか見えないのが個人的にツボに入った。登場人物全員悪人というわりには、松重さんの役どころだけ良心を残している感じだったしね(最後にはいくら愛想を尽かしても仕方ない状況とは言え、一種の裏切りをしてしまっているんだけど)。
そんなこんなで、久しぶりに朝から二本映画をハシゴして、どちらもアタリで楽しめた。このくらいで幸せを感じるのは小市民かな?