歯が抜ける夢を見た。口の中で何か違和感があるなと思ったら、まるで舐めていた飴を取り出す様な手軽さで右の奥歯が出てきた。手のひらにのせてしげしげと観察してみるが、夢の中での自分もこれは不自然な状況だと思っている。抜ける時も抜けた後も。痛みは全く無かった。しかしその大きな奥歯にはところどころ血が付着している。
数年前に親知らずが虫歯になった際に、ついでに上下左右の親知らず四本をぼくは全部抜いている。だからこの夢の状況に際しても、また抜けたかという程度で特に驚きは無かった。ただ、抜けた歯のその大きさが異常で、小さめの胡桃ほどの大きさがあった。こんなものがよく口の中に入っていたものだと変な感心をしているところで夢の記憶は途切れている。
俗説では歯が抜ける夢は、近親者との別れや財産を失う暗示だとよく言われる。フロイトは去勢の不安を表す夢の一つと定義していたっけ。前向きに考えるなら、乳歯が抜けて歯が生えるという暗示とも取れるから、失うことでなにか成長しようとしている心の状態が表れているのかもしれない。とにかく、久しぶりに見た明晰夢だったのでひとまず記録まで。今日の起きぬけの歯磨きでは丁寧に奥歯を磨いておきました。
PROPAGANDA TOOTH 歯ブラシホルダー
