待合室で二時間

夜勤明けにその足で新札幌の病院まで。予約より一時間早く待合室に入ったので、タイミングがよければ順番繰上げで早く診てもらえるかもと期待した。……と思ったら、診察室から声を荒げてぼくの担当医と会話をしている男の声が聞こえる。これだからキ○ガイは嫌いだ。どうやら鎮静剤の効能について揉めているらしい。その所為でこちらの診察時間は予約を一時間ずれ込んだ。いい迷惑である。「診察が遅れてすいません」と誤るドクターが気の毒だった。
その間は待合室においてある漫画を読んでいた。ここの蔵書は量はさほどではないが質が高い。特に漫画は吾妻ひでおの「失踪日記」に諸星大二郎の「諸怪志異」シリーズ、こうの史代の「夕凪の街桜の国」などとなかなかマニアック。精神科なのにこんなんでいいのかという気もする。今日は手塚治虫の「ばるぼら」と岡崎京子の「東京ガールズブラボー」を読んでいた。70年代の風俗と80年代の青春。読み飽きた漫画など寄贈したら喜ばれるだろうか。