ディアハンター

ローカルテレビニュースでエゾシカの狩猟セミナーの様子を伝えていた。道東の西興部村(にしおこっぺむら)で昨年から行われているそうだ。もちろん猟銃所持許可証や狩猟者登録証をもっていることが参加するための条件である。普通、こうした猟の技術やマナーは熟練者から新人へ個人的に伝えられるものだ。公的な機関が広く参加者をつのるのは珍しい。背景には増えすぎたシカによる人間社会への悪影響がある。毎年数十億円にのぼる農業被害に加え、交通事故や鉄道事故に遭うシカも多い。言い方は悪いが自然のバランスを保つための駆除も致し方ないだろう。
番組ではシカ肉を用いた料理や、シカ皮(セーム皮)への加工に取り組んでいる人々の姿もうつされた。フランスでは野生鳥獣の肉はジビエと呼ばれ高級食材とされている。シカ肉流通は北海道ブランドの魅力を高める良い材料だと思う。なにより画面にうつった料理が旨そうだった。安い部位であれば100グラム150円くらいで手に入るらしい。こんど道東へ行く機会があったら、ぜひとも手に入れて食べてみようと思う。

http://www.vill.nishiokoppe.hokkaido.jp/Villager/Ryouku/INDEX.HTM