すこし、ふしぎ

昨日の「ジュブナイルライトノベルのニュアンスの違いについて」で、ジュブナイルは小中学生向けに出版され、しばしばSFなどのジャンル小説の形を取ると書いた。そういやこれに今ピッタリくるのは講談社青い鳥文庫だね。ことに通常の青い装丁のものとは区別してオレンジ色のカバーがかけられている「fシリーズ」にはジュブナイルの気配が濃厚。カバーの見返し側にはこう書いてある。

あなたの空想のつばさを広げる物語をお届けする、青い鳥文庫(fシリーズ)。fはSF、未来(future)、ファンタジー(fantasy)、そして、ふしぎ(fushigi)のfです。

うーん、F先生のfでも良いような(^^)。それはともかく小松左京筒井康隆かんべむさし豊田有恒平井和正眉村卓などの錚々たる作家陣の作品を復刊してくれているのはありがたい。しかも緒方剛志とか加藤伸吉とかイラストレーターも豪華だったり意表ついてたり。梶尾真治鶴田謙二の「インナーネットの香保里」みたいに書き下ろしが増えてくれると更に良し。オトナも読みたくなるような気合の入った編集に拍手。