ヒバリまで鳴いている

快晴。風もなく空気は澄みわたり、素晴らしい天気。素晴らしい天気と言えば思い出すのが「ご先祖様万々歳」(ASIN:B00005HNWW)の名セリフ。古川登志夫氏の声で読むように。

犬丸「すばらしい天気だよ、父さん。雲は流れ、埋め立て地のセイタカアワダチ草も久しぶりの暖かい陽を浴びて揺れている。今頃、街では長かった冬の上着を脱ぎ捨てて、華やいだ衣装を身につけた少女達が、ウインドウショッピングを楽しみながら、さわやかな青年達が声を掛けてくるのを待っているんだ。僕には彼女たちのそのコロコロと誘うような笑い声まで聞こえてくるようだよ」
御先祖様万々歳!! 第一話「悪婦破家」より

このOVAは押井節の宝庫と言うべきで、なにかにつけフレーズが思い浮かぶ。とりあえず海に行くなら晩夏の大笑い海水浴場だし、インパクトの瞬間ヘッドは回転するのだ。僕が東京に出た時にすぐ勝どきの埋立地に移り住んだ動機の三%くらいはこのアニメーションのせいかもしれない。札幌は海が無くてつまらないのです。