「なつまち」感想

先週から放送が始まってるTVアニメ「あの夏で待ってる」を二話まで見た。

現代の長野が舞台みたいなんだけど、主人公が8ミリカメラで夜景をのぞいているカットから始まるとか、往年の小型映画マニアにはグッとくるツカミ。
ストーリー自体も高校生たちが自主制作映画を8ミリフィルムで作るというのがキーの一つになっているようで、学生時代に映画を作っていた身としては非常に気になる。


主人公の海人(かいと)が所持しているのはフジカP300(FUJICAのロゴがちょっと違ってるけど)。普及機なので中古品をまだよく見かける機種。
オープニング映像の中ではもう少し話が進んだ先の回の映像も使用しているらしく、映画作りのリーダー格になる少女、檸檬が手にしていた機種は独特のゴツいグリップのシルエットからおそらくフジカZC1000(あれ、レンズ部も含めるとかなり重いのに軽々と振り回していたな……)。この機種は国産シングル8機の最高峰で、学生時代に所属していたサークルでは第一線で活躍していた。逆転一コマ撮影もできるのでアニメーション制作の際には重宝した。


しかし、再来月にはフィルムの製造も終わるし、来年9月にはメーカー純正(富士フイルム)の現像サービスも終わるのに、なぜ8ミリという気もするが、今だからこそギリギリ嘘にならないということもあるのだろうか。
他にも登場人物が電話をかけるシーンでは携帯電話が登場しない(宅内のワイヤレスフォンは使われていた)とか、ネットやPCが登場しないとか、世界背景にはまだ謎が多い(主要な制作陣がほぼ被っている「おねがい☆ティーチャー」とどうもリンクしているようだし)。

ところで、この写真は自分が所有しているZ450という機種。普及機だけど、1コマ撮影、スローモーション(36コマ/秒)撮影もできるというスグレモノ。ズームは4倍までだけど、まあ被写体に近寄ればいいんですよ!
こいつも手に入れてからほとんど活用していないので、雪がとけたら何か撮影しに出かけてみようかな……。