ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢

先週土曜日封切り。シアターキノの午前の回は1,200円とお得だった。観客の年齢層はなぜか高め。女性が多かった。
今度のウォレスはパン屋を営んでいる。だんだん本業の発明家の影が薄くなっているような……。ストーリーはパン屋のみを襲う連続殺人事件と、ウォレスの恋を追いかける形で進行する。クライマックスに向かってどんどん加速していくのはいつもの通り。どうでもいいが最近のウォレスは惚れっぽすぎる気がする。ヒロインを置かなければならないという映画的配慮でもあるのだろうか。そんなウォレスに対して、やれやれといった風のグルミットが可愛い。今回はミステリタッチの本筋もさることながら、有名映画のパロディが多かったように思う。これ絶対ジェームス・キャメロンってところが二か所はあった。多分他にもネタが仕込んであるんだろうな。このへんは監督のニック・パークにも余裕が出てきたということなんだろうか。
『ベーカリー街』と一緒に、最初のエピソード『チーズホリデー』から、『ペンギンに気をつけろ!』、『危機一髪!』と過去作品も上映された。第一作がもう二十年も前の作品だと言うことに感慨を覚えた。『ベーカリー街』と続けてみると、技術的には洗練されていない部分も見受けられるのだが、ウォレスとグルミットの関係性は最初の方が好みだな。ともかくウォレスとグルミットファンの人にも、まだどれも見ていないという人にもお勧めの上映。今回からスタジオジブリが関係していると言うことで、吹き替え版も気になるのです。