http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20041021/moe.htm
ずいぶんと長いことハドソンが開発していたMMORPG「Master of Epic」がついにオープンベータテストにこぎつけた。途中でタイトルが変わったり、キャラが萌え萌えな感じになっちゃったり紆余曲折があった。クローズドベータ体験者によると、スキル制を採用したゲームシステムはかなり硬派で奥の深いものだという。国産MMORPGとしては久々の大作で、非常に期待も大きい。
ところで今回のオープンベータ発表会は、ゲームディストリビューターのBBサーブと合同となっている。これまでこのゲームの開発状況をウォッチしていた者にとっては、青天の霹靂である。そのせいか、今回のオープンベータから商用稼動に至るまでの過程がとても複雑なのだ。
1.先行オープンβテスト
開始時期:2004年10月28日より
対象:BBサーブが提供するゲームサイト「BB Games」のユーザーID(BB-ID)を持っている人
2.Yahoo! BBユーザーおよび契約ネットカフェ限定オープンβテスト
開始時期:2004年12月末ないし2005年1月中旬からを予定
対象:
Yahoo! BBユーザー
「Master of Epic」契約ネットカフェ店舗来店者(店舗内での参加限定)
※先行オープンβテストに参加したユーザーは、この期間も継続してオープンβテストに参加可能
3.有料サービス
開始時期:未定
対象:
「BB Games」にてオープンβテストに参加したユーザー
Yahoo! BBユーザー
「Master of Epic」契約ネットカフェ店舗来店者(店舗内での利用限定)
えーと、つまりYahoo! BB以外のISPを利用しているユーザーは、来週からはじまる先行オープンβテストに参加しておかないと、有料サービスになってからゲームを始める事はできないのだ。この囲い込み政策の意図は良くつかめないが、オープンベータは無料かつ人数制限無しで参加できるので、興味のある人はBBサーブの特設ページでユーザーIDを取っておいた方が良いだろう。
ハドソン公式サイト
4gamer.netの「Master of Epic」情報一覧
(追記)こちらの記事によると、ハドソンとBBサーブの提携は以下のような目的をもってのものだという。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0410/21/news088.html
有料サービスをYahoo!BB会員限定にしたのは、プロモーション投資を効率化するためだと、ビー・ビー・サーブの孫泰蔵社長は説明する。有限なプロモーション費用を、広範なユーザーに対して薄くまんべんなく投資するよりは、一定のユーザーに集中的に投じた方が効率がいいというのが孫社長の考えだ。「オンラインゲーム市場はまだ黎明期。広く浅い投資では、爆発的ブームにつながらない」(孫社長)。
ハドソンの工藤浩社長も孫社長に同意する。「誰のためにやっているかわからないプロモーション活動はすべきではない」(工藤社長)。ユーザーを制限する代わりにサポートを厚くし、有料サービス移行後の退会者を減らしたいとの考えを示した。
また工藤社長は、ビー・ビー・サーブと提携したおかげで、ハドソンは製作に集中できたと語った。開発は5−10億円を投じて3年かかったという。
こーゆーISPに特化したサービスってあまり成功した話を聞かないけどな……。ハドソンとしては自社展開で運営や課金を行う体力もない、というところなのだろうか。