抵抗する冬

今日から早朝にジョギングをしようと5時半に外に出た。曇ってはいたが東の空に雲の切れ間があって曙光が差そうとしていた。上空の風が強く、ジェット戦闘機が編隊を組んでいるのかと思うほどごうごうと鳴り響いている。それでもそれほど寒くもなく道路も乾いていたので、軽くストレッチをして走り出した。家の近所は完全な新興住宅地でどこまで行っても似た家並みが続く。それでもこの1、2年で整備されたわが家のあたりと5年ほどの歴史を持つ区画の雰囲気は異なり、それなりに生活の匂いがある。途中から足の裏が痛くなり歩き出した。次第に風が強くなり雪も付きだし、だんだんと何のために外に出たのか怪しくなる。この一週間でずいぶんと雪も溶け春が近づいているのが感じられたが、実は夜のうちはまだ冬の領分で、なんとか季節を長引かせようとしているのだ。吹雪の中、童話みたいなことを考えた。(06:30)