一週間の風景

先週の金曜日に東京を発ってからもう一週間が過ぎていた。二週間前の土曜日には坂本真綾のライブで大阪に居たことが信じられない。ひどく遠いことのようだ。仕事を辞めてから、実家にきてから、明らかに時間の流れはゆっくりになっている。こどものころ、夏休みが過ぎて次の夏休みなんて遠すぎて想像もできなかった、そんな気分。去年の今頃はまさに死ぬほど忙しく、月の残業時間が200時間を余裕で超えるとかそんな状態だった。その時は息を詰めて体の外を時間が過ぎ去るだけを待つ心境で、今となっては勤務時間中の記憶になんの感慨も見つけられない。覚えているのは日曜日に自転車で出勤した時に靖国神社前の坂を勢いをつけて下る風の感覚とか、日比谷から見た皇居の向こうに沈む夕日とかそんな光景ばかり。(18:50)