「ゴシカ(GOTHIKA)」 2003 米 ワーナー
今日封切りの「ゴシカ」を観に平和島シネマサンシャインまで。自転車で。電車を使わないのであれば多分うちから一番近い劇場なのだけど、これまで行ったことが無かった。競艇場の入り口に立つ大きな複合ショッピング施設の4階にあるシネコン。3階にやたら広いゲームセンターもあるせいか近所の小中学生の姿が多い。ここに平日の午前中来たら人気が少なくて侘びし和むだろな〜。シネコンにしては珍しく座席指定はできない。それともこの映画だけ人が入らないことを見越して自由席にしているのか。前の席にやたらオーバーアクションな10代後半の集団がいるから、最近の子は普段からヒップホップなノリやねーと見ていた。よくよく見ていると手話。聾学校の友人同士だったらしい。ひどい勘違い。でもブレーキング風の手話はカッコ良かったヨ! 手話ヒップホップダンサーなんて出てこないかしら。
えーと映画の感想。主演のハル・ベリーは美しいねえ。Xメンの時は特殊メイクがすごすぎてよくわからなかったけど、この映画では女医姿、水着、刑務所服に拘束衣、シャワーシーンもあってスタイルの良さに眼福……って本筋とは関係ないですね(w。テレビの予告CMでは「呪怨」みたいな不条理ホラーとして売り出してるけど、実際はしごくまっとうなサイコスリラー。そこにホラー映画の「脅かし」演出が効果的に使われてます。(以下ネタバレ含む)

主人公(ハル・ベリー)が意識の無い状態で犯してしまうある犯罪と、その直前に彼女の見た少女の霊が大きな謎として冒頭すぐに提示されます。謎解きの主体である主人公がその事件の為に拘留され、しかも精神異常者として扱われているのでなんというかじれったいのです。展開が。でも彼女の腕にNot Aloneという血文字のスティグマが現れた時からミステリとしての展開は加速して目が離せません。最後に明かされる事件の真相はかなりの嫌展開で、トラウマに感じる人もいそう。僕も石井隆の山荘監禁物の漫画を思い出して鬱になりました。超自然的な目を持つ女性が主人公のサスペンス映画ということで、見終わった後ケイト・ブランシェットの「ギフト」を思い出す人もいるかも。

うーん。てなわけで、サイコスリラーとしてはスマッシュヒット。でも決して後味は良くない。ホラー映像の衝撃を求める人には食い足りないと思う。ハル・ベリーの美しさに免じて1500円ってとこかな〜。(22:30)