月刊アフタヌーン 2004/4月号」 講談社
表紙は高橋ツトムの「爆音列島」。黒くて怖いです。佐原ミズが漫画を担当した「ほしのこえ」が掲載開始。第1回はノボルのいる地球側を中心に描いていてミカコは回想シーンで登場する構成。アニメーション版冒頭のミカコ自身による回想シーンは変更されている。他はおおむね原作どおりの展開。アニメーションの美しい背景美術が印象に残っているだけに、佐原ミズの描くグラデトーンで様式化された背景は物足りない。その分キャラクターの表情が繊細に描きこまれてて良い。それより驚いたのが前号では告知されていなかった新海誠藤島康介の対談。藤島氏がファンで希望したということだが、ちょいと意外。まあ連載作家陣の中でも、あさりよしとおをセッティングして対談させたりしたら濃すぎるか危なすぎて掲載できんか(笑)。付録DVDはネットで公開されているものやこれまでに発売されているDVDにも収録されている映像ばかりで新味は無し。後はつまみ読み。遠藤浩輝「EDEN」はディスクロージャーウィルスの猛威にさらされる世界の様子が語られ、久しぶりに物語のSFとしての部分が進展した感じ。この数年民族紛争の話ばっかやってたからなあ。ハグキ「はとよめ」。珍しい前後編の前編。なんかビーマー(口からビームを吐く動物)の勢力図に変化が。熊倉隆敏もっけ」は隔月掲載か……今月は休載。五十嵐大介「リトル・フォレスト」とならんで、月ごとの季節の移り変わりを織り込んで欲しい連載だけに残念。来月号は弐瓶勉「ブラム学園!」という謎の読みきりが載るらしい。ギャグかよ!(23:30)